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「私みたいになりたい?」と我が子に質問できますか

書籍『子どもが「やる気」になる質問』から、親が子どもに質問をする際の「心得3つ」や「いい質問」について紹介します。

はじめに

こんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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書籍『子どもが「やる気」になる質問』から、親が子どもに質問をする際の「心得3つ」や「いい質問」について紹介します。

◆書籍『子どもが「やる気」になる質問』

👦:ねぇお父さん! もっと「質問」について教えてよ!

父:おーいいね! ちょうどこの本読んだから内容を共有するね。

👦:子どもがやる気になる質問? これって大人用の本じゃない??

父:バレた?笑 親がどんな質問をすると子どもがやる気になるかって話なんだけど、きっとキミにとっても勉強になるはず! めっちゃいいこと書いてあるから紹介させてほしい!笑

👦:そうなの? わかった!

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◆指示・命令・詰問でなく質問を

父:親から子へのコミュニケーションって「指示」「命令」「詰問(きつもん)」になってしまいがちなんだ。例えばこういうの。

指示 例「早く準備して」
命令 例「宿題やりなさい!」
詰問 例「なんでできないの?」

👦:あー、わかる。

父:こういうコミュニケーションって子どもが自分で何かを決める機会を奪っちゃうんだ。今何をすべきかって自分で考えなくても、ただ言われたことをやってればよくなっちゃう。

👦:命令ばっかりされちゃうと「ロボットじゃないんだよ!」って思っちゃう。

父:子どもの選択肢を狭めるこういう声かけをやめて「いい質問をしよう」ってのがこの本のテーマなんだ。いい質問は子どもの選択肢を増やして、世界を広げることができるよってのがメインメッセージ。

👦:おー、どういうのが良い質問なのか気になる!

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◆質問をする際の3つの心得

父:いい質問」がどういうのか気になる? でも具体的な質問の前に、そもそも親や大人が子どもに質問する際の「心得」があるんだ。この心得が身についてないと、どれだけいい質問ができても全然意味がないんだ。

👦:こころえ?

父:そう心得。予め理解しておかないといけないことが3つあるんだ。

心得1:質問に対する答えはすべて正解
心得2:答えは全部受け止める
心得3:答えは出なくてもいい

👦:何を答えても全て正解で、全部受け止めてくれるの? めっちゃいいねそれ!

父:そう!「ダメな答えなんか何もないよ」「なに言ってもいいんだよ」ってスタンスで質問をしなきゃいけないんだ大人は。これは大前提なんだ。それだけでめっちゃ答えやすくなるでしょ?

👦:うん! 「こんなこと言ったら叱られそう」とか「ダメって言われそう」とか考えちゃうと、思ってても言えないことがあるもんね。

父:自分が求めていた答えが出てこなかったときに「それは違うよ」って大人は言いたくなっちゃうんだけど、そこでグッと堪えて「そうだよね」って言えるかどうか。これが本当に大事。お父さんもキミに言っちゃうことあるよね・・・。実は言った後によく反省してる。

👦:「違う」って言われると自分の意見が言えなくなっちゃうよね。

「なんて答えるのが正解なんだろう」
「何を言えばいいんだろう」

って考えちゃう。

父:そうなんだよね。これが本当に良くない。「何か正解があってそれを当てなきゃいけない」って思考になっちゃうんだ。そしたらもう自分の意見どうこうとかじゃなくなっちゃうよね。子どもの考える力を大人が奪っている典型的なダメな例だ。

👦:でも子どもが間違ったこということもあるよね? 「●●先生なんか死ねばいいのに」とか平気で言ったり。

父:そうなんだ。そこが難しいところ。でもそういう発言でも「そうだよね」ってまず受け止めてあげるのが大事なんだ。そこで「それは違う」って否定しちゃうと子どもも意固地になっちゃう。子どもっていうか実は大人も同じだけどね 笑

👦:大人もなんだ! でも「そうだよ」って言ってしまっていいの?

