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卒業と転入【ライブレポ】

2022.12.16-17 私立恵比寿中学のワンマンライブ「柏木ひなた卒業式「smile for you」」及び「New style 大学芸会~run in our ebichu family~」に参戦してきました。

ブログタイトルの通り、柏木ひなたの卒業、そして桜井えま・仲村悠菜の転入という、節目のライブでした。

柏木ひなた卒業式

セットリスト

01. なないろ
02. 23回目のサマーナイト
03. えびぞりダイアモンド!!
04. 紅の詩
05. 放課後ゲタ箱ロッケンロールMX
06. どしゃぶりリグレット
07. I'll be here(柏木ひなた)
08. ハイタテキ!(安本彩花・中山莉子・桜木心菜・小久保柚乃)
09. ナガレボシ(真山りか・星名美怜・小林歌穂・風見和香)
10. 宇宙は砂時計
11. ヘロー
12. 手をつなごう
ebiture
13. Family Complex
14. 自由へ道連れ
15. イート・ザ・大目玉
16. HOT UP!!!
17. まっすぐ
18. 星の数え方
19. ジャンプ
20. スーパーヒーロー
<アンコール>
EN1. ボイジャー
EN2. 約束
EN3. フレ!フレ!サイリウム
EN4. 仮契約のシンデレラ

ライブレポ

座席は上手側3階席だったんだけど、かなりステージに近い位置で、傾斜もあるから人に埋もれることもなく、とても見やすい席だった。
そもそも今日は会場に入れるだけでも感謝だ。

OP映像はひなたの歴史をたどる映像から。
(鈴木)裕乃さんがいて、りななん(松野莉奈)がいて、ぁぃぁぃ(廣田あいか)がいて……。
8人時代からファンになった私の知らない頃のひなただけど、それでも「これまでの積み重ね」と「今日が終着点」であることを感じるには十分すぎる映像だったし、このときのBGMが『スーパーヒーロー』なのがズルすぎた。始まって数秒で涙目だった。

そして映像が終わるとひなたがセンターに1人現れた。
濃いオレンジ色の衣装で、あぁ今日はメンバーカラー衣装なんだな、と思った。
アカペラで「はじまりはキラキラ」と、『なないろ』の一節をたっぷり歌い上げるひなたを見て、感動と呼ぶだけでは足りないような、言葉に言い表せない、「嗚呼」とため息が漏れるような気持ちになった。
今までにない始まり方で、どこまでも「最後だから」という現実が脳裏をかすめた。

アカペラのあと、『なないろ』のイントロと共に残りの8人が登場。
みんなオレンジの衣装で、メンカラ衣装だと思いこんでいた私は「そっちかー!」となった。ひなたの衣装だけ、少しオレンジの色が濃い。
彩ちゃんの短い金髪がふわふわしてて可愛かった。和香ちゃんは三つ編みがめちゃくちゃ似合ってた。
ひなたが8人の輪に加わって、9人になった。
そのときのメンバーみんなの仲睦まじい表情に涙がこみ上げてきたし、ラスト「キミへの想いはなないろ」で8人がひなたを囲うようにステージに広がり内側のひなたに向かって歌うシーンでまた涙した。あんなん泣くだろ!!!

2曲目の『23回目のサマーナイト』は意外な選曲だった。今日のセトリに入ってくると思ってなかったので。
曲中セリフ「このあと、どうすんの!?」に対して「みんなの顔見たいからトロッコ乗ってくるー!」と返してひなた1人ステージを飛び出してトロッコに乗り込んだの笑った。
これが言いたかっただけだろ!!!笑笑 最高。
「最後だから」を免罪符に、開幕から好き放題にしてて、その楽しそうな笑顔がたくさん見れて良かった。

『23回目のサマーナイト』はココユノノカのうち(桜木)心菜だけが歌割りをもらっていて、ゆのぴ(小久保柚乃)と(風見)和香ちゃんは歌割りなし。
でもこれも10人になったら変わっていくのかな、と思ったらなんだか途端に楽しみな気持ちがムクムクと大きくなった。
9人のラストをないがしろにしてるわけでは決してないんだけど、私にとって今日は「9人のラストを見届けるライブ」であったのと同時に「明日からの10人に対するワクワクが強まるライブ」だった、とライブを終えて思った。

えびぞりダイアモンド!!』はひなたの「ずっとずっと笑っていたいから」が刺さりすぎる日だった。この歌詞がここまで刺さって泣けたの、今日しかない。
ライブ前に吉田豪のインタビュー記事を読んでたことが大きかった。
ひなたの「卒業」という選択はこの先ずっと笑顔でいるための選択なんだろうなって。

だーーっと泣いてたら不意打ちで和香ちゃんの囁き「ダイアモンド」が聞けて「うわーっ!」と身体が跳ねた。
去年の大学芸会2日目に『えびぞりダイアモンド!!』をやっていて、私は1日目しか行けなかったから和香ちゃんの囁きダイアモンドが聞けなかったことをめちゃくちゃグギって「和香ちゃんのダイアモンドを生で聴くまで死ねない!」と思ってたから、今日「ダイアモンド」を聴いた瞬間1年前のことを思い出して「わー!これでいつ死んでもいい!」と思った。
(オタク、思考が極端すぎる)

4曲目は『紅の詩』で、そりゃこれ聴きたいよね、と納得のセトリ。
この後も「ひなたといえば!」という曲が満遍なくセトリに入っていて、ひなた推しじゃなくても納得と満足のセトリだった。
『紅の詩』のひなたはさすがのパワフルボイスで圧巻だった。

あと和香ちゃんのソロパート「数多の神様募集 二人の影よ伸びてピンライト」がめちゃくちゃ良くて、ハリのある歌声に目覚めのような気持ちよさを感じた。

最初のMCのとき、和香ちゃんが上手側にいて客席に向かって手を振ってたから白ペンライト振ってたら、「あ!私推し!」みたいなリアクションで気づいてもらえて手を振り返してくれたの嬉しかった。
3階席とか絶対レス来ないじゃん!とか思ってた入場前の私に自慢しよう。

放課後ゲタ箱ロッケンロールMX』では開幕ゆのぴ→和香ちゃんの連続シャウトでめちゃくちゃブチ上げた。
2人の隣で先輩メンが煙噴射してたり、みんな暴れててもうどこ見たらいいか分からん。情報量多すぎて楽しい。

真山(りか)から心菜に引き継がれた「果たし状」セリフパート、心菜がサマになりすぎててめちゃくちゃ笑った。最高!
日頃から茨城のヤンキーを自称してるのが伊達じゃないくらいバッチリヤンキー感出てたし、それでいてアイドル性というか可愛さも失ってなかったのびっくりした。ヤンキーとアイドル、どっちの良さも殺さないバランス取れることある?天才か?と思った。

ゆのぴパート「そもそも大体靴を隠すとか〜」もめちゃくちゃ楽しかったし、ゆのぴ真山のスカートちょっと踏んでなかった?分出るように見えたからその後の真山の「ビビってねーし」が尚更愉快だった。

りったん(中山莉子)とひなたがホウキギターした後、りったんがステージからホウキぶん投げて「おおっ」ってその行く末見たらスタッフさんがナイスキャッチしてて再び「おおっ」ってなった。
その後しばらくしてひなたも同様にぶん投げ→スタッフさんがナイスキャッチしてた。

