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「ジョジョミュ」、e+貸切公演!

こんばんは、雲州鳩です。昨日は二月七日初演から三日間、突然休止が続いた「ジョジョミュ」に行って参りました!

一時期はどうなることやらと思ってたんですが、私が取った15日のイープラス貸切夜公演は、無事に終幕。貸切日なのでカーテンコールの後に出演者二人のアフタートークがありまして、「皆さんには、ご心配をおかけしました」とのこと。



私は「宮野真守のディオなら、一度は観たい!」と去年の告知後にすぐチケットを取りました。不満だったのは「S席の一階前方を取れる可能性が高い」と公言されていたにも関わらず、二階席の中間だったことですね。¥17000のチケットなんだけどなあ。

いやはや、去年の夏に「歌舞伎刀剣乱舞」では真ん前席ばかりで観ていたので、オペラグラス持参でも遠くの視点で非常に辛かった〜。

しかも昨日は急激に都内の気温が上がり、帝国劇場の中も結構暑くて。大規模な改築工事前ラストの観劇になりましたが、やはり作りが古いんですね……。トイレも急遽、ウォシュレット化工事した印象が大きい。

開演前に「この劇場は、大きな地震にも耐えられる構造をしております」と何度もアナウンスがあったのも、「耐震化強化の改築をする」という情報が拡散されたからだと思います。換気が悪くて、とにかく暑い。隣の席との間隔も狭いし、椅子も硬い。ずっと扇子で仰いでいた女性もいました。

前日から喘息の発作が少し出て当日も食欲があまり湧かなかったんですけど、なんとか赤羽駅アトレ中にて、薄味のあっさり韓国麺を頂きました。久しぶりに美味。「今のうちに、肉まんと八宝菜まんを購入しておこう」と、ラスト一個をゲット。京浜東北線にて有楽町へ。


胃腸に自信がない時に、よく食べます。牛テールのスープが優しい。


帝国劇場は昔に「ミス・サイゴン」で市村正親を、「レミゼラブル」で山口祐一郎を観に行きました。あれから25年は経過してたのかな……。有楽町と東京駅間も再開発が猛スピードで進み、かなり景観が変わりましたね。丸ビルも新旧並んで建っているし。



気温が暑いとわかっていたので、春用のコートに薄手のツーピースで会場へ。それでもかなり汗をかきました。喉が渇いたけど、トイレに行きたくなくて控え気味。

グッズ購入列が階段の上までずらりと続く中、私はロッカーにコートや荷物を入れてお手洗いへ並び、席へ。宮野真守ディオのアクスタしか買う気がなく、「まあ、最悪通販で」と。


宮野真守ディオの、哀しく聡明狡猾なディオ!


ステージは想像通り、最初からラストまでほぼ、宮野真守ディオの独壇場。スラリとした長身に長い足、面長で彫りの深い顔はまさにディオ・ブランドー!!
衣装も四種類と、ジョジョより多い!!

まもディオは子安武人版と違って、ズル賢さよりも「父親に暴力を振るわれ、母を病気で失い、彼女を救えなかった自分への怒りと悲しみと、そして毒薬で殺した父から逃れられない呪縛」に苦しみ、父の代用にジョースター卿を利用。とても哀愁深いディランになっていました。

私は三部至上主義者でして、一部がそんなに好きではなくさらりと原作もアニメも見返した程度なんですけど、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという同じ年に生まれた少年二人が、同じく幼くして母を失い、大きな父の影を背負いながら生きてきた運命の偶然に、舞台で再認識させられました。

あの、「鬼才・荒木飛呂彦」の漫画描写や「神童・小林靖子脚本」のアニメをどう描写するのか疑問でしたが、舞台ならではの斬新なアイデアと、何より衣装デザインが素晴らしかったです!!



