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難問認定っていい加減なんだなあ そしてLGBTQについて考える

 日本人の同性愛者がカナダで難民認定を受けたとの新聞記事があった。


日本人の同性カップル、カナダで難民認定 「迫害に根拠ある恐怖」:朝日新聞デジタル (asahi.com)

同性カップルの日本人女性が昨秋、カナダ難民認定を受けた。性的指向を隠すことを強いられたりセクハラを受けたりしてきたことなどが、同性愛者や女性であることで受ける差別であり、同性婚を認めず家父長的な価値観が根強い日本ではそれらの差別から逃れられないとして、カナダ政府の移民難民委員会が「日本での迫害に対して(当事者が)十分根拠がある恐怖を抱いている」と認めた。

 これから何を感じるか。
 ボクの直感は”カナダって不思議な国”である。日本は同性愛に関しては至って寛容。それでも日本では暮らしにくいと感じる同性愛者は、どんどんカナダに出国するよう日本政府が率先して情報を広めればよい。
 そうして2年、3年と経てば、先に出国した人の中から、「日本とさほど変わらない。日本に戻りたい」という声が必ず出てくる。でも、いったん難民認定受けて日本国籍を捨てた者が、国籍を再取得できるのか。
 論理的にはおかしいけれど、ムードに流されて「日本は自由がない国だと思わされた自分が間違っていた」との上申書を読み上げることで「真摯の反省あり」として再入国を受け入れることもありにする。まあそんなところだろう
 
 同性愛(LG)は個人の嗜好で「自由の領域」。それが日本人の規範意識。どうしてもカナダに行きたい人はどうぞ。それだけのことだ。それに今回は二人(1組)だけ。200頁もの申請書を書いたそうで、よほど言いたい特殊事情があったのねというだけのこと。

 これに対してトランスジェンダーはまったく別。性別はDNAによって
設定されるものである。生物科学的に決定されているのであり、それを当人のたまさかの意思によって変更できるとする考えであり、常人の理解を超える。トランスジェンダーと同性愛の違いには真剣に向き合わなければならないと思う。
 思春期の女の子が突如「自分の心は男である」と言い出した。何を言いだすのと心配する親は差別主義者であり、その子が乳房を切除する費用をだまって援助するのが正しい親の義務である。そんな社会にしたいと思うだろうか。
 『トランスジェンダーになりたい少女たち』という新本がある。副題は「SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」。アメリカなどではベストセラーの啓発書だが、日本で翻訳出版しようとしたら「販売する書店を焼き討ちにしてやる」などの脅迫があって、出版断念した出版社もあったという。
 この本には、若気の至り(トランスジェンダーは思想の感染)で自身の体を傷つけ、家族関係を壊し、成人後に「後悔先に立たず」と泣いている事例を何十も取材、紹介している。
 LGBTQ理解を進めるのはよいことだ。その際には、同性愛とトランスジェンダーの本質的違いを説明することから始める必要がある。


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