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「顧客ターゲット」という言葉を使っていませんか? 〜顧客を仲間だと考えて、使う言葉を選ぼう

よく、顧客ターゲットという言葉を耳にします。

顧客を「的(まと)」になぞらえて、まるで狩りでもするかのように、狙い撃とうとしています。

狙い撃ちにするのは、好きな人のハート💕だけにしてください😆

ただ、誰もが顧客をターゲットと言っているわけでもありません。

使う人は、だいたい次の3つのパターンではないかと思います。


1.事業経営の経験がないコンサルタント

アドバイスや相談を仕事にしているコンサルタントと呼ばれる人たちの多くが使います。

もちろん起業をしていることは事実ですし、会社の代表をしているかもしれませんが、事業や商売をしているか?と問われると、違う方もいらっしゃいます。

フリーランスや個人事業主のように、ほぼ一人の能力(+アシスタント)で運営しているような形態です。

ちなみに、街の八百屋さんが顧客をターゲットと呼ぶことはないでしょう。

実際に顔を合わせ、関係づくりをしていれば、その人たちを「ターゲット」と呼ぶこともありません。

結構、顧客を上から目線な感じで見てて、ちょっと・・・

市場を森と捉えると、その中の木や葉は、森を構成している要素にしか過ぎないのかもしれません。

ま、要するに、誰でもいいんじゃないでしょうか。
数字上の確率論の話なので、その割合を条件で合わせていくだけです。

想定したり、設定したあたりが、顧客になってくれれば良いのですから、誰がとか、顔が見えるなんて、あまり関係ないのだと思います。

あなたの頼りにしているコンサルタントがこういう人だと、あなた自身もその言葉や世界観に染まってしまいます。
経営コンサルタントの人は、専門家で先生のように感じるかもしれませんが、そうではありません。

もっと素敵な言葉使いをするコンサルタントの方もいらっしゃいますよ。

2.顧客の財布にしか興味のない経営者

これも1と似ていて、結果的にお金になれば、誰でもいい、という匂いがします。

むしろ、顔の見える関係は、めんどくさいと思うかもしれません。

ですあら、買わせるための努力はしますが、買った後のことに関心はあまりありません。

でも、会員サービスなどで辞めると言い出すと、とたんに演技をして無理矢理引き留めにかかります。

時には脅したりします。

→ 今やめると解約金のペナルティがあるとか、
→ もう二度と同じ金額で使えないとか、

何度も何度も引き留めますが、気になるのはお金の話ばかりです。

私という人ではなく、財布にターゲットを当てているのでしょう。

いろいろなサービスの解約時も、なんだかとても残念な気持ちになることが多いです。


3.無意識に、みんなが使っているから使っている人

最後に、最も多いのではないかと思うのは、顧客ターゲットと無意識に使っている人です。

→ みんな使っているし、悪いことじゃない。
→ 起業や経営の理論で習った言葉だから、間違いじゃない。
→ じゃ、他になんて呼べばいいんだ?

みんなのせいにしたり、過去の人のせいにしたり、ボキャブラリのせいにして、使っていることを正当化したいのは、わかります。

でも、言葉は言霊。

結果的に、ターゲットの扱いをしているのです。

私は、とても気持ちが悪い。
違和感を感じるから使わないだけです。
ターゲット、狙う、的・・・のように、負の言葉のエネルギーを顧客に向けることに違和感があるからです。

そう、ビジネスには戦争用語が多いんです。

その中でも、特に、顧客ターゲットは、私が嫌いな表現です。

戦争用語、やめませんか?

ただ、多くの人が無意識に使っている言葉なので、使ったからといってその人の人格を疑うわけではありません。
(誤解のないように・・・)

でも、もし気づいて、違和感を感じたら、使うのは控えませんか?

何も感じなければ、そのまでいいのではないでしょうか。

私も言葉が通じないときには、「一般的に使われる顧客ターゲットというもの」という形で使うこともあります。

一般化しているので、仕方がない。💦

私はどんなビジネスも、共感を意識しています。

共感とは、違和感という点で、価値観を共に感じることでもあります。

私は、そんな同じ違和感を感じる人と、選択をしないで共同できる仕事がしたいと思っています。
そして、使う人がひとりでも減ったらいいなと思います。

使っていた人を否定するわけではありません。
今日からひとり、それを使う回数が減れば、良いと思っています。

ビジネスって、共感や応援がないと成り立ちません。
無意識に使っていて、知らない間に離れていたら、悲しいですよね。
ですから、仲間に使う言葉を、顧客に使うのが良いと思うのです。

私は、仲間に、矢を向けられません・・・

こんな言葉のひとつでも気づいて、ビジネスを戦場にしていく人が減ったらいいなと思っています。

もっとビジネスや経済の世界が、共感でお互いが支え合うような循環から豊かになっていけばいいなと考えています。


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