久保喜男さんという、ドリカムの衣装も担当されたデザイナーさんなんですけど、昔からロメオ・ジリの深い藍色や葡萄色、アンバーカラーが大好きな私には、モロにツボ。

音楽はどれも単調で「ミュージカルにする必要があったのか?」は少し疑問なんですけど、宮野真守の美声が聞けたのはとにかく嬉しい。相変わらず伸びやかで深くて激しくドラマチックで。「ああ、宮野真守は喝采を浴びてくるべくして生まれた人なんだな」と改めて痛感しました。

優しいジョナサンと、透き通ったエレナの声も美しかった……。




ただ、どうしても暑くて……。喉が渇いても上演中には持っていたお茶も飲めなくて。途中で意識が薄くなってたり眠くなったりもしました。やっぱり、あの壮大な一部を三時間だけで語るのは、なかなか難しかったと感じます。ど〜しても戦闘シーンが私には間延びして感じられてしまって。

ツェペリさんはカッコいいんだけど、彼の死や他敵の戦いがかなり早くに流れていくので、余韻に浸るのが難しかったです。

休憩時間にトイレで「彼、上手くなってたね」と女性達が話していたけど、ジョジョ役の人についてかな? 大ファンの皆さん、既に複数回観てるんですね。
個人的には「ジョセフって、結構イライラする人だ」というイメージを再認識。良い子なんだけど、友達にはなれないタイプ。どうしてテーブルマナーとかあんなに汚いんだろう、貴族育ちなのに。お父さんが放置してきたのかな〜。


愛憎関係だったジョナサンとディオ。


休憩になんとか水分補給をして、廊下で冷えた空気に頭を冷やしなんとかラストまで見終わる事ができました。

ラストシーンは、ジョジョファンなら誰でも知るあの悲劇なのですが、宮野真守ディオが絶命したジョナサンを抱いたまま「こいつ……、死んでる……」と呆然とした声と顔には、子安版とは全く違う哀しみが大きかった。そしておそらくは二人が最期に彼岸の果てに渡っていく後ろ姿は、肩を寄せ合ってようやくお互いを許せ合えた「兄弟」の愛に満ち溢れていた気がします。

「ああ、やっぱり。憎み合っていても二人は兄弟だったなあ」と、寂しかったですねえ。違う出会い方をすれば、良い家族になれたのかと。

そんな二人の悲劇を見たので、主演の二人がカーテンコールで握手しつつ抱き合ったのも、とても嬉しかったです。

エレナと最期の別れをするジョナサンにも「ここから、ジョセフや承太郎に続くジョースター家の呪いが始まるんだな……」と、鳥肌が立ちました。


さて、どうしても欲しかった宮野真守ディオのアクスタも買えたし、お腹がとにかく減って力が出なくて足がフラフラ。「もうどこも閉店してるよなあ」と思いきや、有楽町ビッグカメラ下のコメダ珈琲がまだ営業中!

六組が待機していましたが、途中で諦めたお客もいて早くに席へ。カウンター一番奥の椅子に案内されてホッとしました。つ、疲れたあああ!!!

めちゃくちゃ喉が渇いたし汗が凄いので、大きめのタオルを持っていて正解。ミックスサンドとビックサイズの温かいミルクコーヒーを注文。「レタスが無くなってしまったので、キャベツで作らせて頂きます」「全然、大丈夫です!」



滅多に食べられない、キャベツ版のミックスサンド。美味しい〜
ビッグサイズ、久しぶり!いつもは餡子の紅茶を飲みます。


既に夜の22時を回っているにも関わらず、地下の広い店内にはお客さんがいっぱい。明らかにキッチンは人手不足みたいなんですけど、本当に夜時間勤務をしてくれている方々には感謝です、ありがとう……。


ゆっくり食べ終えて歯を磨き、トイレで汗を拭いて退店。23:10の京浜東北線で座って帰宅しました。




皇居方面から、湿った春の風が流れてきます。
クリスマスの時にもきたけど、やっぱり仲通りは綺麗だな〜
国際フォーラム、「ジョジョ三部」アニメイベントの思い出…


これだけは欲しかったああ!!


お腹はいっぱいなので、帰宅後すぐに半身浴。夏場に使うLUSHの「インターギャラクティック」という、清涼感の強いバスボムに浸かりました。

驚くことに、同じ公演をウルトラマンZステージのチケットを譲って下さったフォロワーさんも観ていたとのこと! 偶然って凄い!


翌日は昼過ぎまで爆睡しましたが、お腹から太ももにかけて蕁麻疹が……。私よっぽど汗掻きまくって疲れたんですね……。加齢もしたし、もう昔みたく連日の観劇は無理だな〜。


無事に「ジョジョミュ」も終わり、ホッとしました。もしかしたら休演かとも考えてたので。明日までは身体を休めて、来週には水戸の偕楽園梅祭りに行きます! 今年こそ、太刀の燭台切光忠と八丁念仏と会うぞ!


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