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無限に遊べる!質問力を高める水平思考ゲーム

お子様の質問力を高める水平思考ゲーム。お題に困らず何度でも遊べる方法をご紹介します! 小学校低学年から楽めて質問力向上の効果バツグンです!

はじめに

こんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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お子様の質問力を高める水平思考ゲーム。お題に困らず何度でも遊べる方法をご紹介します! 小学校低学年から楽しめて質問力向上の効果バツグンです!

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◆水平思考ゲームで「問う力」を鍛えよう

👦:ねぇお父さん! もっと質問について教えてよ!

父:OK! 質問する力、つまり「問う力」を鍛えるとこういう色んな力がUPするもんね。

1.相手に問う → 質問力、コミュ力、学ぶ力、人を動かす力、・・・
2.常識を問う → 好奇心、創造力、クリティカル・シンキング、・・・
3.自分に問う → 思考力、自省力、メタ認知能力、・・・

これまで「質問の種類」と「親が子どもに質問するときの心得」について話したよね。今日は効果的な質問とそうでない質問があることを、実践を通して学べる「質問ゲーム」をしてみよう!

👦:質問ゲーム? 楽しそう!

父:一般的には「水平思考ゲーム」って呼ばれてるよ。出題者が謎を出して、解答者が「はい」「いいえ」「関係ありません」で答えられる質問だけをしていって、謎を解明するゲームなんだ。

👦:うーん、その説明だけを聞いてもよくわからないや。

父:そうだよね。いちばん有名なのは「ウミガメのスープ」っていうお題なんだけどこれはちょっと難しいから、まずはもっと簡単なものにしよう。こどもコーチングでもまずは一番簡単なお題からやってる。

👦:まずは簡単なのがいい! やろうよ!

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◆私が思い浮かべている動物は?①

父:では問題です!

■ 私が頭の中に思い浮かべている動物はなんでしょう? ■

「はい」「いいえ」で答えられる質問だけしていいよ! なるべく少ない質問で答えにたどり着けるように頑張ろう!

👦:あー、そういうことか! じゃあ、

【Q1】首が長いですか?

父:いいえ!

👦:首は長くないのか。キリンじゃないってことか。じゃあ、

【Q2】耳が大きいですか?

父:いいえ!

👦:うーん。ゾウでもないってことか。難しいな。それじゃあ、

【Q3】なに色ですか?

父:それ「閉じた問い」じゃないじゃん!笑 「はい」「いいえ」で答えられないからダメ〜

👦:あれ、そっか 笑 じゃあ・・・

【Q4】茶色ですか?

父:どちらとも言えません! 「開いた問い」「閉じた問い」に変換できたのは良かったね! でも茶色かどうかは「はい」「いいえ」では答えられない 笑

👦:えー、そうなんだ。なんだろう・・・。難しいね。何を質問したらいいんだろう。じゃあ、

【Q5】大きいですか?

父:いいえ! 本当は「どちらとも言えません」って答えてもいいかなと思ったんだけど、キミの頭の中がちょっと想像できるから「いいえ」にしてみた。

👦:大きくないのかぁ。じゃあ、

【Q6】草を食べますか?

父:はい、、。多分。

👦:多分? 草食なのかどうかよくわからないな。じゃあ、

【Q7】草食ですか?

父:いいえ!

👦:え! 草食じゃないのか。雑食ってことか!

【Q8】雑食ですか?

父:はい!

👦:おー、いい情報をゲットしたんじゃない? 雑食で大きくない動物といえば、

【Q9】タヌキですか?

父:いいえ!

👦:違うのか、難しい・・・。えー、なんだろう。

【Q10】僕は触ったことある?

父:はい!

👦:おー! 僕が触ったことがある動物なんだ! てことは、

【Q11】犬ですか?

父:はい! 正解です、おめでとう!!

👦:やったー! やっと当たった!! 楽しいねこのゲーム!

父:でしょ? 11問目で答えに辿り着いたね! じゃあ今度はキミが問題出してみる?

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◆私が思い浮かべている動物は?②

👦:うん、出してみる! 同じように動物でやってみるね!

■ 私が頭の中に思い浮かべている動物はなんでしょう? ■

父:さて質問いくつで答えにたどり着けるかな!

