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Do It Over 第2回公演『オタカラ!』千秋楽観劇レポ

2021.08.29 Do It Overの舞台『オタカラ!』の千秋楽公演を観てきました。

Do It Over とは?

スターダストプロモーション制作3部のティーン部門より女優志望が集結して劇団を結成。
2020年【Do It Over】誕生!
劇あり、歌あり、バリエーション豊かなステージをお届けします!

去年旗揚げされたスタダ制作3部内の劇団で、第1回公演「ちゅうちゅうちゅーーう(血)」は無観客配信での上演となっていました。
前回の公演は見ていないものの、Twitterで見た評判は上々だったように記憶しています。

第2回公演の今回はキャストに推しメン・西垣有彩(ありっさ)とアイカツプラネットでサラ役だった羽野瑠華(るりぽん)がいたのでチケットを取りました。

作品概要・キャスト

公式サイトやらTwitterやらからコピペ。

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★プロローグ
海賊がブイブイ言わせてた、むかーしむかしの時代。
世界のどっか遠くの港に3人姉妹がオープンしたカフェ「黒髭」
店の噂を聞きつけて、次々とやってくる海賊たち。
やつらの目的は、たった一つ。
それは・・オタカラ!
海の上ではなく、陸上、しかも店内で繰り広げられる
海賊たちの負けられないバトルが、いざ開幕―
★脚本 金沢知樹
★演出 阿達由香
★役(カッコ内は海賊名)/キャスト
スズ/きなこ(Wキャスト:速瀬愛)
リン/西垣有彩
ひとか(黒髭の娘)/大高みなみ
ふみか(黒髭の娘)/和泉詩
みつか(黒髭の娘)/入江美沙希 (BREAK TIME GIRLS)
あかり(紅薔薇団)/渡辺梨世
あかね(紅薔薇団)/ 崎本紗衣
あおい(ブルーシャドー)/鈴野いおり
あおみ(ブルーシャドー)/織田ひまり (BREAK TIME GIRLS)
さくら(ピンクサファイア)/羽野瑠華
もも(ピンクサファイア)/福永彩乃
うめ(ピンクサファイア)/仲村悠菜

あらすじというかネタバレ

今後この作品が再演されたり配信されたりするのか分かりませんが、面白い舞台だったので話の大筋を覚えてる限り書きだしてみました。
内容知らずに感想読んでもよく分からないと思うし。
細かいところや流れが若干違うかも。うろ覚えなのですみません。
舞台はもっと細かくいろんなネタやボケが仕込んであって面白かったのでこれを読んだだけで内容分かった気にならないでください、再演や配信があったら是非みてほしい!

当然ネタバレしかないので、今後あるかもしれない再演や配信をまっさらな状態で見たい!という方はブラウザバックしてどうぞ。

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「伝説の海賊・黒髭」の娘の3姉妹が経営するカフェにやってきたスズとリン。
そこに海賊・紅薔薇団、ブルーシャドーが次々とやってきて黒髭のオタカラを狙い暴れようとする。
しかし2組は「10倍の力で掴める洗濯バサミ」の大量在庫によって借金を抱えた2組がオタカラ欲しさにニセ海賊を名乗っていただけだった。
ちなみに「10倍の力で掴める洗濯バサミ」を輸入し売り捌いたのがスズだと分かり、スズは2組から恨みを買う。
そんなところにピンクのロリータ服の3人組が現れ、悪名高い海賊・ピンクサファイアを名乗る。
ピンクサファイアのももは容赦なく銃を放ち、リンは死んでしまう。
ピンクサファイアは黒髭3姉妹の末っ子・みつかを攫い、1週間後また来るまでにオタカラを用意しろと言い残して立ち去った。
紅薔薇団、ブルーシャドーは命惜しさにみつかを見捨てようとするが、ひとかの説得を受け、共に戦うため特訓を始める。
1週間後、再びカフェに現れたピンクサファイアと激しい戦いが繰り広げられる。
その中でスズは一度命を落としかけるも、天使となったリンに出会い、力を授かり生還する。
もも、うめが命を落とし、さくらに力を授けるも、最後は破れる。
全ての方がついた後に3姉妹から明かされる、「私たちは本当の姉妹ではない。ピンクサファイアを捕まえるための囮捜査をしている警察である」と。
ラスト、みつかがさくらを捕らえるための手錠を忘れてくるドジをやらかすも、「10倍の力で掴める洗濯バサミ」を手錠代わりにして事件は一件落着となる。
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本当はもっと細かくシーンについて書いてたんだけど一度しか見れてなくてうろ覚えな部分が多くてやめました。