どしゃぶりリグレット』のタイトルコールは今日イチのどよめきだった。笑
3階席から見ててアリーナが揺れたように見えて、オタクの興奮を感じた。

『放課後ゲタ箱ロッケンロールMX』からの流れで学校ブロックかなと思いながら見てた。
和香ちゃんのセリフパート、確か前半の「彼のことが好きなんだ」は突然のことで可愛すぎて刺激が強すぎた。心の準備ができてなくて、私の中のモンペが「まだ恋愛なんて早いよ!!!」と騒いでしまった。反省。

『どしゃぶりリグレット』が終わってメンバーが退場してまたひなた1人になって、『I'll be here』。
このままソロか、途中からメンバー合流してくるか……?と見てたらやっぱりソロだった。
私はひなたのソロコンに行ったことがないのでソロでエビ中曲を丸々1曲歌う姿は新鮮で、ソロパフォーマンス強いな……としみじみ実感した。

『I'll be here』が終わるとスクリーンに映像が流れた。
会議室に校長、かりそめ先生、ひなたの3人。セトリ会議をしている様子(茶番)。
このブロックはひなたの好きにして良い、と言われてひなたがまず選んだのは『ハイタテキ!』だった。

彩ちゃん、りったん、心菜、ゆのぴの4人が登場して『ハイタテキ!』をパフォーマンスする中、後ろのスクリーンに映ったのはアリーナ最前列のさらに前で王様が座るような特等席に座ってペンライト4本振ってるひなたの姿だった。
満喫しすぎだろwwwww笑いすぎてステージに集中できなかったし、彩ちゃんがめちゃくちゃ客席(ひなた)に向かってアピールしてて可愛かった。

後のMCで「私の良いパートでひなたがカメラに抜かれてた!」とクレームつけてて、さっきのはそういうことか〜となった。笑 あやひな可愛い。
りったんも「惚れた!」が言えなくてMCで恨み節だったのも笑った。
ひなたが「惚れた!」と書かれたデコうちわを用意していて、MCパートで「惚れた!」やってもらってて本当にやり放題すぎて愉快だった。

そしてもう1組のユニットは『ナガレボシ』。
もう一曲楽しい曲くるかと思えばそうきたか!となった。
そして和香ちゃんがこっちに選ばれてたのめちゃ嬉しかった。
和香ちゃんが生誕ライブでソロで歌ってた『ナガレボシ』を思い出したし、今日も4人だからいつもより歌割りが多くて和香ちゃんの歌声をたっぷり堪能できて、「和香ちゃんの『ナガレボシ』やっぱり好きだぁ」と思った。

前述の通り彩ちゃんとりったんがひなたに文句言ったりするわちゃわちゃMCの後、椅子が用意されて客席も座るよう促されて「エビ中の音楽をお楽しみください」の言葉で次がちゅうおんパートだと分かった。
ひなたちゅうおん大好きってずっと言ってたもんね。

宇宙は砂時計』はいつ聴いても和香ちゃんの「誰も僕を知らない場所 過去も未来も白紙なら」が本当に好き。歌声がキラキラしていて、和香ちゃんの魅力が詰まってる〜〜〜と思う。
この日ライブはゆのぴ推しの友達と連番していたのだけど、その友達にライブ終わりに「あのパートすごく良かった」と言われて「そうでしょうそうでしょう!」と鼻高々になった。(どの立場?)

そして和香ちゃんの「誰も僕を知らない場所」の後が彩ちゃんの「僕の中でいじけてる君に〜」だし、和香ちゃん「遥か未来」彩ちゃん「どこへもゆける」も連続したパートになってて、あやかまる推しの私は次から次へとトキメいてしまって心がせわしなかった。
「あ〜〜和香ちゃんの歌声良すg……彩ちゃ〜〜〜〜ん……」ってなってしまって、もうちょっと推しの歌声の余韻に浸らせて!??!

ちゅうおんブロック2曲目の『ヘロー』は初披露も今年のちゅうおんだったから、そのときの記憶とダブらせながら見ていた。
(星名)美怜ちゃんが歌えなくなったのは『ヘロー』のときだっけ。隣のぽーちゃん(小林歌穂)が優しくあやしてたの優しくてあたたかかった。
みんな向かい合って、顔見合いながら歌ってる光景にグッときた。

ひなたがセンターに出てきて『手をつなごう』。これもひなた曲だった。
ひなたが「立って楽しもう!」と呼び掛けて、みんな立ってフリコピして純粋に楽しかった。

メンバーが去って「後半戦に向けて一言」とひなたのコメント映像。
ebitureが流れて、前半とはリセットされるのか、とぼんやり思った。
実際、前半はひなた曲が中心のセトリだった一方、後半は「エビ中のライブ1軍楽曲」とも言える強い曲ばかりのセトリだったように思う。

9色のメンバーカラー全てを使ったカラフルな衣装で再登場して、後半1曲目は『Family Complex』。
隣り合うひなたと彩ちゃん。私の中で『Family Complex』は最高あやひな曲として君臨しているので歌い出しでもう昂ってた。
今日歌うどの曲もひなたがエビ中として歌うのは最後なのだけど、『Family Complex』が一番「最後のパフォーマンスを目に焼き付けよう……!」と思いながら見てた。

1番のサビでひなたが「ここにいるときの私は いつもよりちょっぴり強いんだよ」と歌う。大好きな歌詞。
そんな歌詞なのに、ひなたはもう「ここ」からいなくなってしまうんだ、ということも同時に感じてしまい、泣いてしまった。
そして2番のサビでは同じ歌詞を彩ちゃんが歌う。いつもなら「あやひながエビ中という場所に対してそう思ってくれてることが最高」って昂るところなのだけど、今日は1番でそう思ったから2番でも「彩ちゃんも近いうちに「ここ」からいなくなってしまうのでは……」と卒業する彩ちゃんを想像してしまい、悲しくてダメだった。泣いた。

そしてここからは『自由へ道連れ』『イート・ザ・大目玉』『HOT UP!!!
と続いて、出し惜しみなし!大暴れ!って感じのセットリストで、エビ中のライブセトリ1軍楽曲を畳み掛けてきた。とにかくガンガンに「強い!」セトリに「強い!」パフォーマンスだった。
『イート・ザ・大目玉』の気迫がすごくて、過去イチのパフォーマンスを目指す気迫というか、どこまでも高みを目指すギラついた熱気を肌で感じて興奮した。

炎が舞い上がってたのは『HOT UP!!!』のときだっけ。ただでさえ熱いライブの熱量を物理的にもブチ上げてくるの最高じゃん。

『HOT UP!!!』のあやひなオチサビ、ひなたパートの「あぁこれからは誰にも負けないよ あなたがくれた魔法 光の挿す方へと」は、明日から1人で進んでいくひなたの「これから」の決意表明みたいな歌だった。その力強さ、決意の強さを感じて泣いた。

まっすぐ』からはストリングス隊が加わって、ただでさえ迫力のある曲の厚みが増して荘厳になってたのがすごく良かった。
ラストの真山パート「君が好きなんだ〜」が少し苦しそうに見えて、喉の手術明けだから本調子じゃないんだろうと思ってたけどその中でもこの瞬間が一番苦しそうに見えた、それでも心折れずに歌い切った真山に感動したし、ひなたの「君のため生きてゆきたい」も美しくて感動した。

そして横一列になって『星の数え方』。
ストリングスとの相性が抜群だったのはもちろんのこと、もう本当に最後の最後まで最高を更新してくる姿勢、「最新のエビ中が最強のエビ中」って言葉を体現してくれるパフォーマンスがカッコよすぎた。
9人の歌声にグッときて、「エビ中、大好きだ」って改めて思った。

