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壮絶人生をへて美容整形に700万円投資、18kgの減量で容姿が変貌。年の差婚で生まれ変…

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壮絶人生をへて美容整形に700万円投資、18kgの減量で容姿が変貌。年の差婚で生まれ変わった人/売上金・サポートの一部は動物愛護団体へ寄付しています

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    実体験に基づいて執筆した、エッセイ・コラム記事をまとめています

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    文章の練習のために小説を執筆しています。主に空想ですが、ところどころ実体験も混ざっています。

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マックスファクス銀座クリニックで両アゴ手術+輪郭形成をうけた術前〜術後5年半までの全レポート

2018年2月1日、マックスファクス銀座クリニックで「輪郭」と「口元」を整える美容整形をうけました。 手術内容、全額費用、デザインはこちらです。 <手術内容> ルフォー(ルフォーI型骨切り術) SSRO(下顎枝矢状分割骨切り) オトガイ形成(オトガイ水平骨切り) 頬骨弓骨切り <金額内訳>  合計 352万7064円 手術は10時間以上を予定していたため、全身麻酔代だけで27万5000円。それぞれの手術で使用する、プレートやスクリューの材料費も発生します。 フルフ

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    • 理想とは他者に侵食された産物

      野菜、果物中心の食生活。パン、パスタ、お菓子は滅多に食べない。筋トレや有酸素運動も週3〜4回はして、隙間時間にストレッチをして、スキンケアにも気を配る。爪をきれいに手入れする。伸びた爪にはベージュ系のジェルネイルを施す。 という美容に力をいれた生活をしたいけれど、毎日毎日「やるべきこと」や「時間」に追われている。ついこの間は9時間休憩なしで働いた。これだから飲食店は。膨大な洗い物を手洗いで。排水溝には素手で突っ込む。塩素消毒をしたフキンも手ですすいで絞る。パサついた手はひび

      • 18年ぶりに食べた桑の実はあの時と同じ味がした

        ひどい雨だった。フロントガラスに降りそそぐ雨粒たちは、空から一斉射撃をしてくるような激しい弾丸のようであった。打ちつけられる雨粒のせいで、車体の表面すべてから悲鳴が聞こえる。車の頭上から溜まった雨粒が何本もの線になり、フロントガラスからボンネットにむかって流れていく。雨粒の弾丸に撃たれて血が流れているようにみえる。エンジンを切っている車内には、雨に打たれ続けている車の悲鳴だけが聞こえる。車の走行音もなく、通り過ぎる人々もいない。 私は夫の出張に付き添い山梨県まできていた。前

        • 実家が消えるとき

          「悪い知らせ」は日常の何気ない瞬間に降ってくる。実家がなくなる、という知らせがあったのが、1ヶ月前のことだった。 私はそのとき自宅にいて、仕事がひと段落ついた昨日と変わらない午後を過ごしていた。スマートフォンがステンレス製の棚を震わせ、ジリジリと虫の羽音のような音を鳴らし、私に着信が入ったことを知らせた。 午後12時28分。急用でしか連絡をとらない、伯父からの着信。訃報ではないかと考え、何人かの顔を思い浮かべながら電話にでると予想ははずれた。しかし、すぐに心拍数が跳ねあが

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          有料noteをご購入いただいた皆さまへ お礼と寄付のお知らせ #2

          こんにちは、フリーライター兼 カウンセラーのseinaです(@st_0905) いつもnoteをお読みいただき、誠にありがとうございます。 この記事は有料noteをご購入いただいた皆さまに、お礼と寄付のお知らせを目的としています。 有料noteの売上総額は、1万8281円となりました。 ご購入いただいた皆さまには改めて、御礼申しあげます。 また、noteのプロフィールにも記載していた通り、売上金・サポートの一部は動物保護施設へ寄付をしています。 ここからは寄付の内

