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#抗精神病薬
認知症の人への抗精神病薬は周りの人が上手に調整するのが良い
せん妄や幻視や興奮が強い認知症の人にリスペリドンやクエチアピンなどの抗精神病薬を使うことは良くある。
抗精神病薬を認知症の人に使うと寿命が短くなってしまうという話が取り上げられ、安易な使用は批判されることが多くなっている。
しかしグループホームをはじめとする認知症の施設は10-30人の利用者に対し、不安定になることが多い夜間を1-2人で対応することを求められるため抗精神病薬の使用は避けられない
抗精神病薬に期待すること
抗精神病薬は統合失調症の薬である。
しかし多くの抗精神病薬は、統合失調症だけでなく双極性障害にも効果があり、認知症の周辺症状にもある程度の効果がある。
またアリピプラゾール(エビリファイ)はうつ病にも効果があることが分かっている。
一方で抗精神病薬の本来の作用、抗精神病薬作用とはなにか? という問題が出てくる。
1.幻聴や妄想の改善幻聴や妄想の改善は当然期待される効果の一つである。
どの
持続性注射剤(LAI)は怖くないですか?
【疑問】持続性注射(LAI)に興味があるのですが怖くないですか?
【回答】
個人差があるものの、思っているほど痛くないことが多く、実際に始めると思っているより楽です。一度始めるとやめられなくなることもなく、3か月程度試してみて合わないと思ったらやめることも可能です。
しかしLAIが最も適した人は抗精神病薬の単剤で少量~中等量使用の人であり、多剤併用・大量使用の人は薬の整理を先に行うべきです。
家族にも薬の危険性を説明しておくことが必要らしい
添付文書は薬の使用上の注意や用法用量、効果や副作用などを記載した文書である。普段 医療関係者ですら真面目に見ることはないものの、精神科医にとって重要なことがいくつかある。
アリピプラゾール(エビリファイ)、オランザピン(ジプレキサ)、クエチアピン(セロクエル)に添付文書に書かれてあることである。
1.糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の死亡に至ることもある重大な副作用が発現するおそれがあ
微量の抗精神病薬と民間療法を勧める医師
世の中にはいろいろな人たちがいる。
精神科の世界でも「抗精神病薬は(少量ではなく)微量しか必要がない」「民間療法を使えば良くなる」と主張している人たちがいる。
こういった類の話をするとすぐ誤解し、文章をよく読まずに感情的に批判する人が続出するので先に結論を述べておく。
微量の抗精神病薬の有効性や民間療法を否定する気はない。しかし、こういった一般的ではない主張をする人たちは「上手くいかない人た
減薬をしたがらない人
外来通院中の人の中にも多剤併用・大量投与の人たちがごくわずかにいる。基本的にゆっくりと時間をかけて減量しているものの、一部の人はどうしても減量に同意してくれない。
現在(2021.8) 抗精神病薬を3剤併用している人が1人いる。
ある人の言葉先生の話は良く分かりました。今 副作用が無くても、今後 長期間使い続けることで、副作用が出てしまう危険性があることも分かりました。でも私はこのままこの薬を
CP換算値の意味 クロルプロマジン
【疑問】CP換算値(クロルプロマジン換算値)は何ですか?
【回答】
抗精神病薬の比較をしやすいように、クロルプロマジンという昔からある抗精神病薬に換算するとどれくらいになるかを示したものです。
本人や家族にとってはあまり意味はありません。抗精神病薬は原則的に1種類、多くても2種類までになるように主治医と相談しながら調整をしていくだけで十分です。
CP換算値CP換算値(クロルプロマジン
クロザピンと言う選択肢の与える影響
クロザピン(クロザリル)は難治性の統合失調症の治療として極めて有効な選択肢である。
とはいえ難治性の統合失調症は薬だけではどうしても改善しないことも多くクロザピンでも改善しない人も多い。しかしクロザピンと言う選択肢があると言う事は、多くの人にとって良い効果を与える。
治療に対して希望が持てる効果がないまま抗精神病薬の変更3種類目になると、使っている医師の方も「効かないかもしれない」「回復までま
多剤併用からの離脱には家族が重要
他の病院から転院してきた人の話である。
他の病院で異常とも思える大量の薬を3年以上ずっと処方されていた。眠気・口喝・食欲亢進と過食による体重増加・一日中ボーとしているなどの副作用が極めて強く、何度も主治医に減薬をお願いしても、「飲みなさい。飲まないなら入院だ。」と言われるだけであった。
さすがに家族が見ていられず転院してきた。
家族に必要なこと受診したときには既に自分たちで勉強しゆっくりと時
薬の効果がないときどうするか
「薬の効果がないときにどうするか?」
これは簡単なようで難しい問題である。
薬の効果がないとき統合失調症の人に、抗精神病薬で治療をしているとき、1種類目の薬の効果がないときには、通常は別の薬に変更する。
・待つ
・気分安定薬などの他の薬を追加する
・別の抗精神病薬を追加する ※あまり推奨されない
という選択肢もあるものの、多くの医師は別の薬に変更すると思われる。
2種類目の薬が効果がないと