ここまでストリングスに似合う2曲を畳み掛けた後にやれる曲なんてあるか?何やるの?って思ってたらまさかの『ジャンプ』で鳥肌立ったし、なんていうか凄さが一周回ってちょっと笑っちゃった。

安本彩花のオタクである私は『ジャンプ』に対してこじらせた感情を抱えているため(理由は書くと長いので省略)、いつも情緒不安定になりながら見るんですけど、今日はストリングスが加わったからかいつもより音数が多くて楽しく聴くことができた。
あやちゃんのラップパートもそれ以外も、純粋に「音楽」として楽しめた感じがしてすごく嬉しかった。
ひなたの「心臓のドラマだ」パートを見れるのもこれが見納めかぁって思いながら、その歌を心に焼き付けた。

そんなわけで初めてラストまで泣かずに見れたんだけど、最後彩ちゃんが「もう一度愛を込めて」の歌い終わりにふっと微笑んだ。それが『ジャンプ』でずっと見せていた強くてガムシャラな雰囲気とは真逆、優しくて柔らかい笑顔だったから、反射的にわあっと涙が溢れた。
そんな笑顔、ずるいよお。

そしてもっとズルいのはその次、ひなたの「スーパーヒーローでありたい」からの本編ラストに『スーパーヒーロー』は一番ずるいだろ!!!!!
OP映像を思い出して、柏木ひなたの歴史でありエビ中の歴史であった映像が脳裏に浮かんで、その歴史がたどり着いた「今」目の前のステージを見た。
どこのパートがどう良かったとかそういう次元の話ではなかった。
「これが私立恵比寿中学だ」という、そういうパフォーマンスだった。

アンコール1曲目は『ボイジャー』から。
ひなたを送り出す船がまさに見えるようだった。

『ボイジャー』の1番のソロパート、

迷い道の途中で 探してた光のその中で
輝く自分がまだ 描けなくてもがいてた

『ボイジャー』

これはもう推し補正と言われても仕方ないんだけど、この彩ちゃん→和香ちゃんのパートを聴いて「明日からの新体制、そのボーカルの柱を担うのはこの2人になのかもしれない」と思った。
2人とも凛とした芯のある歌声で、明るい未来を切り開いていってくれるような、そんな歌に聞こえた。

音源時点ですごく好きだった和香ちゃんの2番のサビパートをライブで聴いたら改めて「和香ちゃんのサビパート良!!!!」ってなった。
オチサビのあやひなは「飛び立つ柏木ひなた」と「僕ら(=8人)だって強くなれる」の対比にボロボロに泣いた。

そして勝手に今日は『ボイジャー』でひなたを送り出して翌日1曲目『ボイジャー』からスタートするもんだと思ってたから、「え、アンコール1曲目で?」と思ってたら、MCを挟んで『約束』。

『ボイジャー』で送り出した後に「たとえ側にいなくても 心はいつもいっしょだよ」の歌詞はずるすぎるだろーーーー!!!!
あまりに涙、涙、涙、だった。
美怜ちゃんが歌えなくなってたのはこの曲のときだっけ。そりゃ歌えんわ。

終盤、LINE風の画面が中央スクリーンにあらわれて、メンバーからひなたへのメッセージ、そしてひなたからメンバーへのメッセージ。良い演出すぎる。
メンバーそれぞれ泣いたり涙堪えたり堪えきれなかったりの表情が横のスクリーンに映されていて、そんなん見せられたらこちらも涙なしには見れなかった。
ひなたのメッセージ、ちょこっと笑いも入れてあって、それがひなたらしさもあり、クスッと笑った後にまた泣けてダメだった。

そして『フレ!フレ!サイリウム』では「オレンジにしましょう!」と言われて、ここまでずっと緑白の2色持ちだったけれどオレンジに変えた。
一面オレンジになった客席の海に、1人トロッコで航海に出るひなた。本当に船出のような光景だった。
ステージに戻ってきてオチサビ、

フレ!フレ!サイリウム ステージを照らして
オレンジの美しい光で 導け未来へ

『フレ!フレ!サイリウム』

「七色の美しい光で」の歌詞が「オレンジの」に変わってて、泣かないわけがなかった。

『フレ!フレ!サイリウム』で終わり……かと思ったら、ラストはまさかの『仮契約のシンデレラ』。

ここまでエモくエモく来たところに最後明るく楽しくアドリブだらけで目まぐるしく楽しくて、卒業式のその後、みたいな空気感だった。
唐突に自分語りをするんだけど私が通ってた高校は結構自由な校風で、卒業式の後に軽音部3年生の選抜バンドによるパフォーマンスがあったんだけど、なんかそのときの光景とこの日の『仮契約のシンデレラ』のパフォーマンスがダブって見えた。
全部やり切った後のお祭り、文化祭の後夜祭の空気感、みたいな。

アドリブパートで忘れられないのはやっぱりあやひなで、

柏木「ねえうま子ー!好きー!」
安本「えっ!?あっ!?ありがとう!?」

本来なら「好きなんて言えない」と言う歌詞で突然「好き」と告白しだすひなた、それに驚きつつも「ありがとう」と受け入れる彩ちゃん。結婚じゃん。めちゃくちゃブチ沸きました。ありがとうございます。

そして最後はみんなでひなたに「お疲れちゃーん!」。
そんな明るい送り出し方で終わるなんてずるいよーーー(さっきからこのオタクずるいしか言ってねえ)
『仮契約のシンデレラ』を泣きながら見る日がくるとは思わなかったわね……ってくらいボロッボロに泣いてしまった。

そして最後はひなたがひとりひとりとハグしてマイクオフで喋ってお別れ。
和香ちゃんとはグータッチ、それ以降は固い握手でお別れ。
マイクオフだからどんな会話してるかは分からなかったけど、心菜に「大丈夫」って言ってたのは口の動きで分かったし、それぞれお互いの表情とかから見える関係性が尊くてあたたかかった。
ココユノノカにはBOSSとして、かほりこにはお姉さんとして、美怜ちゃんには飾らない姿で、彩ちゃんとは対等に、真山には末っ子甘えちゃんとして下からハグしに行っていた。

重ね重ね書きますが私はあやひなのオタクなので、彩ちゃんとひなたの対等な関係が本当に好きで。『約束』のメッセージ、彩ちゃんのところで「戦友」と書いてあったと記憶してるんだけどまさに2人の関係性を表すど真ん中の言葉だと思う。
2人がしばらくハグしないで距離を取り合ってる時間、2人にしか分からない気持ちの送り合いがあるんだろうなっていうその時間が良かったし、彩ちゃんの泣くのを堪えてるような崩れた顔が可愛すぎた。

8人がいなくなって最後はひなた1人、お辞儀の深さが印象的だった。

10人体制

ひなたの卒業式は感無量で「やり尽くして終われた」と感じたライブだった。だからこそそこで一旦ピリオドを打てたというか、昨日は昨日。今日は今日。と切り替えて新体制ライブを楽しみに思える余裕があった。

セットリスト

01. 未確認中学生X
02. 仮契約のシンデレラ
03. 売れたいエモーション!
04. ハイタテキ!
05. ハッピーエンドとそれから
06. 新未来センセーション
07. イヤフォン・ライオット
08. Bang Bang Beat
09. 青い青い星の名前(真山りか)
10. 禁断のカルマ(桜木心菜・小久保柚乃・風見和香)
11. きゅるん(星名美怜)
12. 友情ラブレター(小林歌穂・中山莉子)
13. ちがうの(安本彩花)
14. スーパーヒーロー
15. CHAN-CHARA-CHAN
16. 制服"報連相"ファンク
17. HOT UP!!!
18. ラブリースマイリーベイビー
19. BUZZER BEATER
20. 曇天
21. 星の数え方
22. ジャンプ
23. 君のままで
<アンコール>
EN1. ボイジャー
EN2. シンガロン・シンガソン
EN3. 永遠に中学生