          有料noteをご購入いただいた皆さまへ お礼と寄付のお知らせ #2

          男はひとつに編んだ黒髪に刃を入れる

           雲が薄っすらかかる鮮明な空に夕日が沈みゆくとき、百姓の娘・藤幸(ふじゆき)が家に帰ると、囲炉裏の周りを囲うように父と母が死んでいた。 「ただいまぁ」  大きくひと声、滑りの悪い木の扉をガタガタと引きながら藤幸は言った。手に下げている竹カゴには、戦利品がいっぱいに詰まっている。藤幸は夕暮れの少し前から林の中をひとりで歩き、キノコ採りをしていた。今晩の夕食の足しにするためであった。  藤幸は聞きなれた返事がくると期待した。この時刻、前掛けを身につけた母が駆けより、出迎えて

          男はひとつに編んだ黒髪に刃を入れる

          私は飼い犬を手放した罪を一生背負っていく

          犬のお世話ボランティアをはじめた。 ミニチュアダックスフンド、13歳の女の子。個人情報に関わるので本名は伏せるが、ここでは「はなちゃん」としておく。 ある事情でお世話ができなくなった飼い主の代わりに、ご飯やおやつをあげる、水を与える、散歩をする、という内容を週2〜3回ペースですることになると思う。この記事を書いている時点で3回しかお世話をしておらず、今後どのくらいのペースになるかも未定なため「と思う」なのだ。 いかにしてお世話をしているのか、犬の可愛さを力説したいわけで

          私は飼い犬を手放した罪を一生背負っていく

          私はおじさまに飼われたい

          柔らかく、どこか色気のある視線を私にむかって落としているおじさまを手に入れられないのなら、せめてあなたの飼い猫になりたい。 樹齢100年以上はある大きな枝垂れ桜の下で、座っているおじさまの横に甘えるように寝転びながら、そう思った。  日本の天然記念物に指定されたこの枝垂れ桜は、普段、人が近寄れないように厳重に管理されている。木のまわりには囲いがあり、人と一定距離が保たれている。枝垂れ桜の枝の部分を何本もの太い杭(くい)が支えている。見頃の時期になると観光客は観桜料(かんお

          私はおじさまに飼われたい

          片足猫のシャンクス 人間の寿命を1日もらう代わりに願いを叶える

          こんな結末が訪れるなんて、あの日の僕は想像さえしていなかった。  朝9時、電話がBGMのように一斉に鳴りだす。オフィスに規則正しく並べられたデスクの前に、20人あまりが同じ姿勢で座っている。僕もその一員に加わり、鳴り続けている電話をとる。社会的に定められた、個性のかけらもないあいさつを交わす。  昨日、おととい、それよりももっと前から変わらない業務をこなしていく。2着しかないスーツを着回し、黒いメタルフレームの眼鏡をかけ、同じ髪型をしている。別れた彼女から誕生日プレゼント

          片足猫のシャンクス 人間の寿命を1日もらう代わりに願いを叶える

          幼馴染の結婚と、飲み干せないワインと、名前も知らない男

           自宅の郵便受けをあけると、幼馴染の由依が結婚した知らせを記したピンク色の封筒が数枚のチラシと一緒に紛れこんでいた。 メールやLINEで知らせてくればいいのに。わざわざ招待状を送ってくるなんて。 <二次会パーティーのお知らせ> 謹啓 〇〇の候(時候の挨拶)皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 このたび、私たちは二次会パーティを開催いたします。つきましては日ごろお世話になっている皆様にお集まりいただき、ささやかな披露宴を催したいと存じます。ご多用中 誠に恐縮

          幼馴染の結婚と、飲み干せないワインと、名前も知らない男

          スマホで消費している時間は命そのものを削っている

          『時間には限りがある』 と、意識して過ごすようになった。 「時間」とは「人生」であり、「命そのもの」とも言えるからだ。 後どれだけ生きられるか分からない。明日までかもしれないし、数年後かもしれない。あわよくば80、90歳まで生きられるかもしれない。 たとえどれだけ長く生きられたとしても、必ず終わりがある。 時間の限りについて、渡辺和子さんの著書「面倒だから、しよう」にも、こう書かれている。 年齢のいかんにかかわらず、一人ひとりが忘れてはいけないのは、時間の使い方は