次からはキャスト別で印象的だったシーン、良かったところとか書いていきます。

西垣有彩

彼女を見るためにこの舞台を見に来たのよ。
ばってん少女隊のピンクとして、歌って踊る彼女が好きでした。

今も変わらず好きです。
それを実感した舞台でした。

まず、物語の前にオリジナル曲『OTAKARA』の歌とダンスのパフォーマンスから始まったんですが、
「人生谷ありゃ危機一髪、人生山ありゃ危機三発」
「黒髭危機一髪」から引用してるであろう、印象的なフレーズ。
楽しい曲で、12人のフォーメーションも見事で、見ていてずっとワクワクするパフォーマンスだった。

その歌い出しがスズ→リンのソロパートだったので、久しぶりに歌うありっさを見たらそれだけでもう涙が出てきた。
いい歌だった。めちゃくちゃ嬉しかった。
ダンスもキレがあって躍動感があって指先まで柔らかさがあって、12人の踊りに優劣をつけるわけではないけど、ありっさのダンスが一番魅力的に見えた。贔屓目かな。
とにかくイキイキと踊るありっさは可愛かった。
下手側からキャストを引き連れて出てきて、サザエさんのEDオマージュで後ろ向きで跳ねるように歩いてくるありっさ、可愛かったな。

リンという役はありっさを当て書きして書いたのか?それともリンにありっさの持つ空気感が加わってあのキャラクターになったのか?
ありっさの魅力が存分に発揮されたキャラクターだったように思います。

スズとリンが「あわわ(ビール的な何かだけどノンアルコールっぽい。誰も酔わない)」を飲むシーンでのリンの飲みっぷりだったりとか、スズにデカイ缶バッジを押し付けるリンの憎めなさだったりとか、ニセ海賊に襲われて翻弄される姿とか、ももに撃たれて「なんじゃこりゃああああ!」って激しく死ぬシーンとか、死後に天使として現れた姿だったりとか。
仕草のひとつひとつに面白さと可愛さが自然と表れてて、ずっと見ていても飽きないのは、ライブの頃と変わらなかったです。好き。

これからも彼女にしかできない彼女らしい演技をしてほしいな、そんな姿をまた見たいなと思いました。

羽野瑠華

アイカツプラネットは箱推しというかみんな良すぎて推しが決められないまま現在まで至ってるのですが、るりぽんの演じているサラさんもその1人。
サラさんは少しクセのあるオシャレなお姉さんなのですが、今回のるりぽんの役はロリータ衣装とあって、今度はどんな役なんだろうと楽しみにしてました。

いや、あのキービジュアルからこんな役どころ想像できるかーい!
って叫びたくなるような、この作品で一番ハチャメチャな役だった。めちゃくちゃ笑った。最高。

「ロリータ服の海賊で、ピンクサファイア(海賊の団名)の中でも長女=お頭ポジションで、顔の表情ガンガン崩したり目を見開いたり絶叫したり暴れたり、殺陣っぽいアクションで蹴りとかをカッコよく決めたりもするラスボス役」でした。
属性盛りすぎwwwwwwwwww