ライブレポ

座席はアリーナ下手側、真ん中よりは少し前の方だったかな。身長的に埋もれないか心配していたけど、幸いにもほとんどステージが隠れずに見える席で良かった。

OP映像は10色のクローゼットが並んでいるところに、先に8人が登場してクローゼットから中吉衣装を取り出して去る。
その後、エマユナの2人が出てきて、同じく中吉衣装を手に取るのだけど、その間ずっと顔は映してくれなくて、どんな顔をしているのか分からない。

1曲目は『未確認中学生X』。
前奏でメンバーが順に出てきて最後にエマユナが登場。
歌い出しはえまちゃんから。

ずっきゅんずっきゅん 胸にくる
1音目でグワッとこみ上げてきた。自分でも驚いた。
1フレーズどころか、1音目だった。
うわ!!!!良い!!!!
「この気持ちの名前を教えて」
このときにはもう目に涙が浮かんでた。
あまりにも、説得力のある歌声だった。
「どっきゅんどっきゅん 「もしかして:」 わたし未確認中学生X」
続けて悠菜ちゃんパート。えまちゃんとはまた違う、でも、"エビ中らしい"歌声だ、と思った。
この歌い出しで、私はあっという間にエビ中の10人体制を受け入れる気持ちが完了してしまった。

そもそも、私は新メンバー肯定派だった。だって風見和香のオタクなのだ。ココユノノカが加入してこの1年半、何度もその成長ぶりを目にしてきて、9人体制のエビ中が大好きだった。エマユナにだって期待しかしてなかった。
「ひなたが卒業してパワーダウンしたエビ中どんなもんかな」みたいなオタクじゃなくて「よっしゃ新体制も絶対良いライブしてくれるはず信じてるぜ!」みたいなタイプだった、つもりだった。
でもなんか、その気持ちが「保護者目線」だったのかもしれないって、ライブ後の今なら思う。
エマユナのこと、新体制のこと、舐めてたつもりは全然なかったのに。
「エビ中新体制ならこれくらいやってくれるだろう」という私の中のハードルに対して、10人はそれを遥かに超える高い高いパフォーマンスをぶつけてきたことに、私はこの後何度も驚かされた。

まず『未確認中学生X』のオチサビの時点で2度目の衝撃だった。

【仲村】ずっきゅんずっきゅん 胸にくる
【仲村】この気持ちの名前を教えて
【桜井】どっきゅんどっきゅん 続いてる
【桜井】ときめきの速度は加速中

『未確認中学生X』

歌い出しと同じくらい良かった。
その後に8人が加わって10人でのユニゾンがまた厚みがあって良い。
本当に初めてのライブ、10人体制1曲目のパフォーマンスだとは思えないくらいの完成度で、私の心はコテンパンに「納得」させられてしまった。

そして2曲目は『仮契約のシンデレラ』。
ココユノノカの歌い出しはエマユナに取られるだろうなと思っていたから、実際予想通りだったけどノーダメージ。
前日の感想戦でゆのぴ推しの友達に「ゆのぴの「契約してください」×3回の歌割りがどう変わるか気になります」って話をしてたのでゆのぴパートは気にして見てたんだけど、それがまさか「契約してください」×2回+「ぶひひーん」になるとは思ってなくてゆのぴ推し友達(今日も連番)と一緒にゲラゲラ笑った。

(うま子パート、ひなたの後継は誰になるかな〜)と見てたら彩ちゃんがスーっと上手側に移動してて(あれ?真ん中じゃない?)と思い、間髪入れず心菜の「ねぇうま子ー!」で(お、心菜になったんだ)からのゆのぴ「ぶひひーん」で(そういうことかwwwww)とひとしきり笑わせてもらった。
その後は(そうだよな〜、昨日ひなたと「好き!」「ありがとう!」ってやり取りしてたんだから安本うま子の飼い主は柏木ひなた以外ありえんよなあ。あのやり取りしてた翌日に飼い主変わってたら逆に嫌だわ。あやひなセットで交代で良かった。実質あやひなじゃん。うんうん)などと1人で納得してました。

前日の『仮契約のシンデレラ』がアドリブ祭りだったから、今日の『仮契約のシンデレラ』が一切アドリブなしのお手本のようなパフォーマンスだったのも対比になっていて良いなと思った。

売れたいエモーション!』では「売れるにはどうしたらいいの?」「みんなの近くに行って顔を覚えてもらおう!」で全員トロッコで出港。
これも前日の『23回目のサマーナイト』と似た流れで対比になってた。

近くで見たエマユナ可愛かったな〜(チョロオタ)。
これはライブを見た(配信含め)全員が思った感想だと思うけど悠菜ちゃんの「すいとーよ♡」可愛すぎましたね。破壊力すぎる。
それから、メンバーは結構スタンド席側を見てることが多くてあんまりこちら(アリーナ)にレスが来なかったのだけど、和香ちゃんが近くに来てくれたときスタンド席からアリーナ席にちょうど視線を移してくれて、ペンライト振ってたら気づいてもらえたのでガッツポーズだった。
幕張メッセイベントホールの規模でレスがもらえるとは開演前1ミリも思ってなかったので、2日間とも和香ちゃんからレスもらえたのはめちゃくちゃ運が良かった。

ステージに戻ってきて4曲目は『ハイタテキ!』。
ココユノノカもエマユナもオーディション合宿で課題曲だったから『ハイタテキ!』に対してどんどん思い出が積み重なっていく実感がある。
悠菜ちゃんの「歯に噛む綿毛のモフモフは」の「モフモフ」の歌い方が可愛くて好きだった。
あと昨日ショートverだったためにりったんが言えなかった「惚れたっ!」を今日は言えてて「やっぱこうじゃなくっちゃ!」と「りったん良かったね〜」という気持ちになった。笑

最初のMCで自己紹介。
エマユナ2人とも明るい感じの自己紹介で、若いな〜可愛いな〜ってほんわかした。
えまちゃんの「笑顔でいればなんでもできる」はオーディション合宿のときのえまちゃんのパフォーマンス映像を見て「ずーっとニコニコ笑顔で踊ってて魅力だなあ」と印象に残っていたからぴったりだと思った。
そんなフレッシュな自己紹介のエマユナの後に、真山が2人に対抗して(?)赤ちゃん言葉を使ったり、かと思えば低音で冷たくしてみたりと、ベテランならではの表現力を駆使した自己紹介をしていてゲラゲラ笑った。丸腰の2人相手に重火器装備で戦うみたいな、大人気なさだった。笑笑

そしてまだ緊張している2人を前に、彩ちゃんが「今日は優しさとかいらないんで。私達はいつだって嘘のないパフォーマンスをぶつけます」と。
厳しさの中にも愛を感じる言葉だったし、2人のことを「新メンバー」ではなく対等に扱っているからこその言葉でグッときた。
それに何より、「嘘のないパフォーマンス」という言葉があまりにもエビ中のライブを表すのにぴったりすぎて、私は「彩ちゃん〜〜〜〜!!!」って叫びたくなった。

