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西域がそっくり中国領になる現実性 新疆の東方拡大カスピ海沿岸まで

 中国が中央アジアをロシアから奪い取った。中国はアジアを縦貫してヨーロッパまで鉄道の客車、貨車を走らせようとしているが、その障害になるのが軌道幅。東の中国と西のヨーロッパは標準軌(1,435ミリ)だけど、中間の中央アジア諸国が旧ソ連式の広軌(1,520ミリ)。これでは直通を走らせることができない。
 ネットでもそんな説明だ。
 https://globe.asahi.com/article/13287785

 ところがロシアがウクライナ侵略で下手を売って、中国に泣きついてきた。その足元をみて、中央アジア諸国の鉄道軌道幅を標準軌んも変更させることに成功したと遠藤誉先生が書いている(HANADA7月号)。
 ほんとうだとすれば一大事ではないか。人口、経済力、軍事力、いずれをとってもこれら諸国に中国軍が進駐するのは時間の問題になる。新疆ウイグルで彼らの領土支配欲がおさまる根拠は何もない。偉大なる漢民族の足跡が一つでも歴史的に確認されれば、そこは中国共産党の統治領域になるという論理なのである。

 他の地域大国が黙っていないだろうと言っても、イランはもともと仲間であるし、インドはパキスタンが障壁になって動けない。ロシアは先のような事情にある。(そしてロシアの軌道幅は先に述べたように1,520ミリ、インドはさらに広い1,676ミリ。中央アジア諸国が軌道幅を中国に合わせてしまえば、直通列車を走らせられない。)

 そちらで忙しくやっていただいているうちは、こちらは安泰化といえばさにあらず。西にのみ広がるのはいびつだとして、東への矛先を進める。それが台湾だが、それはすでに手中に収めたとして、これまたプーチンの弱みを突いてウラジオストク軍港の使用権を手に入れたと遠藤先生。ここに中国海軍がたむろするようになれば、民主主義側艦艇の行動は大幅制約される。対馬海峡の高校が脅かされるようになれば、日韓の交通路は途端に細くなる。

 でもこうしたニュースをNHKはじめテレビ・新聞は報じませんねえ。


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