          スマホで消費している時間は命そのものを削っている

          新しい自分になるには「それまでの自分」を殺して死ぬこと

          アドラー心理学の思想を解説した書籍、嫌われる勇気の続編である「幸せになる勇気」にこんな言葉がある。 変化することとは、「死そのもの」なのです この言葉には、それまでの自分を殺す覚悟を決めて、死ぬこと。そのくらいのことをしてやっと新しい自分になれる、という意味が含まれている。 例えば今、あなたが人生に悩んでいるとしましょう。自分を変えたがっているとしましょう。 しかし、自分を変えるとは「それまでの自分」に見切りをつけ、「それまでの自分」を否定し、「それまでの自分」が二度

          新しい自分になるには「それまでの自分」を殺して死ぬこと

          末期癌で介護をうけていた父は夢のなかで「立てるよ」と言った

          13年前に亡くなった父と再会した。夢の中で。 小腸の末期癌にはじまり、肺や胃に転移した。せめてもの救いのように眠るような最期だった。 父は木製のなにかに腰掛けていた。 でも、ここはどこかはわからない。寂しくはなく、明るく、暖かい場所であるとは理解できる。腰掛けている彼の姿は、現実と間違えるくらいリアルだった。 サテン生地のブラウンのスーツに、紺のシャツを着ている。私はその姿を彼の頭上から見ている。立った形で父を見下ろしているのだろう、と思った。 よそよそしく、いくつ

          末期癌で介護をうけていた父は夢のなかで「立てるよ」と言った

          私が好きになった人は大学の教師で、仔猫に無条件の愛を与えていた

          「銀座」と聞くと背筋が伸びる。 高級ブランドショップ。洗練された街並み。行き交う人々も、街並みに合わせるように整った服装をしている。ジャージ姿にスニーカーの人なんてどこにもいない。銀座だから、そういう人しか集まらないのかもしれない。銀座というひとつの街からはみ出さないように、馴染んでみせたい。 私は、自宅のドレッサーの前でいつもより丁寧に身支度をした。髪にスプレーをして湿らせ、丁寧に乾かしてブローをする。38mmのコテでしっとりと丸みをつける。艶が出る、よい香のついたヘア

          私が好きになった人は大学の教師で、仔猫に無条件の愛を与えていた

          このnoteを書いている人について

          興味を持ってくださりありがとうございます。 このページでは、運営者のプロフィールについてまとめています。 お仕事に関するご連絡は「お問い合わせ」からお願いいたします。 運営者のプロフィール 名前 seina 誕生日 1993年9月5日 肩書き ライター、カウンセラー、メディア運営者 保有資格 生活アドバイザー、プロフェッショナルアドバイザー、日本化粧品検定2級、メンタルケア心理士®︎(文部科学省後援 こころ検定2級) 好きな物事 動物、自然、料理、自宅でのんび

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          夜の世界に戻った私は、記憶に爪痕をのこす男性達と出会う

          大学時代の女友達との飲み会をぬけ、クラブの体験入店へ向かった。 店を出ると、肌を指すような師走の空気が頬をなでた。黒い空にはにごりがなく、肺まで清潔にしそうなほど湿気のない空気だった。 金銭的な余裕がほしい。毎日同じことのくり返しで、あり余ったエネルギーを発散したい。刺激がほしい。これが体験入店の目的だった。女友達とは、本音をぶつけ合える関係ではない。飲み会が盛りあがってきた真っ最中に「大切な予定が入った」と告げ、急用をよそおって抜け出してきた。 初めての夜の世界……と

          夜の世界に戻った私は、記憶に爪痕をのこす男性達と出会う