そんなMCで一層この後のライブへのワクワクが増したところで、『ハッピーエンドとそれから』『新未来センセーション』『イヤフォン・ライオット』『Bang Bang Beat』という、9人体制になってからの楽曲で固めたブロックへ。
この4曲、ただひたすらに楽しくてめちゃくちゃ良かった。
過去の積み重ねが少ない分、「〇〇年の〇〇公演を思い出した」みたいなことがなく、シンプルに楽曲の良さ、パフォーマンスの良さを感じられたというか。
もちろんライブを重ねることで楽曲が育つことや思い出によって楽曲のエモみが増すことも好きだけど、ただひたすらに「楽しい!」だけを感じられる、頭空っぽで楽しめる、そんな明るく楽しいブロックだった。

その中でも『新未来センセーション』はタイトルの通り「新しい時代」を歌う歌詞が10人体制のスタートにぴったりで、「10人の未来を想像して!」と明るく問いかけるようなパフォーマンスは、10人全員がキラキラ輝いて見えてグッときた。

『イヤフォン・ライオット』はまやひなコーラスパートはそういえばどうするんだろ?って思ってたらまやあやになっててガッツポーズ。くぅ〜〜推しメンのコーラスめちゃくちゃカッコよくて説得力しかない!最高!
とめちゃくちゃ高まってたので、その後の「君らしさなんだった?」が彩ちゃん→悠菜ちゃんに引き継がれてたのは一瞬寂しさを感じたけどすぐ受け入れられた。
彩ちゃんとはまた違った可愛らしさのある悠菜ちゃんパートになっていて良かった。
あと和香ちゃんの「爆音で響かせるんだ」はめちゃ好きパートなので変わらず和香ちゃんパートで安心しました。力強さとキラキラ感の混じった歌声でめちゃくちゃ好き。

『新未来センセーション』時点で「あ、9人曲が続いてるな」とは思ってたけど、4曲目『Bang Bang Beat』までくると「ただただ楽しい!」の気持ちが一周回って泣きそうになった。(ていうか泣いた)(結局泣くオタク)
なんていうかもう本当に楽曲もメンバーのパフォーマンスもキラキラしてて、青春〜〜!って感じが楽しくて幸せで泣けてきちゃったのよなぁ。

それからここまでずっとエマユナパートが多くて、てっきり「最初が肝心だから最初の3曲くらい歌割り多めの曲にして徹底的にクオリティを上げる」みたいな感じかと思ってたらこの後もずっと歌割り多くて先輩メンと歌割りの量ほぼ遜色なかった???よね???って驚きっぱなしだった。
ここでも私はエマユナのこと舐めてるつもりなかったんだけど過小評価してたんだなあって反省したし、彩ちゃんが言った「嘘のないパフォーマンスをする」という言葉の意味を身にしみて実感した。

ていうか風見和香のオタクとして、最初からこんなに歌割りもらえてるの素直に嫉妬するんだが!!!?!去年からこの1年、ココユノノカこんなに歌割りもらえんかったじゃん!!!!!という気持ちもメラメラしました。
いや当時と今で事情が違うのは分かる。ココユノノカが入ったときは抜けたメンバーいなかったから渡せるパートが少なかったのは分かる。分かる、が、悔しかったなあ。特にえまちゃんはひなたの良いパートがすごく多いし。
運営が悪いとかエマユナがずるいとかそういうことを言いたいんじゃない、誰も悪くないんだけど、本当に素直な感情としてそういう気持ちになった、という話です。オタク、推しメンに感情移入が過ぎる。
今後新曲で推しメンが実力でたくさん歌割りもらえますように!!!(祈)

あと、このブロックというか今日のライブ全体なんだけど、かほりこの2人の歌がめちゃくちゃ良いな、と思う瞬間がたくさんあった。
ぽーちゃんの歌声は元々好みでもあるんだけど、いつも以上に歌声にハリがあると言うのか、胸にズン、とくる瞬間が多々あって「今日のぽーちゃんなんか覚醒してない?」と思った。
りったんは元々パワフルな歌声だけどいつも以上にアクセルを強めに踏んでる感じがして、こちらはズドン!ときた。
推しやエマユナに意識が行きがちだけど、それでも2人のパワーにハッと振り向かされる瞬間が何度もあって、なんだかいつも以上に気合を感じた。

ここで幕間映像。
会議室で、昨日は大人とひなただったけど、今日はメンバー10人だけでセトリ会議。
「エビ中の個性とは?」という話の流れで、書記係の和香ちゃんがホワイトボードに「個性個性個性個性個性……」って書きまくってたの、真面目さの誇張表現として愉快でツボだった。
彩ちゃんは「サウナ行きた〜い」ってすっかりサウナキャラが定着してて可愛かったし、エマユナの優秀メモ(メンバーのプロフィールから近隣のサウナ情報まで)が優秀すぎて笑った。

そしてどんな形で「個性」を見せてくれるのかとワクワクしていたら、先陣は真山の『青い青い星の名前』から。
『青い青い星の名前』の真山の歌い出しって本当に最高だよね。聴いてて気持ちが良い歌いっぷりで大好きパートだし、あと「MUSiCフェス」の絶景を思い出した。今日の宇宙背景もめちゃくちゃ壮大な感じになってて雰囲気マシマシでとても良かった。

真山に『青い青い星の名前』が似合うのはとても納得だったので、このままメンバーそれぞれに似合う曲がくるのかと思ったら次がココユノノカの『禁断のカルマ』でイントロ時点で「!??!?」ってめちゃくちゃ驚いた。
いや、心菜ちゃんの『禁断のカルマ』は分かる。似合う。セクシー担当だし。でも、ゆのぴと和香ちゃんには『禁断のカルマ』のイメージ一切なくない???って思いながら見始めた。
そしたら、いやうん、めちゃくちゃ良かった。
ユノノカ、新しい扉開きました!新境地でした!こんな表情、こんなダンスする2人は見たことない!新しい一面!って思って、どのシーンもすっごく魅力的だった。椅子を使ったパフォーマンスもすごく良かった。椅子に手をかけて下ろす、とか、そういう指先の所作に曲線美と色気があって、「いやはや末恐ろしいわ……」と思った。この先セクシーな表現力に磨きがかかっていったらどうなるの?!どうしよう!?(どうもしません)
あ、心菜ちゃんは書くまでもないので省略しましたが当然のようにセクシーキマっててさすがでした、セクシー番長。

後のMCで和香ちゃんが「エレガントセクシー」、ゆのぴが「小久保柚乃セクシー」を表現していたと話していてゆのぴ笑いました。マイペース最高だな。

「し、新境地すげー……」って余韻に浸ってたら突然斜め後ろの下手側通路に美怜ちゃんが現れて近くてめちゃくちゃ驚いて振り返った。笑笑
いつの間にトロッコで来てたの!?って1ミリも気づかなかった自分のアンテナの低さに驚く。いや『禁断のカルマ』が良すぎたんすよ……。

きゅるん』を歌いながらステージに向かって移動する美怜ちゃん、ち、近〜〜い!普段推しメンばかり見てるオタクだからこんなに近くで美怜ちゃんのことまじまじと見たことなかった。改めてビジュが良い、と今更すぎる感想を抱いた。こっち方面に向かって手も振ってくれて嬉しかった。
『きゅるん』、1人で歌うと高音めちゃくちゃ高いな……と思ったし、それを1人で歌う美怜ちゃんすごかった。自然と「うお〜!姫〜〜〜!!」って気持ちになった。

そしてかほりこの『友情ラブレター』ですよ。
結婚式だった。あれ?今私結婚式に参列してるんだっけ??って、オタク特有の誇張表現とかじゃなくて本気でそう錯覚するようなハッピーな空間だった。

