喜多村悦史

総合社会政策研究所代表 元内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官 終活カウンセラー協会顧問 過去のブログはこちら https://00m.in/3UpgK

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    最近の記事

    768フィンランドの義務教育に学ぶ

    北欧のフィンランドで義務教育期間が18歳までに延長されたとの記事がありました(読売新聞1月25日)。ヨーロッパではなくほかにもドイツやベルギーなどが18歳までになっているとのこと。ただしOECD(先進国クラブ)でも大勢はまだ15歳から16歳だそうです。 フィンランドが義務教育期間延長した理由を記事は次のように説明しています。 IT関連のスタートアップ企業などから増えているが、そうした企業が求めるレベルのスキルに達しない若者が増え、ニートが7.1パーセントと北欧で最大になって

      • 767会計検査院に無制限の検査権を与えよう バラマキの愚を繰り返さないために

        中国政府がゼロコロナ政策を変更したのが昨年暮れのこと。それまでは毎日のPCR検査と感染者が一人でも出れば広範囲のロックダウンで出歩く感染者はいないことになっていた。それから一月足らず、感染者が10億人を超えて全国民の感染率が8割になっていると公衆衛生当局が認めていると報じられた。  いったいどういうことか。ゼロコロナ時期の発表統計が正しいとすれば、先だってまで感染普及率はゼロに近かった。それからの感染速度はとてつもなく早い。それで社会経済活動はどうなったかというとマクロベー

        • 766国連の武力制裁 文部省教科『民主主義』に照らして考える

          国際連合の無力についての失望は日本中に広まっています。でもその懸念は昔も変わりませんでした。文部省作成の中高生用教科書ではどう書かれているかを探ってみましょう。『民主主義』は昭和23年に作成されています。当時の文部省の姿勢がよくわかります。今の中高生への教科書として復活させることを提案したいです。 まず国際連合への期待です。第一次世界大戦後にできた国際連盟が機能不全で内部瓦解していったことは歴史教科書で学ぶとおりです。『民主主義』から抜粋しましょう。 「今度できた国際連合は

          • 765『オードリー・ヘプバーンの生涯』と加藤タキ、そして岸田総理の異次元少子化対策の欠陥

            「世界で愛された女」「永遠の妖精」。オードリー・ヘプバーンの生涯を聴く会に行った。元宝塚スター、真琴つばささんによる朗読音楽会。   オードリーといえば『ローマの休日』。ある王国の皇女の設定。記者役のグレゴリー・ベッグと恋に落ちる。ローマのトレビの泉で獅子像の口に手を入れた空が「手を噛み切られた」フリをする。その直後の彼女の反応に「可愛い」と世の男みんなが「こういう娘とデートしたい」と思ったのではないか。   朗読の脚本を書いたのは真琴さん。宝塚時代からオードリーを自分に重ね

            764ガーシー議員の民主主義

             先年夏の参院選で当選したのに一度も登院しない。各方面からの非難が高まっています。ガーシー議員のことです。有名人の隠された悪業を暴くとかでユーチューブ方面ではそれなりの評価を得ておられるようです。反面、反発も大きく、告発騒ぎやらで巨額の債務を抱えて国外逃亡していたとの紹介記事もありました。でもここでの論点はガーシーさんの個人的行為に関してではありません。考えたいのは彼に投票した有権者の意識についてです。  本名は東谷義和さん。参院選でめでたく当選されました。ただし無所属ではあ

            763映画『決算忠臣蔵』を見る リーダーに必要な公私のケジメ

             Amazonプライムで見た映画。風邪で外出できない時間潰しだったが、文句なしに面白かった。忠臣蔵事件がなぜ起きたか、についての解説はいくらもあるが、吉良邸攻撃がなぜ成功したか、についての財務面からの分析は寡聞にしてこれまで未体験だった。   揃いの戦闘装束に当時の最新攻撃装備を備え、山鹿式兵法に則って堂々討ち入る。ヤクザの闇討ちではない。本格的組織的な攻撃である。事前の作戦計画に基づき綿密な演習を重ねたはずだ。  武器調達と訓練。その間の糧食。赤穂浪士は討ち入りの後でどの方

            762東電元幹部無罪判決 責任は受益と相関するはず

             東日本大地震に伴う津波で壊れてしまった福島第一原子力発電所。少々の津波には耐えられる構造になっているけれど、設計で想定していた規模を超える津波が押し寄せれば耐えられないのは自明の理。  そこで問われるのが「どの規模の地震や津波までを想定しておくべきか」。そこで必要なのは常識的判断であろう。  壊れた発電所から漏れ出した放射線により、国からこの地域に住み続けてはならないと避難を強いられた結果、知らない土地での生活ストレスで健康を害して死亡する人が多数発生した。  東電があの規

            761年金不払い国会議員がいた

             中条きよしさんという歌手が参院議員になっていました。昨年夏の参院選で日本維新の会公認として立候補したのですって。知りませんでした。歌手が政治家になっていけないことはありません。民主主義の国ですもの。でも国民の代表として選ばれたからには、国民のための政策や立法作業に勤しんでもらわなければ。わが国の国会議員は他の民主主義国よりもはるかに高額の歳費(報酬)が支払われているのですから。  さて中条議員について判明したことは、国民年金保険料を支払っていなかったこと。週刊文春が記事にし

            760介護ビジネスは儲かり過ぎ!

