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【 感情の海 】

あなたの心は海、そこに喜怒哀楽の塩。
感情の海は、
そのとき感じた感情によって
海の水温、深さ、波の高さ等は変わる。


例えば、何かに落ち込んでいる人は
波も荒く水温が低い海底に
ひとりぼっちでいるかんじがする。

不安、嫉妬、寂しさ、冷たい感情の海に
溺れてしまいそうになり
苦しくて息もだんだん出来なくなるから
周りも見えずもがいてみるけれど
余計に沈んでいってしまう。
やがて、
感情の海で、もがくことに疲れると
なにも聞こえない、なにも見えない
誰にも届かない
海底にひとり蹲ってしまう。

気分が沈んでいる
なんて言葉はぴったりだと思う。

気が済むまで海底にいて
また海面へ浮き出て温かく穏やかな海に
自力で戻すこともできる。

ひとりぼっちになったところへ
誰かが来てくれようとしても
海の温度は冷たいし、海底にいるから
ここまでくるには体力がいる。
そんな過酷な状況でさえ海底にきてくれる人が
あなたにいるのであれば
とても幸せなことだ。

「海面でお日様に当たろうよ。
浮き輪でぷかぷか流れるのもいいし、
ボールなんかで遊ぶのもいいね。」

なんて言って誘い出してくれる

「海底って、楽しいの?
確かに普段とちがうお魚もいて
違う景色が新鮮で、悪くないかもね。」

優しく側にいて寄り添ってくれる

「君がいないと寂しいよ。」

その一言だけで海面まで
一気に引っ張りあげてくれる

人によって方法は様々だと思うけれど
どれも魅力的でどれも正解だ。
人はそれを、励ました、希望を与えてくれた
などの表現をするのだろう。


穏やかで明るい泳ぎやすい海は
だれでも好きだし入りやすいけれど
そんな荒れ狂った海にも
そばにいる人を大切にしたい。

今日も、わたしたちは感情の海に漂っています。

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