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本当の差別化ってなんだ?

■発信しやすい時代

アーティストやクリエイター、料理人、美容師、鍼灸師、その他技術系の仕事をしている人は、もっともっと発信をしなければいけない、でなければ、あなたの存在は誰にも知ってもらえませんよ!

という趣旨で話すことが多いのですが、昨今のSNSの普及によって、誰もが発信できる時代になりました。今は、年齢が若くなるにつれて、TVより、PCやスマホを操作する時間の方が長くなっていますから、発信をするにはうってつけの環境だといえるでしょう。

しかし、そうすると今度は、ただ発信すればいいってもんじゃなくなっちゃう。たくさんの投稿の中から、あなたの投稿が選ばれなくてはならないわけです。

そこで、出てくるのが、他者との「差別化」。企業間では、競合他社との「差別化」のために、例えば、商品やサービスを「ブランディング」したりするのですね。では、この「差別化」ってなんだろう?ということを話してみたいと思います。

■実は難しい「差別化」

「差別化」を、ごく簡単に言ってしまえば、

「自分(自社)にしかない、唯一無二の長所をアピールすること」

ということになるでしょう。しかし、実はこれ、簡単ではないのです。例えば、トヨタ、日産、ホンダが、差別化のために、それぞれ自社の車の特徴をアピールしたとします。馬力がどうだ、エンジンがどうだ、ハンドリングがどうだ、とか。でも、私みたいな、普通に車を乗る人にとっては、近所への買い物に便利で、遠方へいくときもスムーズでストレスのないドライブができれば問題ない。だから、スペックを聞いても、一歩下がって比較すると、そんなに大差ない。こんなこというと、車好きの方に怒られちゃうか(笑)。

つまり、いくら商品やサービスを「ブランディング」しても、それだけでは難しい。社風とか、経営者、そこで働く社員、全てがその「ブランドイメージ」に相応しいものでなければならないのです。ハイクオリティーで、デザインも素晴らしい、しかし、経営者が、ただのオッサン風だったり、社員がヨレヨレのスーツを着ていたりでは、「ブランディング」は、決して成功しません。

最近は、リモートワークの普及で、やれ、ZOOMを使った集客方法とか、ネット系の色々なマーケティングツールのセミナー等が盛んです。しかし、結局これも、みんなが学んで、似たような施策を取れば、これも差別化にはならないでしょう。

じゃあ、どうすればいいのでしょう?

■本当の差別化

そうなると、「差別化」って、他がやっていないこと、できないことをやるしかない。つまり、一歩先を行くこと、または、世間の逆を行くこと、この二つかなと思うのですね。まあ、そう言ってしまえば、あたりまえのことなんですけど。

そして、私が考えるキーワードは、「カスタマイズ」と「ホスピタリティ」の二つ。「カスタマイズ」は、昔から、大きい企業がフォローできない部分に、小さい企業が入り込む手段の大道ですが、「ホスピタリティ」は、このインターネット社会において、対面でやりとりする機会が少なくなった現在、非常に有効な手段ではないかと思っています。顧客の痒い所に手が届くサービスを実施していくわけです。

動物ってのは群れで生きていくし、その群れをうまく運んでいくためには、やはり、それぞれ「コミュニケーション」を取ることが大切ですよね?そこをついていくのです。

しかし、それぞれ手間が掛かる。でも、仕事の効率化やタイムマネジメントなんてのは大きい企業がやればいいことで、小さい企業や、フリーランスで生きている人たちは、手間が掛かるけど、マメに発信をして、顧客一人一人としっかりつながっていくべきなのです。料理と一緒で、一手間、二手間かければ、「美味しい!」といってもらえるのですから。

だから、一日の仕事のうち、1~2時間は、発信のために時間を使って、「カスタマイズ」と「ホスピタリティ」を意識した施策を取っていく。こうすることで、他との「差別化」を図っていくことができるんじゃないかなと思うわけです。

■まとめ

でも、これって、結局は、セルフブランディングに行くつくことになるのかもしれません。提供する商品やサービスによる「差別化」ではなく、自分の魅力をアピールすることで「差別化」を図るわけですから。

例えば、提供したい商品やサービスの持つイメージに相応しいセルフブランディングを行う。もっと奥行きを付けたければ、セルフデザインを行って、魅力ある生き方をアピールしていく。こうして、トータルでユーザーに訴えかける。こんなことが実行できれば、フリーで生きている人も、一歩も十歩も百歩も、前進できるんじゃないかと思うわけです。

でも、問題がひとつあります。私が出会ったアーティストやクリエイター、つまり技術職系の人って、意外とシャイな人が多い。だから、自分をアピールしたり、顔を出すのがあんまり好きじゃないとか言ったりするのです(笑)。

そう言いながら、FBとか、プロフィール画像がないとその人を信用しない。でも、自分は顔を出したくない。なんじゃそりゃ⁉と、思いませんか?

ハッキリ言って、顔を出したくない人が成功するのは難しいです。だって、顔が見えなければ、信用されるのは難しいからです。

さて、あなたは、どんな方法で「差別化」をしていきますか?


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