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映画『キートンのカメラマン』

1928年/製作国:アメリカ/上映時間:69分
原題 THE CAMERAMAN
監督 エドワード・セジウィック




予告編(海外版) 「アクションシーン」編


予告編(海外版) 「恋愛シーン」編



STORY

 うだつの上がらない不器用な「写真」カメラマンのバスター・キートンは、偶然出会った報道会社の受付嬢として働いているサリーに一目惚れする。
 そしてそのサリーの助言により「ニュース映画」のカメラマンを目指すこととなり、デートも仕事も全力で頑張るキートン。
 恋と仕事のライバルあり、可愛いお猿さんとの友情あり、危険な撮影での死闘あり。そして、(コメディなのに)詩情あり。
 はたしてキートンの恋の行方は?
 

レビュー

 映画産業が無声からトーキーへと切り替わってゆく時代に制作された、傑作(無声映画)コメディ。
 キートンの相棒のお猿さんがめちゃくちゃ可愛い&名演技を披露してくれます。実はこのお猿さん、チャップリンの『サーカス』でも名演技を披露しているお猿さんです。
 そしてキートン。相変わらず天才です。

 キートン一人の手による作品ではないため、ストーリー性が非常に高くなっており、その分アクションは大人しいですけれども、全体的なバランスが絶妙です。
 前半から中盤にかけては、ゆったりとしたペースで進み、後半、お猿さんとキートンのコンビが誕生したところから、面白さが爆発します。そこからは怒涛の展開が続き、心に残る詩的なラストへ・・・
 
 「キートンの作品、どれがおすすめ?」と聞かれたら、私はまずこの『カメラマン』か『探偵学入門』をおすすめさせていただきます。
 個人的には、最も好きなキートン作品。
 約100年前の作品なのに、信じられないくらい面白いです。

  尚、私が所持しているソフトはアイ・ヴィ・シーから出ているDVDと、Criterionのリマスター版Blu-rayなのですけれども、音楽はアイ・ヴィ・シー版が突出して素晴らしく、映像はCriterionのものが素晴らしいです。
 個人的には音楽が最高なアイ・ヴィ・シー版のDVDをおすすめさせていただきます。
 ネットにて大量に見つけることの出来る無料鑑賞可能なものは、どれもアイ・ヴィ・シー版のDVDと音楽が違うため、個人的にはだいぶ違う印象を受けます。
 しつこい様ですけれども、『キートンのカメラマン』を最高の映画体験となさりたい場合は、「アイ・ヴィ・シー版」の「DVD」による鑑賞がおすすめです。


絶対おすすめのアイ・ヴィ・シー版

DVD はこちらのジャケットのものです

 ※ちなみに上記のリンクから購入していただいたとしてもAmazonから私へは一銭も支払われません(笑)



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