登場して最初に椅子に座るシーンで「よっこいしょういち」とか見た目に似合わないこと言い出した時点で見た目通りのキャラじゃないのは分かってたけど、ほんと終始ギャップが強くて楽しいキャラだった。
お芝居やってたらあぁいうキャラは絶対楽しいよね。イキイキと暴れてたように見えました。
ていうか「よっこいしょういち」が脚本ではなくアドリブらしいんだけど、るりぽん年齢詐欺ってませんか??? 愉快すぎた。

しかし悪役らしく、アクションシーンはめちゃくちゃカッコよかったなぁ。
ロリータ服で脚をめいいっぱい蹴り上げるのとかほんと最高で沸いた。

きなこ

リンの親友であり主人公的な立ち位置のスズ。
その演技の一つ一つに地力を感じたというか、きなこちゃんの堂々たる演技がこの舞台の土台になってるように感じた。
具体的にどのシーンがってのは書けないのだけど、セリフを喋ってないシーンでも存在感があったように思う。
ツッコミ役に回ることも多くて、コミカルなやり取りにメリハリをつける役目がバチッとハマってた。

歌もパワフルで上手かったなぁ。

崎本紗衣

舞台を観ている間、ずっと「この子演技は迫力があって良いんだけど、スタダのわりに可愛くないなぁ」と思ってた。
目がぎょろぎょろしていて病んでるように見えたし、スズたちを脅すときのしゃがれ声のような低音も不気味さがあった。

でもそれは演技力故のことなのだと気づいたのは、カーテンコールのときだった。(遅すぎ)
キャストが横並びになったとき、紗衣ちゃんは真ん中上手側寄りで私のほぼ正面の位置で、「あれ?さっきまでと雰囲気が全然違う、可愛いじゃん!」ってびっくりした。
千秋楽限定でカーテンコールの後にもう一度『OTAKARA』を披露してくれたのだけど、その際にまじまじと見てみてたらキラキラな美少女だったから二度びっくりした。
私の目が節穴すぎた。

そんなわけなので、演技はとても良かった。
スズたちを脅すときの声には迫力があったし、あかり(渡辺りんぜ)との悲壮感のある掛け合いも良かった。
あれだけ可愛い子が可愛さを捨てて役に入り込めるの、本当に凄い。

カーテンコールの話

特に印象的だったキャストの話は以上です。
他の子たちも可愛かったりコミカルだったり、みんなイキイキとしていて楽しい舞台でした。

一番衝撃的だったのはリンが死んだとこ。
こんなコメディな舞台でちゃんと人が死ぬんだ!?って脚本にびっくりした。
でも、その後テンシヒになって再登場したリンは本当にありっさらしい自由さでステージを右へ左へ舞っていたので、結果とても満足しています。

で、カーテンコールの話。

千秋楽ということで、最後に全員順番にご挨拶がありました。
今回座長でありカーテンコールでセンターにいたりんぜちゃんから「上手側から順番に」という指示があり、上手側の一番端にいた仲村悠菜ちゃんが驚いて「私最年少なのに……!?最年少なのに……」と嘆いてました。
りんぜちゃんも「あー、私やっちまったか!?」とアタフタし、その隣にいたるりぽん達が宥めたり慰めたりしていて若干カオスだった。

でも、話し始めてしまえば悠菜ちゃんのコメントは演技と同じく堂々たるものでした。
「最年少で不安だったけど、先輩たちがみんな優しく教えてくれて〜」と感謝を述べてるときに、中央のるりぽんが「私?私だよね?同じピンクサファイアチームだったもんね?」みたいな指差しアピールを大袈裟な身振り手振りでやってたのだけど、前を向いて一生懸命話すことに集中している悠菜ちゃんが一切気づいてなくてワロタ。

それ以降も、キャストみんなの仲の良さや稽古の雰囲気の良さが伝わってくるような挨拶が続いて、見ていて気持ちが良かった。
3人目くらいから挨拶の冒頭に「〇〇県出身、〇〇です!」「〇〇県出身、スターダストプロモーション所属、〇〇です!」ってオーディション風の名乗りが流行って、そのまま最後のりんぜちゃんまでその名乗りは続いたのとか愉快だった。
ありっさのあのホンワカ喋りで「山口県出身〜、西垣有彩です」って名乗るだけで笑いが起こる会場、幸せ過ぎる。