【父Q1】哺乳類ですか?

👦:いいえ!

父:哺乳類じゃないのね。じゃあ、

【父Q2】普段、水の中にいることが多いですか?

👦:いいえ!

父:魚とかじゃないってことね。じゃあ、

【父Q3】羽はありますか?

👦:いいえ!

父:羽はないのか! ということは鳥でもないし、虫でもなさそうだな。水の中に居ないタイプの爬虫類か両生類ってことだな。じゃあ、

【父Q4】普通思い浮かべるその動物は、この手のひらに乗るサイズですか?

👦:いいえ!

父:手のひらに乗らないサイズってことね。カエルとかじゃなさそうだな。てことは、

【父Q5】ヘビですか?

👦:そう、正解! すご、まだ5問目なのに! 僕の半分以下じゃん!

父:すごいでしょ 笑 たまたまじゃないよ? きっと何回やっても少ない質問数で答えにたどり着けると思うよ。それは「いい質問」ができているからだ。

👦:えー! どういうのがいい質問なの? 僕もいい質問ができるようになりたい!

父:じゃあさっきのキミの質問も振り返りながら、どういうのが「いい質問」で、どういうのが「イマイチな質問」なのかを考えてみよう!

◆いい質問とイマイチな質問

父:まずおさらいだけど、このゲームでは出来るだけ少ない質問で答えにたどり着きたいんだ。そのためには、一つの質問ごとにできる限り答えの候補を絞っていきたい。つまり上手く絞り込みができる質問が「いい質問」ってことだ。

👦:上手く絞り込める質問か。

父:例えば最初にキミはこの質問をしたよね。「【Q1】首が長いですか」って。これは質問がピンポイント過ぎるんだ。もし答えの動物が「キリン」だったら一発で答えにたどり着ける質問なんだけど、そうじゃなかった場合にはほとんど絞り込む効果のない質問になってしまうんだ。

👦:なるほど。「【Q2】耳が大きいですか?」も同じだね。絞り込む効果がないイマイチな質問てことか。

父:この考え方は図で描くとめっちゃわかりやすいよ。

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この大きい円が動物全体だとすると、この赤い部分だけが「首が長い」「耳が大きい」動物だ。ここの「はい」「いいえ」を質問しても、全体の円はほとんど絞り込めないよね。

👦:たしかに。めっちゃわかりやすい。

父:特に最初はこの「絞り込み」がめちゃ重要なんだ。答えの候補の範囲が広すぎると答えに辿り着くのが難しいからね。だからお父さんは「【父Q1】哺乳類ですか?」って質問したんだ。これを図に表すとこういうことになる。

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👦:おー! これだけで5分の1くらいも削れるのね。すごいね。絞り込める度合いが全然違う。

父:そしてその後にお父さんは「【父Q2】普段、水の中にいることが多いですか?」「【父Q3】羽はありますか?」って質問したよね。これを図に表すとこうなる。

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👦:これでもう爬虫類か、普段水の外にいる両生類か、羽のない虫だけに絞れてたんだね。

父:そういうこと。で、きっと虫と両生類じゃないだろうなって思ってたから、その可能性を消すために「【父Q4】普通思い浮かべるその動物は、この手のひらに乗るサイズですか?」って聞いたんだ。

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👦:虫とかカエルだったら手のひらに乗るもんね。だから手のひらに乗らないサイズの爬虫類ってのがわかったんだね。

父:もうここまできたら、ヘビかトカゲくらいしか思いつかなかったから「【父Q5】ヘビですか?」って質問をしたら正解だった。もし違ったら「トカゲですか」って聞いてたと思う。

👦:なるほどね。そういう風に考えて質問すればいいのか。そういえば【父Q2】【父Q4】にあった「普段」「普通思い浮かべる」ってのはどういう意図があったの?

◆少しの工夫で質問回数が減る

父:いいところに気がついたね。それめっちゃいい視点。それを入れないと例えばこういうことになる危険性があるんだ。

父Q2’】水の中にいますか?
→(ウミヘビとかいるし、水の中にもいるかもなぁ) はい!

