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こどもの質問力を高めるために必須の前提知識

お子様の質問力を高められる方法があるとすれば知りたいですか? 実は質問には種類があります。それぞれの長所短所を知ると使い分けができ、質問力が飛躍的に向上します。

はじめに

こんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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お子様の質問力を高められる方法があるとすれば知りたいですか? 実は質問には種類があります。それぞれの長所短所を知ると使い分けができ、質問力が飛躍的に向上します。

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◆質問力(問う力)UPで鍛えられる力

👦:ねぇお父さん! もっと質問が上手になりたいんだけど何かいい方法ある?

父:おー、いい質問だね 笑 どうして質問が上手になりたいの?

👦:だって質問する力がめっちゃ大事ってお父さんが言ってたから!

父:そうだね 笑 質問する力、つまり「問う力」を鍛えるといろんな力がUPするんだ。問う対象は大きく3つに分けられるんだけど、それぞれが上手くなると、こんな力がUPするよ。

1.相手 → 質問力、コミュ力、学ぶ力、人を動かす力、・・・
2.常識 → 好奇心、創造力、クリティカル・シンキング、・・・
3.自分 → 思考力、自省力、メタ認知能力、・・・

👦:「相手」に問う力がUPすると「コミュニケーション力」が上がるってのは理解できるんだけど、「学ぶ力」が上がるのはどうして??

父:例えば本を読んでるときに疑問を持って読める人とそうでない人で、本から得られる学びって大きく違ってくるんだ。当然疑問を持った人は、その答えを探して本を読むから見つかったときにはハッキリ記憶に残る。疑問もなくダラダラ読んでる人の記憶には残らない。

👦:疑問を持って本を読むと記憶に残りやすいんだね。

父:本の記述に対する疑問ってのは、大きい意味では著者を相手とした「問い」だよね。だから相手に問う力が高まると「学ぶ力」も高まるんだ。先生への質問とかはもっとわかりやすいよね。

👦:なるほど。「相手に問う力」が「学ぶ力」につながるってのはよくわかった。

父:「常識」とか「自分」への問いのところももっと伝えたいことはあるんだけど、今日は別の話をしよう。「問う力」を手っ取り早くUPするための話だ。まず「問い」について知っておくべき前提知識があるんだ。

👦:なになに??

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◆「閉じた問い」と「開いた問い」

父:まず最初に知っておくべきは「問いは大きく2種類に分けられる」ってことだ。「閉じた問い」「開いた問い」の2つがあるんだ。それぞれ長所と短所があるから、時と場合に合わせて使い分ける必要があるよ。

👦:閉じた問い? 開いた問い? なにそれ初めて聞いた!

父:英語でいうと open-ended question/closed question だね。「閉じた問い」ってのは「はい」か「いいえ」、または「一つの単語」で答えられる問いのことだ。

👦:例えばこういうの?

■ 閉じた問いの例 ■
・そこはお家ですか? → はい
・お昼ご飯食べた? → いいえ
・いま何歳ですか? → 35歳です
・今週読んだマンガは? → 鬼滅の刃です

父:そうそう。逆に「開いた問い」ってのは「説明が必要」な問いのことだ。まあ簡単に言うと「閉じた問いじゃないもの」だね。「なぜ?」「どうやって?」とかが入ってるのはまず「開いた問い」だね。

👦:例えばこういうの?

■ 開いた問いの例 ■
・鬼滅の刃のどういうところが好きですか?
・普段何をしているときが一番楽しいですか?
・どうすれば毎日忘れずにできると思いますか?
・まだ朝10時なのになぜもうお昼ご飯を食べたんですか?

父:やるね! すぐマスターできたね。この「開いた問い」と「閉じた問い」にはそれぞれ長所と短所があるんだけど、なにか思いつく?

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◆閉じた/開いた問いの長所短所

👦:えー、なんだろう・・・。「閉じた問い」の長所は、すぐ答えられる、知りたいことがすぐわかる。短所は、会話が続きづらい、尋問みたいになる。とかかなぁ。

父:いいねいいね! そうだよね! もっと色々出していくと、こういう感じになる。

■ 閉じた問い【長所】■
・すばやく答えられる
・明快な情報を提供してくれる
・曖昧ではない回答が得られる

■ 閉じた問い【短所】■
・あまり多くの情報が得られない
・それで途切れて、発展しにくい
・本当に知りたいことが学べない
・短い答えしか得られない

👦:おー。曖昧ではない回答が得られる、か。確かにはっきりわかるよね。本当に知りたいことが学べない、ってのもあるのか。聞き方によって、かな。

父:開いた問いの方はこんな感じ。

■ 開いた問い【長所】■
・たくさんの情報が得られる
・たくさんのことを知れる 
・より完全な説明が得られる
・より多くの情報を提供してくれる
・他の人がどんなことを考えているか聞ける
・自分の理解の助けになる説明を聞けるかもしれない

■ 開いた問い【短所】■
・答えるのに労力や時間がかかる
・たくさんの情報を得すぎるかもしれない
・その場しのぎの答えかもしれない
・必要な情報を得られないかもしれない
・言われたことが全然理解できないかもしれない
・混乱してしまうかもしれない
・答えが長すぎるかもしれない

👦:開いた問いの方が情報量が多くなるってことだよね。会話も続きそう。「他の人がどんなことを考えているかわかる」ってのは面白いね。たしかに「好きですか?」「はい/いいえ」だけじゃわからないことも「どうして好きなんですか?」って聞けばわかるもんね。

父:そう。問いによって得られる情報が変わってくるんだ。量も性質も。そして答えやすさとかも。だから時と場合に合わせて、それぞれ使い分けるのが大事なんだ。

👦:どうやって使い分ければいいの??

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◆問いの使い分け

父:別に決まった正解はないんだけど、端的に事実(ファクト)が知りたければ「閉じた問い」がいいだろうし、誰かの意見(オピニオン)が知りたければ「開いた問い」の方がいいだろうね。

👦:なるほど。でも例えば「なぜ氷は水に浮かぶの?」は「開いた問い」だけど事実(ファクト)が知りたい質問だよね?

父:そうだね、その通り。一概には言えないってことだ。「氷が水に浮かぶのは水より軽いからですか?」は「はい/いいえ」で答えられるから「閉じた問い」だよね。どっちの問いだと自分が求める答えが出てきそうか、ってのを考えて「問い」を作るのが大事ってことだね。

👦:自分の仮説があって、それが正しいのかどうかを確かめたいときには「閉じた問い」が良かったりするのか。なるほど。

父:この氷の例でお父さんがやったみたいに「閉 ⇔ 開」の変換を訓練すると問いの性質がよく理解できるからオススメだよ。なんか自分で例を作ってやってみてよ。

👦:こんな感じ?? できてる?

閉:鬼滅の刃は読みましたか?

開:読むマンガはどうやって選んでいますか?
開:どうしてこどもコーチングをやっているんですか?

閉:こどもコーチングをやっているのは子どもが好きだからですか?

父:すばらしい! 上手だね、完璧だよ。これでキミは問いの種類とそれぞれの長所短所、使い分けと変換について理解したね。きっと質問が前より上手くなってるはずだよ。

👦:本当? じゃあ質問してみようかな!

「質問の上手下手はどうやったら見分けられますか?」

父:おー、なかなか良い質問だね。「開いた問い」だね。これは話すと長くなるからまた今度にしよう!笑

👦:えー!笑

父:ちなみに今日の話はお父さんはこの本で学んだよ。

さいごに

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