私は『友情ラブレター』が作られた当時はまだエビ中のオタクではなかったため、正直この曲を知らなかった。新曲?って思った。いやでもかほりこだけユニット新曲用意するわけないよな、てことは私が知らない時代のユニット曲なんだろうなぁ、ってことをライブ中考えてた。ライブ後にTwitterを見たりオタク友達に話を聞いたりして「ああやっぱり過去のユニット曲だったのね」となった。

曲中、2人がそれぞれ相手に対して手紙を贈り合う演出があって、中央スクリーンに手書きのメッセージが映し出されてた。
その中で、2人とも相手のことを「相方」って書いてたのが良いな〜〜〜と思ったのだけど、後のMCで手紙の内容はお互い打ち合わせなしで書いたようなことを言っててその言葉の重み・尊みが一層増した。
相方、相棒、同期、親友、戦友、ニコイチetc2人組の関係性を表すいろんな言葉がある中で、選んだ言葉がお揃いだったの、以心伝心って感じでめちゃくちゃ良かった。やっぱり結婚式だった。

そして彩ちゃんは『ちがうの』。ニッコニコで可愛い。
バチバチにキメてる彩ちゃんもカッコよくて好きだけど、ニッコニコで楽しそうな笑顔の彩ちゃんが一番好きだ〜〜〜って思った。
「ちがうのNo!」の言い方が可愛すぎてオタクは死んだ。死因:尊死。

ユニットブロックのラストはエマユナ。
かかったイントロは『スーパーヒーロー』で、「は????」と脳が一瞬理解を拒んだ。
それからすぐ浮かんだのは、ukkaの『WINGS』だった。

ukkaに去年加入したりなるり(結城りな・葵るり)は、今年の春ツアーで『WINGS』というukkaの中でもエモーショナルで力のある楽曲を2人で歌い上げた。先輩メン4人もそれぞれ自分たちのフィーチャー曲をソロで歌っていた点も今日のエビ中のユニットブロックと被る部分があったもんだから、春ツアーの記憶と重ねて「加入2ヶ月のエマユナに『スーパーヒーロー』歌わせるのマジかよ……」と震えた。

「アラームのベルをとめて……」
未確認中学生同様、歌い出しはえまちゃんから。そこからエマユナ交互に、そして時に2人で、1番を歌い切った。
10色のペンライトは1本しか買ってなかったから、それはミルクティー色に光らせて、もう1本、9人体制のペンライトをオレンジに光らせて、2人に向けて掲げた。
少ない歌割りを2か月で全力で仕上げてくる……なんて小手先のやり方ではなく、もう他メンとほとんど対等に歌割りをもらって、たった2か月のレッスンで、それでもどの曲でもしっかり歌い上げている姿は本当にカッコよかった。
「勝負の場所で」を2人で歌う姿に涙が出た。

このまま2人で歌うのか、それとも、と思っていたら2番になってココユノノカがステージ上に現れた。
「僕を呼ぶ声がする」心菜ちゃんが歌って、3人にスポットライトが当たる。輝く3人の姿を見つけた瞬間、心が震えた。見た目だけの話ではなく、魂の話として。たくましさを感じる3人の姿はもう「後輩」ではなかった。

畳み掛けるようにかほりこが、そして最後にまやあやみれの3人が現れ、中央のエマユナを囲むように、支えるように、8人が加勢していく。
私にはこのシーンの10人がセーラームーンに見えた。
気高かった。力強かった。神々しかった。
けれど、美しかった。可憐だった。
10人はアイドルであり、ヒーローであった。

そしてなにより。
私の大好きな、私立恵比寿中学であった。

その実感が何より嬉しく、私はずっと泣いていた。


「10人、いい感じじゃないですか?」というMCに大きく拍手をしていたら、そこから茶番モードに突入。
「作戦会議するから!」と美怜ちゃんの圧に押されて退場する10人。スクリーンにはステージ裏の様子(を前撮りしたもの)が映される。
「もっと良いステージにしたい」と、エビ中バンドでお馴染みのsinさんに電話をかける美怜ちゃん。二つ返事で「今からそっちに行くよ」とsinさん。
昨日はストリングス隊が控えていたステージ両端の舞台セットがせり上がって、そこにいたのはエビ中バンドのメンバーが5人。
sinさん、瞬間移動使えるのオモロい。

そしてバンド編成になって1曲目は『CHAN-CHARA-CHAN』!
予想外だったけどめちゃくちゃアガった!
ライブで披露される機会は少ないけど『CHAN-CHARA-CHAN』地味に好きなんですよ。歌詞にほとんど意味がなくて頭からっぽで楽しむことに特化してる感じが好きで。そういう「中学生らしさ」「大学芸会らしさ」のある曲を10人体制でやってほしいな〜と密かに思っていたこともあって、やってくれて嬉しかったしまさかのバンドセットで想像以上に楽しかった!

続いて『制服"報連相"ファンク』。
今日はりったんがいつにも増してボーカルの破壊力が強いなと思ってたけど『制服"報連相"ファンク』は一層パワフルで「やっぱ今日のりったんめちゃくちゃ気合入ってるな〜!」と見てて楽しかった。

それからこれは先日の柏木企画「10131415~BOSSと子分たち~」で気づいた和香ちゃんの魅力なんですけど、『制服"報連相"ファンク』のサビの「報告!連絡!相談!基本報連相」の後、メンバーが横に移動する振り付けがあるじゃないですか。そのときに手をぱくぱく動かすじゃないですか。そのときの和香ちゃん、手の動きに合わせて口もタコのように尖らせてぱくぱくしてるんですよ。
めっっっっっっっちゃ可愛いからみんな次見る機会があったら見てほしい。
BOSSと子分のとき初めて目撃して、今日も見てたら同じように手に向かってぱくぱくしてて可愛くてキュンキュンした。

後ろのスクリーンに廃墟やら爆発やらの映像が出てきて次は何がくるのかと思ったら、そこにデカデカと1文字ずつ「H」「O」「T」「U」「P」って出てきてからマジの炎が上がって『HOT UP!!!』だった。
ババーンって文字出てきたの正直ダサかtt……迫力があった。

『スーパーヒーロー』もそうだけど、昨日のひなた卒コンでebiture以降にやった本編の曲(『Family Complex』〜『スーパーヒーロー』)は今日やらないと思ってたんですよ。というか、「さすがにやれないでしょ」と思ってた。
エマユナを舐めていたというより、エビ中というグループの最高峰の楽曲たちに対するリスペクト的な気持ちだった。ひなたのラストライブに歌われた、エビ中ド真ん中の楽曲たちはそんな短期間で歌いこなせるような簡単な曲じゃない、と思ってたから。
だから『HOT UP!!!』が始まったと分かった瞬間、「マジかよ!」と興奮と驚きと歓喜が混じった感情が沸き立った。

『HOT UP!!!』では彩ちゃんがメンバーそれぞれとハモるイケ本彩花パートが6箇所ある。これまでは主メロは全て先輩メンだった。ぁぃぁぃのパートはぽーちゃんが継いでいて、9人体制になってもココユノノカがその歌割りをもらうことはなかった。
……ひなたのパートを、もしかして和香ちゃんがもらえるかもしれないと、少し期待していた私がいた。だって、ココユノノカの中で一番歌を期待されているのは和香ちゃんでしょう?それは推しの贔屓目ではないはずだった。
そしてもしその予想が外れるとしたら、誰よりもひなたへの憧れが強い心菜であったなら、私はこんなにもグチャグチャな感情は抱えなくて良いはずだった。