             社会福祉法人の元理事長二人が法人資金着服などの容疑で警視庁に逮捕されました。その法人とは、ボクの出生地、福山市が主な事業地であるサンフェニックス。要介護状態の高齢者の終の棲家である特別養護老人ホームが主な運営施設です。  逮捕された一人は法人の創立者である楢崎幹雄容疑者。医師資格を有しています。もう一人は彼から福祉法人を買い取った佐藤裕紀容疑者。佐藤容疑者が「医療協力費」などの名目で支払ったけれど実態がないものだったとされます。ほかにもさまざまな名目で法人の資金を流出させて

            759プーチンの末路を見届ける

             今年こそやめよう。そう思いながら続けていた年賀状。メールに切り替えた人も少なくありません。元旦に起きると「アケオメ」メールが溜まっています。でもいっせいに送られた一部であることが明らかであると開く気にもなれません。  まあ送った方でも切手代すら払ってないのですから、迷惑メールとして処理されても文句ないでしょう。  ボクはいまだ年賀状派。今回から一枚ずつ描くことにしました。理由は俳画を習い始めたから。墨と硯が基本で、ささっと描けば一枚2分もかかりません。ということですもうしば

            758学びに終期はない 橋幸夫さんが大学生に

             社会人が学び直すことをリスキリングというらしいです。往年の大歌手、橋幸夫さんが京都芸術大学の書画コースに入学したとのことです。橋さんは通信教育部の新入生代表としてあいさつし、「新しい夢と人生のスタートを切れることに、ワクワクしています」と述べたとのことです(『読売新聞』1月11日)。  橋さんはすでに書家としても道を極めつつあるようで歌手引退後は書道などの個展を計画しています。ただし「書には長く親しんできたが書の歴史などの知識をこれまで本格的に学んでいない」。「個展を開けば

            757ほほえましい母娘関係

             新聞の人生相談です。40代の女性が60代の母親からの’’理不尽な“要求に悩んでいます。「自分は海外旅行が趣味だが母親が近隣、同僚などに配る土産を買ってこいと要求する。重いし、相手に気持ちも伝わらないだろう。母を説得するにはどうすればいいか?」  回答者(作家)はよくわかっています。「いいじゃないですか。親孝行のつもりで続けられたらいかがですか」  そうです。母親は娘を自慢したいのです。「娘は海外旅行する経済力も語学力もあるのですよ」。自慢したくてたまらない。でも聞いてもらう

            756出生数ランキング バラマキ派には不都合な数値にも注目する必要がある

             岸田総理が「異次元のバラマキ」で出生数を反転増加させると意気込み、これを奇貨と当てこむ輩がそれ行けドンドンの具体策をぶち上げることになりそうだ。だけどその財源は赤字国債。返済義務はこれから生まれる子どもたちにかかっている。希望どおりに出生数が増えても返済はおぼつかないのに、バラマキでかえって出生数が減りでもしたらだれがどう責任を取るのか。 「子どもを産めばカネを与える」ということは「カネをくれるまで子どもを産まない」に等しく、カネの要求水準は次第に吊り上がっていく。景気対策

            755映画『老後の資金が足りません』 足りないには理由があった

             表題の映画を見た。冒頭に経済評論家の「老後に2千万円の蓄えが必要とする政府の発表はウソ。4千万円が必要」と警告が出る。主人公の主婦は預金通帳を開いて大きくため息。彼女の家の預金総額は700万円。65歳までにあと3千万円以上増やすなんてとても無理。  夫は実直な会社人間。彼女もパートをしている。娘は学校を出て何年も経っているようだし、息子も大学卒業間近。なのにどうしても預金が増えないのか。その理由が徐々に明かされる。そしてそれが現代日本社会の問題縮図であるのだ。   問題の第

            754聴く力は日本人向き この特技を活かした岸田外交を

             ベストセラー本になった『人は話し方が9割』の著者である永松茂久さんが一昨年末(2021年12月)に出版したのが『人は聞き方が9割』。 「目の前に人がいると『なにか話さないと』とつい焦ってしまう、、、」 「自分ばかりが話しすぎてしまって、いつも後悔してしまう、、、」 「結局、今日も言いたいことがうまく伝えられなかった、、、」  こんなふうに悩む人への伝導書。「話す」 ことへの努力にこだわることをやめ、相手に上手に話させる聞き方の真髄を会得しましょう。人は「本来話したい生き物」

            753緊急火葬駐車場でも コロナ死急増に中国式対応 日本の火葬に穴はないか

             アメリカのブルームバーグ通信が伝える外伝(2023年1月5日)。報道が共産党政府の完全統制下にある中国のことですから何が真実かなんてわかりません。でも「コロナ死亡が日に1人」はさすがにウソだろうと国内でも囁かれているようです。  コロナ感染状況からしてわかりません。制御されていると説もあれば、住民の半数以上が感染している省(四川など)もあるとか。感染症の怖さは致死率と後遺症。そのいずれもないとなれば、「何を恐れての特別対策か」の批判は避けられません。それでわが日本政府もコロ