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りげりげ
2022年12月23日 21:39
こんばんは。三十路を手前に、何かを発信したい(できれば友達がほしい)と思い、ポッドキャスト配信し始めた、りげりげと申します。「星屑らじお」新月企画の『三題小説』、第13回も配信させていただきました。三題小説とは、くじ引きで決めたワード3つをもとに、短編小説のネタを即興で考えるものです。というわけで、配信内でお題を決めましたので、そのお題の小説をぽちぽち書いております。もしよかったら、
2022年11月26日 08:35
「奈々、起きて」隣の席の梨花の声がする。ぼんやりとしていた私は、コツ、と教授が靴底を鳴らした音ではっと目が覚めた。灰色のスーツをきた教授は私の2つ前の席まで巡回し、また教卓に戻る。「体調悪い?大丈夫?」「ん、だいじょーぶ」雨が降っているからか、外からもどんよりした空気が教室に漏れ込んでいる気がした。「奈々、ここに一緒に行かない?」教授の目を盗んで梨花がスマートフォンの写真を見せてきた
2022年11月24日 21:14
こんばんは。三十路を手前に、何かを発信したい(できれば友達がほしい)と思い、ポッドキャスト配信し始めた、りげりげと申します。「星屑らじお」第9回目より、新企画となる「新月企画:『三題小説』」を始めました!配信でも少しお話させていただきましたが、星が一番輝く新月に、私の趣味全開、好きなことをやっております!というわけで、配信内でお題を決めましたので、そのお題の小説をぽちぽち書いております。
2022年11月16日 23:10
知人よりお題を3ついただきましたので、月見3題として掲載します。・長崎、中華、月見・老人ホーム、リセット、月見・電柱、温泉、月見長崎、中華、月見彼と出会ったのは、共通の友人が開催した飲み会の席で、印象に残ってしまったのは、悪友ともいえる男友達の紹介のせいだった。「こいつ、自転車乗れないんだぜ?」「はずかしか…。」消え入りそうな声で、俯く彼は細身でひょろっと背の高い男。なんだか放っ
2022年11月10日 18:09
味がしない。いや、喉を通らない。リビングには24インチのテレビがあって、大音量でバラエティ番組が流れている。テレビから漏れる気の抜けたコメントに妻は大笑いして、口からビーフンを吹き出した。「きったねな、呑気にしてんじゃねよ!ババア!」反抗期真っ盛りの高校生の息子は、母親に怒鳴った。それでも、ご馳走様、と行儀良く言い放った息子は、ビーフンが半分残った食器をそのままに、自分の部屋に
2022年11月5日 11:59
穏やかな昼下がり、快速電車は家々の間をすり抜ける。干された布団を叩く主婦、グランドで野球をする少年たち、通過する無人駅の掲示板を窓から眺める。誰も私を知らない。そんな心地よさに身を委ね温かい光に目を細めた。「ブラインド、下げてくれませんか。」ボックス席の向かいに座った人に声をかけられる。鬱陶しそうに手をかざして目を細めている。私は小さく頭を下げ、穏やかな午後に別れを告げた。目的地ま