あぁ今はこのリズムに乗って
心、体中で音を伝えるから

『HOT UP!!!』

ひなたパートを受け継いだのは、えまちゃんだった。
えまちゃんが彩ちゃんの隣で歌い上げているのに気づいた瞬間、燃え上がったのは嫉妬の感情だった。「なんで???」って思った。
なんでそんなに良いパート、ココユノノカにくれなかったじゃん!!!!
あまりにもあまりにもあまりにも悔しかった。
えまちゃんの歌はすごく良かった。すごく良かった、けど、だからこそ、私の和香ちゃんだってやれたはずなのに!!!!と思わずにいられなかった。
ここまでもいろんな曲でエマユナの歌割りの多さに驚き、羨ましい気持ちになったけど、『HOT UP!!!』の歌割りだけはこれを決めた大人を許せない!って黒い炎のような感情がぐるぐると渦巻いて、大好きなイケ本彩花パートにも集中できなかった。

そしてオチサビの彩ちゃんのパート、

あぁあの頃の私たちはきっと
大切なことを見失っていたね

『HOT UP!!!』

をボロボロの心のままに見届けた。
それでも彩ちゃんの歌声は透き通っていてあぁ美しい、と感じられる心も私の中に残っていたけれど。

あぁこれからは誰にも負けないよ

『HOT UP!!!』

を彩ちゃんよりもステージの高い位置で歌うゆのぴの姿にハッとなった。
前任のひなたとは歌い方があまりにも違いすぎる、ゆのぴらしい可愛い歌声だった。
そしてすぐ、この次に”何が起こる”のかを察した。否、”誰が歌うのか”を。
ゆのぴと隣合わせに立つ和香ちゃんの姿を見て、「あぁ」と思って心がぎゅっとなった。
黒い炎は一瞬で白く浄化された。祈るように、白いペンライトを捧げた。

あなたがくれた魔法
光の挿す方へと

『HOT UP!!!』

これ以上はない、と思った。
これ以上のパートなんてなかった。
このパートを和香ちゃんが歌って、そこに白いペンライトを掲げることができる。
こんなに嬉しいことはない、と思って、胸が幸せでいっぱいになった。

新しい歌割りを決めてくれた人たち、ありがとう。許せないとか言ってごめんね。許しました。

『HOT UP!!!』の次は『ラブリースマイリーベイビー』で、カッコよさから可愛さへの180°方向転換っぷりが気持ちよかった。
というかこのままエモい楽曲畳み掛けられたら精神的体力が持たなかったから、一旦可愛いパートを挟んでくれて助かった。
トロッコでまた近くまできてくれてみんな可愛い〜フリコピ楽しい〜とシンプルな感情でただただ楽しめた。
なおレスはスタンド席にばかり向いていてアリーナ席はノーチャンスだった。しゃーなし。

トロッコからステージに戻ってきてラブスマが終わり、シンガロングしたくなるような壮大な音が始まる。
『BUZZER BEATER』みたいなイントロだな?と思いつつ、でもここで『BUZZER BEATER』がくるイメージがなくて次は何の曲だろう?と思ってた、ら、やっぱり『BUZZER BEATER』やんけ!!!になった。

生バンド『BUZZER BEATER』、めちゃくちゃ良かった。
言い方あれだけど「曲が化けた」と思った。こんなにカッコいい『BUZZER BEATER』初めてだった。生バンドもメンバーの歌声も、音に厚みがあってめちゃくちゃ興奮した。

そして次の曲のイントロでも「え?『曇天』?いやいやここで『曇天』ってまさかそんなわけ…………本当に『曇天』やんけ!!!!」って天丼だった。
でも衝撃度で言ったら『BUZZER BEATER』以上で、今日一番の「マジかよ」だった。
10人体制になり半分10代という若返りをした今ここで、あえてやるのかと。
オタクの想像を何度となく超えてくるセットリストとそのパフォーマンスに、本当に何度「これが嘘のないライブ……」と叩きのめされたか分からない。

誰を追うにも目が足りなくて、スクリーンを見ると誰もが良い表情をしていてぞわぞわした。切なさ、微笑み、悲しみetc……パフォーマンスと呼ぶより演技に近いこの曲を、エマユナ含め10人でその世界観を作り上げていた。

ラストのひなたパート「あなたはわたしを映さない 曇天の向こうには」が和香ちゃんの歌割りになっていて、期待されてる、と感じた。
この先このパートを自分のものにして表現していく和香ちゃんを見ていきたい、と思った。

『曇天』の後の『星の数え方』『ジャンプ』はもう、一週回って笑っちゃった。
本当にもう、「明日はこのセトリやれないでしょ」とか思っててすみませんでした!昨日の私のバカ!バーーーーカ!!!

『星の数え方』のハモの中で和香ちゃんの歌声がしっかり存在感があるように感じられて、本当にエマユナも凄いけど和香ちゃんの成長っぷりが凄かったし、「もう後輩という立場ではない」先輩としての自覚を感じる歌だった。
(そしてライブ後の和香ちゃんのブログでも「2人(エマユナ)に負けないように」と書かれていて、私がそう感じたのは間違いじゃなかったな、と思って嬉しかった)

『ジャンプ』はもうイントロで泣きました。
『ジャンプ』で泣かずには見られないオタクこと私、昨日は善戦してたのに今日は秒で負けました。
だって歌い始め前の真山の言葉ずるくないですか?ああいうのにめっぽう弱いんですよ。過去から今まで受け継がれてきた心臓のドラマ。その最新話が今、ここだぞ、と。

ひなたの歌割りは「新しい時代の風が」がエマユナ、「桜吹雪が燃えている」がココユノノカに割り振られていた。
「新しい時代の風」をエマユナが歌うの、歌詞の意味ど真ん中すぎて鳥肌立った。

そして「心臓のドラマだ」は彩ちゃんパートに。
「心臓のドラマだ」と歌った後にソロラップ。ステージを左から右へ歌いながら流れていって、そして少しの間でまたセンターに駆け戻ってきて、「今だ」絶叫。
間奏を挟んでるとはいえ連続するソロパートを歌って動いて大忙しな彩ちゃん。最後センターに向かって走っていく姿がせわしなく感じてちょっと笑っちゃった。

そしてラストのひなたパート「だから愛を込めて」は全員で。全員一丸となって歌うユニゾンの響きに、泣かないわけがなかった。
そんなわけで本日もvs『ジャンプ』大敗でした!
対戦ありがとうございました!

そして『ジャンプ』の後、真山がファンへの感謝と共に語ったのは、「みなさんと目指したい場所があります。もう一度さいたまスーパーアリーナに立てるようになりたい」ということだった。
私はそれを聞いて、「ああ、この先も絶対エビ中を応援していきたい」と強く強く思った。それと同時に、「なんて重い言葉なんだろう、なんて覚悟の強い言葉なんだろう」とも思った。

「またさいたまスーパーアリーナに立ちたい」という一文は、裏を返せば、「今はまだ、SSAに立てる集客ではない」ということだ。
ここ数年のエビ中を追っていればそれは口に出さずとも「知ってた」「今更」なことかもしれないけど、その「わざわざ口に出す必要のない事実」をメンバー自身の口から認める発言をするというのは、生半可な言葉ではない、と私は思う。曖昧にしていた現実を曝け出すのは、痛みを伴う。

そしてもう一つ。
「さいたまスーパーアリーナを目指すと言ったからには、少なくともこの先何年かは、現時点で誰も辞める気がない」という意味でもある、と思う。

SSAに立つまで絶対誰も辞めない、という意味だとは思わない。
人の気持ちは変わらずにい続けられるものではないから、未来のことは分からない。
けど、少なくとも「SSAを目指す」と宣言した今の10人は、「SSAを目指していこう」と意思確認を済ませてここに立っているということだった。
特に、ひなたと同世代である、真山・彩ちゃん・美怜ちゃんは。数ある未来の選択肢の中で、この選択をした、ということだった。

