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日記の一ヶ月

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7/7-8/7 2023
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記事一覧

7/7 2023

・日記を毎日つけたいという衝動がこのところ頭を占めていたので、7月7日、七夕の日にこうして始めてみることにした。
 いままでは月一の頻度で文章を書いていたけれど、もっと雑多に、まとめようのない思考を書き連ねることに興味がでてきた。だから、本当にどうでもいいことを書いてしまうかもしれない。

・仕事がひと段落したと思っていたものの、また忙しさを感じるようになった。しなきゃいけないことが増えている。一

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7/8 2023

・折角の土曜日なのに、11時に目が覚めた。たらふく眠ったのに、まだ頭の端っこは夢と繋がっていて、身体もふわふわする。ホテルを出て、恋人とのドライブの末に、喫茶店でビーフカレーとメロンクリームソーダを注文した。
 朝帰りすることは滅多にないので、恋人と食事を共にしながら、不思議だなあと思った。旅行に来たときのような浮ついた気持ちが胸のあたりで跳ねている。
 恋人と解散して家に戻ると、家族の姿はなかっ

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7/9 2023

・ぼさぼさしてたら日が変わってしまった。ぎりぎり9日の日記って思って欲しい。近所のドンキは27時まで空いてるし、そこらへんまで許容範囲ってことにしておいて。

・今日はいろいろあったんだけど、書くには時間が足りなすぎる。またどこかで書くね。

・仕事から帰ると母の機嫌がすこぶる悪かった。理由はわからない。大したことじゃないのに父に激昂する。顔もわかりやすく怒っている。挙句の果て、身軽な荷物をもって

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7/10 2023

・小雨を浴びながら帰宅すると、途端に土砂降りに変わった。景色が白く煙る。窓の外がときどき光ると、獣が吠えたかのように轟きが波打った。
 俄かに雨は止んだ。雷鳴も逃げ出した。真白な雲が笑っている。空はまぶしいほどの青に染まった。今年もまた夏が来た。

7/11 2023

・近頃、トラウマについてよく考える。そのきっかけはおそらく、ceroの髙城晶平さんが出演しているポッドキャストを聴いたことだった。
 精神分析という分野に関心があるという髙城さんが、「人の個性が形成されることに幼少期の経験やトラウマが関係している」といった旨の話をしていて、妙に印象に残った。
 僕には父に躾けられたときのトラウマがあるけれど、それは果たしてどのように個性に転じているのだろうそれだけ

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7/12 2023

・今日も仕事だったけれど、のんびりとした一日でよかった。職場の先輩が、10日ぐらいかけて九州地方を巡る旅に出るらしい。急に言われたので呆気に取られたけど、あんまり楽しそうに旅行の話をしているので、いってらっしゃいと言うしかなかった。

・夜ご飯の焼きそばを食べたあと、自転車のタイヤに空気を入れ直した。何度やっても、どれぐらい空気を入れればちょうどいいのかがわからない。
 そのまま母親とスーパーまで

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7/13 2023

・大人になるというのがもしも、あらゆる痛みに対して鈍感になることを意味しているのであれば、とても悲しく思う。もちろん、社会に帰属して生きていく中で、心無い言葉やぞんざいな扱いを受ける機会はそれなりにある。そういうのを日々経験していくと、ちょっとずつ自分が無情になりつつあるのを実感する。
 それでも、自分の心が痛むことへの意識が薄れてしまうと、それが対人関係にも影響しちゃうような気がして、ぼんやり不

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7/14 2023

・調子悪いなあと思っていたけど、大阪王将で酢豚と揚げ餃子と炒飯たべたら元気がでてきた。やっぱりたべるって大事だ。
 明日はライブを見に行く予定だ。そのための交通手段についてあれこれと考えている時間も、小さな幸せだと思った。今日はたいへん疲れたから、ぐぅ〜と眠ろう。

7/15 2023

・折坂悠太のライブを見た。とってもよかった。以前見た「重奏」スタイルは、いくつもの音の層が一気に迫ってくる感じに痺れたけれど、今回は折坂さんの人柄がぶわっと薫ってくるようだった。

・ライブ後、そそくさと退場しようと思ったけど、「物販を購入された方にはサインいたします」との案内が。これは買わずにはいられない!長蛇の列に加わり、じっくりと待った。物販のコーナーに着いた頃にはもうそれほどグッズは残って

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7/16 2023

・夏バテ気味で、午前中はずっと眠っていた。昼から、冬物の衣類をクリーニングに出しに行った。炎天下の中だとちょっと歩くだけで体力が吸い取られる感じがする。おっかない。

・夕方から、恋人と夏祭りに出かけた。やはりすごい人の波ができていて、歩くのでもちょっと苦労した。食欲はないはずだったけど、焼きそばやフランクフルト、かき氷に唐揚げと分け合って食べた。どれもおいしかったし、なによりお祭りのこの特別感が

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7/17 2023

・三連休は束の間だった。ずっと夏の日差しから逃れるように生活した。もともと夕方から活発になる性分なので、正午あたりは本当に何のやる気も起こらない。ほの暗い部屋で知らない音楽を検索しながら日が翳るのを待つのが心地よい。

・恋人とは毎日会ってデートをしたけれど、必ず反省点を持ち帰った。「なぜあそこで不親切な態度をとってしまったのだろう」「つい感情的になってしまった…」。何度も謝って、恋人はついに「た

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7/18 2023

・職場での時間はすごく退屈だった。忙しくはないし、特にすることもないから、ただ8時間をやり過ごす方法だけを模索する。と言っても、ぼんやり前の方を見ながら少し先の仕事について考えを巡らすだけで、手はほとんど動かさなかった。
 気のせいか、今日はずいぶん人の陰湿さを感じて、肺の辺りに満ち満ちた。なぜそんなに恥ずかしいことが思いつくのだろう、そしてなぜそれを臆面もなく僕に言えるのだろう、僕はただ年上の同

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7/19 2023

・今日もひとえに、櫂を漕ぐように一日を生きた。仕事で忙しかったけれど、それについては別段書きたくもない。夜がやってきて、恋人と散歩をした。車の中で雑談をしながら折坂悠太を聴いた。心の底に潤いが取り戻されるようだった。静かにやってくる希死念慮と眠りにつこう。

7/20 2023

・ここ最近、この国の貧困をすごく実感する。ペットボトルのラベルの安っぽさ。量は減って値段は上がる食品の数々。ほとんど変わらない最低賃金。

・でも、人びとの貧困は、なぜかその原因を個人に押し付けられてしまいがちだ。だから「資格の勉強をしよう」とか「副業をもっとしよう」とかいう、空虚なアドバイスが贈られる。
 では反対に、人びとの儲けは、そのすべてが個人の努力に依拠しているのだろうか。そんなはずはな

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