るりぽんは挨拶で「こういうウェイウェイ系?っていうの?こういう役をやるのは初めてでいろいろ悩んだりもして、りんぜや(最年少の)悠菜ちゃんにも相談するくらい悩んだこともあった」って言ってて良い話だったんだけど、(ロリータラスボス系海賊はウェイウェイ系ではないよなぁw)と思いながら聞いてました。

ありっさが挨拶で「私は人と群れることが苦手で、友達に『私は(稽古中は)単独行動で行く!』とLINEしてたんですけど」と話してると、隣のるりぽんが「あぁ!そういえばありっさ、最初の頃稽古場の隅っこで一人でパン食べてたよね」とありっさのエピソードを暴露。
ありっさもそれに乗っかって「そうなんです。そしたら、うのるりさんがきて、話しかけてくれて。それからみんなも話してくれて。『ありっさ意外と真面目じゃないんだね〜』とかバレて、おかげで(稽古が)楽しかったです」とるりぽんの良い人エピソードを披露してくれました。
るりぽん、完全に稽古場のムードメーカーというか、お姉さんとして裏座長的な役割をしてたんだなっていうのがこのカーテンコールですごく分かった。
キャストひとりひとりが挨拶してるときもずっとその人の方に身体向けて聞いてたり、隣の座長・りんぜちゃんの重責を支えてたのがるりぽんだったんだなって。

きなこちゃんとのWキャストだった速瀬愛ちゃんは端役で出演しており、カーテンコールは下手側の一番端にいた。昼の部で挨拶したので、ということで挨拶なし。
なのでその隣にいた下手側の最後、織田ひまりちゃんが「挨拶(の順番)が最後で緊張するんですけど……」と話し始めたのだけど、座長・りんぜちゃんが挨拶を最後に残していたのでキャストみんなから「最後じゃないよ!」「座長いるよ!」とのツッコミが飛んでてあわあわするひまりちゃんが可愛かった。
順番を忘れられたりんぜちゃんは拗ねて舞台後ろのカフェ黒髭店内の扉を開けて中に引っ込んじゃったのも可愛かった。
るりぽんは扉が閉まったのを見て「りんぜの場所埋めちゃおうぜ!」みたいな悪い顔で両隣のありっさ・きなこちゃんの腕を引いてセンターを4人くらいでブロックしてたのも笑った。
そして拗ねたりんぜちゃんを連れ帰ってきたのが紅薔薇団の相方・紗衣ちゃんなの、あまりに最高すぎたでしょ。

りんぜちゃんの挨拶では、「私はこの出演メンバー12人に片想いをしています!」という衝撃の告白。それに対して両サイド12人から「私もー!」「両想いだよー!」「ヒュー!」と飛んでくる告白のお返事。
あまりにその場の空気が幸せすぎて泣いちゃった。
「みんなと過ごしたこの夏が、人生で一番短い夏でした」ってコメントしてたのは誰だったかな。
青春が詰まった素敵な言葉だったな。
彼女たちの言葉の一つ一つがキラキラしてて、幸せそうで、あたたかくて、カーテンコールのこの空気がきっとそのまま彼女たちの稽古場の空気だったんだろうな、って思った。
青春がぎゅっと詰まった楽しい舞台を観ることができて良かったな。

最後に、千秋楽だから、ともう一度『OTAKARA』を披露してくれて、舞台は幕を閉じました。
最後は速瀬愛ちゃんも一緒に、たった一度きりの13人でのパフォーマンス。
本当に本当にキラキラで可愛くて楽しかったです。

スターダストプロモーションの偉い人、お願いだから『OTAKARA』の映像を世に出してください。
配信でも円盤でもスタダchでもYoutubeでもいいからさ〜〜!
あんなにキラキラで可愛い13人、これっきり観られないなんてもったいない!
何度でも見たいよ〜〜〜!!!

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