昨日の『Family Complex』で一瞬でも「ひなたの次は……」なんて想像してしまった私は、本当に愚か者だった。


そしてラストは彩ちゃんが「私たちもみんなも、悩んだり辛いこともあると思います。でも、どんなときも、みんなのままで、自分のままでいてほしい」と前振り。
本編ラストに『君のままで』がくるなんて想像もしてなかったから、「本当に?え、この流れこの言い方本当にラスト『君のままで』くる?本当に?」って曲が流れるまで半信半疑だった。今日は良い意味で裏切られてばっかだ。

『ジャンプ』も彩ちゃんフィーチャー曲だけど、『君のままで』の方がその色合いは強い、と個人的には思っている。
『ジャンプ』はグループにとっても意味合いの強い曲だから。
サビを1人で歌い上げる彩ちゃんはカッコ良かった。
力強さだけではない、キラキラと輝いているような歌声が大好きだった。

止まらないで 胸の奥
しまいこんだ 色とりどりの光
忘れないように進めばいい

『君のままで』

「色とりどりの光」はエビ中を転校/卒業したメンバーたちのことを歌っているのかもしれない、と思った。
忘れないけど、止まらない。
そう自らに言い聞かせるような歌だったのかもしれない。

戦友だったひなたが卒業して、この先彩ちゃんがグループ内で担う役割はより大きくなるだろう、と思う。
それでもこの歌のように、「君のままで、彩ちゃんのままでいて」と思った。
最後に3回「まだまだ!」「もっといけんだろー!」と楽しそうにジャンプする彩ちゃんの笑顔を見て。
背負いすぎないで。楽しく、生きて。
そう思った。

本編が終わり退場するとき、メンバーがみんなカメラに向かってアピールする中エマユナはカメラに気づいてなくてスルーしてた。
あれだけのパフォーマンスを初ライブでやっていてもやっぱりまだ加入2ヶ月なんだなと改めて感じて、その初々しさが可愛かった。

アンコール1曲目は『ボイジャー』から。
スクリーンに突然ひなたが映し出されてドキリと心臓が跳ねた。
ひなたが差し伸ばした手に、エマユナが手を伸ばす。『ボイジャー』のMVの終わりのシーンだった。見たことがある映像だったけれど、「もういないはずの人」が不意打ちで現れたもんだから、驚いて理解が一瞬遅れた。

1サビひなたパートだった「もう迷わない自由になれ」が和香ちゃんパートになっていて「えっ!?1番なのに和香ちゃんパートだ!?」って驚いてから秒で沸いた。
2サビの和香ちゃんパートは本当に魅力が詰まっていて大好きなパートなので、1サビの同じところを受け継いだのはそれが評価されてのことなのかなって思ったらすごく嬉しかった。

「君がいたから強くなれた」があやかまるペアパートなの私得すぎてそれも嬉しい。『ボイジャー』、良い曲だ……(ゴリゴリの推し補正)。

オチサビひなたパートはエマユナに。
昨日は巣立つひなたを見送った彩ちゃんが、今日は新しい仲間を2人に肩を組んで引き寄せていてぶわっと涙が溢れた。
昨日との対比シーンはいくつもあったけど、ここが一番涙腺に刺さってだめだった。

『ボイジャー』の後は『シンガロン・シンガソン』。
マジかよここでシンガロンをやりますか、と興奮でゾクゾクして少し笑った。
『シンガロン・シンガソン』は、廣田あいかの卒業ソングであり、「forever aiai」のラストの曲であり、「ebichu pride」の1曲目であったから。
柏木ひなたの卒業ソング『ボイジャー』の後に歌うことに、意味がないわけがなかった。

『シンガロン・シンガソン』はただひたすらに楽しくて、2日間の中でも1番フリコピを全力でやったと思う。無我夢中だった。
エマユナと他メンバーがわちゃわちゃしているシーンが度々カメラに抜かれていて可愛かった。真山と悠菜ちゃんのちっちゃいものクラブとか、ゆのぴと悠菜ちゃんのバブみコンビとか、えまちゃんを包み込むぽーちゃんの母性とか。

サビを踊りながら、口には出さないけれど、心の中で「ぁぃぁぃ」コールを唱えた。「泣いてもいいんです」と「ニコっとね」のところ。
『ボイジャー』にはひなたの振付が残ったし、『シンガロン・シンガソン』にはぁぃぁぃのコールが残ってる(コロナ禍で言えてないけど)。
そうして歴代が残してきたものを大切に抱きしめながら、そんな歴代を超えてみせる。そんな意志を感じた。

『ボイジャー』『シンガロン・シンガソン』ときて、その後に持ってこれる曲は1つしかない、と思った。これ以外ないよねと。
思ったとおり、最後の最後は『永遠に中学生』。
イントロかかった瞬間に「やったー!大好き!」って気持ちが溢れた。
これだけエモーショナルでハイクオリティなライブを畳み掛けてきておいて、最後にグループ1ゆる〜い曲で〆るところに「エビ中らしさ」が詰まっていて信頼しかない。

最後のセリフパートでは彩ちゃんの「お父さーん」を久しぶりに聞けて嬉しかったり、和香ちゃんの「他の現場も行けよー」は他の現場=エビ中以外の現場って意味に一瞬聞こえてドキッとしたり(DDでごめんね)、「チョットだけよー」で小久保柚乃セクシーじゃんと笑ったりした。
エマユナの「ファイト一いっぱーつ」「物販もよろしくー」も可愛らしくてほっこりした。
気を張るばかりのライブじゃなくて、最後にみんなの柔らかい笑顔が見れて嬉しかった。

最後の挨拶では、えまちゃんの「ひなたちゃんのパートを受け継がせてもらうことが多くて、ひなたちゃんみたいに、って思ってたけど、真山さんが『えまはえまなりでいいんだよ』と言ってくれて、自分らしくパフォーマンスができました」と言っていたのが印象的だった。
あぁ、だから『君のままで』がセットリストに入っていたのかな、なんて思った。
「ひなたの後継」ではなく、「えまのままで」「悠菜のままで」2人がそんなパフォーマンスをしてくれたこと、ちゃんと届いてたよ。

おわりに

忖度抜きに、10人体制のライブが1番良かったです。
ひなたの卒業式が終わった瞬間は「すごく良いライブだ」と思った、それは事実なのだけど、10人体制の初ライブを終えて思ったのは、「今日の方が、良いライブだった」でした。

「最新のエビ中が最強のエビ中」
ひなたが繰り返し言っていた言葉を、ひなたが卒業してもエビ中は体現してくれた。
言葉は祈りにも呪いにもなるから、「最新のエビ中が最強のエビ中」が呪いになってしまう可能性だってあった。その言葉のプレッシャーに負けてしまう可能性だってあった。
でも、そうはならなかった。
エビ中はやっぱり、「最新のエビ中が最強のエビ中」だったし。
「嘘のないパフォーマンス」を届けてくれました。

さいたまスーパーアリーナ、絶対行こうね。
「連れてってもらうんじゃなくて きっと連れてゆくからさ」
「あの場所まで」
この先も応援します。



P.S.
今回はなんかやたらお気持ちの強い文章を書いてしまっており人に読ませる文章じゃないなと反省する部分も多々あるんですが、これもまた嘘のない文章なので、そのまま載せておきます。

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