7/18 2023

・職場での時間はすごく退屈だった。忙しくはないし、特にすることもないから、ただ8時間をやり過ごす方法だけを模索する。と言っても、ぼんやり前の方を見ながら少し先の仕事について考えを巡らすだけで、手はほとんど動かさなかった。
 気のせいか、今日はずいぶん人の陰湿さを感じて、肺の辺りに満ち満ちた。なぜそんなに恥ずかしいことが思いつくのだろう、そしてなぜそれを臆面もなく僕に言えるのだろう、僕はただ年上の同僚に同意をするフリしかできなかった、本当にめんどうくさい。
 まだ明るさを残した空の下、爽やかな風を浴びながら、湿った心の内を乾かしたかった。

・母親とスーパーまで買い物に向かった。買ったばかりのスニーカーを履いて行った。下を向いて歩いても、ほのかに晴れやかな気持ちが湧いてきた。公園の噴水みたいに、小さくきらめいていた。