父:そう思った事自体は受け止めてあげて、その後、別の質問を投げかけて更に考えてもらう感じかなぁ。いずれにせよ、親の求める答えを言わせようとする思考は捨てなきゃいけない。

👦:心得3の「答えは出なくてもいい」ってのは? 質問って答えが大事なんじゃないの??

父:答えが出ることよりも、答えを考えていることに価値があるんだ。だから「わかんない」って答えでも全然いいんだ。人間は質問されると無意識に思考しちゃう生き物だからね。

👦:へぇー、おもしろいね!

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◆質問は誰が言うかが決め手

父:それからもう一つだけ、質問でコミュニケーションをとるときに大事なポイントがあるんだ。

「この人からの質問なら答えたい」

って思ってもらえるかどうか。

👦:たしかに。同じこと質問されても答えたくなる人とそうじゃない人はいそうだよね。

父:いつも怒ってばかりいる大人が突然「今日楽しかったことは何があった?」「明日はどんな1日にしたい?」とか聞いてきても、素直な気持ちを話せる子どもなんていないよねきっと。

👦:うん。「何を言えば怒られないだろう」って考えちゃうと思う。

父:まず質問者である大人自身が自分を見直す必要がある、ってこの本でも言ってる。質問のテクニックとかスキルなんかより何より「人間力をアップすること」が大事だよって。

子どもに質問したときに「パパ(ママ)が聞いてくれるから、答えたい!」と思われる自信がありますか?

って書いてあって、正直お父さんもドキッとした。

子どもに問いかけるということは、実は親であるあなた自身のあり方が問われている

って名言もあったよ。色々考えさせられるとってもいい本だよ。

👦:ドキッとしたんだ 笑 親も大変なんだってことがちょっとわかった 笑 で、いい質問について早く教えてよ!笑

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◆Q:ここからの学びはなに?

父:本にはいろんな質問が出てくるんだけど、そのうち2つだけ紹介するね。

Q:ここからの学びはなに?

なにか失敗したり上手くいかないことがあったときに問いかける言葉だね。「今のは失敗体験ではなくて、学びの体験なんだ」って「失敗 → 学び」に見方を変えることができるんだ。

👦:あれ? これって「こどもコーチング」でやってることに近くない?

父:よく気づいたね 笑 こどもコーチングは新しい失敗を褒めるからね。「どんどん失敗していいよ!」「新しい発見したね!」っていつも言ってる。

👦:それでみんな喜んで失敗するようになるの?

父:そんなに簡単ではない 笑 この質問に限らないんだけど、すべての質問は長期に渡って何度も繰り返していくことが大切なんだ。それによって少しずつマインドが変わってきて、やがて安心して失敗できるような気持ちになってくる。

👦:でもコーチングで「ここからの学びは?」って質問されてても、家で「どうしてできないの!」って親に言われてたら意味なくない?

父:その通り! だから家庭のお父さんお母さんにも協力してもらわないといけないんだ。

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◆Q:私みたいになりたい?

父:もう一つはこれだ。これはホント強烈。この質問ができるような親になりましょうっていう著者からのメッセージだね。

Q:私みたいになりたい?

この問いを子どもに投げかけて、子どもが「あ、そうだな、パパ(ママ)みたいになりたいな」と思ってくれたら素晴らしいよね。

👦:おおー! 子どもが親の背中をどう見ているかってのが丸裸になる質問だね!笑

父:そもそもこの質問を子どもにできる自信のある親がどれだけいるのかってのが気になるね。そしてたとえ自信のある親でも「パパ(ママ)みたいになりたい!」って言ってもらうのって本当に難しい気がするんだよね。

の質問を是非あなた自身の人生、生き方を考え直すきっかけにしてほしい

って著者も言ってる。尊敬できる生き様と、子どもに対する適切なコミュニケーションの両方が揃っていないと言ってもらえないのかなーって。

👦:たしかにねー。お父さんに聞かれたら、ボクなんて答えるかなー 笑

さいごに

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