【父Q4’】この手のひらに乗りますか?
→(赤ちゃんとか小さいタイプの種類だったら乗るなぁ) はい!

こういう答えを聞いちゃうと「水の中の生物」「手のひらに乗るサイズ」って勘違いしちゃうよね。ヘビにたどり着けなくなっちゃう。

👦:ほんとだ! めっちゃ大事だね!

父:ほんの少ししかない例外のせいで、回答が変わっちゃうのを防ぐために「普段」「普通」をわざわざ質問文に入れたんだ。キミの質問でも入れたほうがいいのがあったね。

【Q6】草を食べますか?
→ (たしか草を食べる犬もいるよなぁ) はい、、。多分。

【Q6’】普段、主に草を食べますか?
→ いいえ!

👦:たしかに! こう聞いておけば「【Q7】草食ですか?」ってわざわざこの後もう一回聞く必要なかったもんね。

父:そう、聞き方をほんの少し工夫するだけで質問回数を減らすことができるんだ。つまり知りたい情報により早くたどり着けるようになる。「【Q4】茶色ですか?」も工夫次第でもっと良い質問にできるよ。

◆「開 → 閉」で変換しても絞り込み可

👦:それは、もともと「【Q3】なに色ですか?」って「開いた問い」で聞いてしまったから「閉じた問い」にするために、具体的な色を指定して質問したんだよ。「【Q4】茶色ですか?」って。

父:そうだよね。その「開 → 閉」の変換ができたのはスゴイよね! でもそれだと絞り込み度合いが低くなりすぎちゃうよね。図で描くとこうなっちゃう。

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👦:うーん、それはそうかもしれないけど・・・。「はい」「いいえ」で答えられるようにするには色を指定するしかなくない?

父:そんなことないよ。てかお父さんは「はい」「いいえ」で答えられずに「どちらとも言えない」って回答したの覚えてる?笑 動物の色は難しいよ。種類が豊富な動物、例えば「イヌ」「ネコ」「サル」とかだと茶色のもいるし、そうでないのもいるよね。

👦:たしかに。「普通」って付けても、これだとダメそうだね。どうすれば良かったのかな?

父:「どちらとも言えない」と言われないようにしつつ、かつ大きく絞り込める方法はきっといくらでもあるよ。例えばパッと今思いついたのだと、

【Q4’】その動物は何か決まった色のイメージがありますか?

こう聞けば「いいえ」って返ってきたら「イヌ」「ネコ」「サル」のような様々な色の個体がいる動物ってわかるしもし「はい」ならそのあと具体的な色で絞り込みがしていけそうだよね

👦:なるほどねー! そんなところまで考えて質問できてなかったや。

◆相手が答えやすいように範囲を限定

父:それから「【Q5】大きいですか?」も改善の余地があるよ。大きいか小さいかって相対的な評価なんだ。つまり何かと比べて初めて「大きい」「小さい」と言えるんだ。この比べる「何か」は人によって全然違うから、ここの認識を統一しておかないと誤解を招いちゃう。

👦:そうなの? 

父:例えば「富士山」って高いと思う?

👦:高い! だって日本で一番高い山じゃん!

父:でも世界の山の中で比べたら全然低いよね。エベレストの半分もないよ。つまり、

日本の山」と比べた人にとっては「高い
世界の山」と比べた人にとっては「低い

何と比べるかによって評価が変わってきちゃうでしょ?

👦:なるほど。答える人によって回答が変わっちゃうのか。

父:そういうこと。回答が人の主観に大きく左右されちゃう質問は、良くないってことだね。だからお父さんは大きさを聞くときには「【父Q4】この手のひらに乗るサイズですか?」って質問したんだ。

👦:手のひらと比べて大きいかどうかを聞いたんだね。たしかにそう聞けば比較対象が明確になるね。めっちゃ奥深いね、このゲーム。

父:「質問の仕方によってこんなにも得られる情報に差が出るのか!」って思うよね。だからこの質問ゲームは「問う力」を鍛えるのに最適なんだ。

👦:もっとやりたい!

父:お題は「野菜」でも「歴史上の人物」でも「オリンピック競技」でもなんでもできるから、永遠に続けられるゲームだよ。質問が上手くなるまで何回でもやろう!

さいごに

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