ネガティブな感情表現練習中
小さい頃母親とケンカするときは、いつも「お互いの感情をぶつけ合い、数日経って沈静した後なんとなく仲直りしている」というパターンだった。
でもいつも根本的な問題は解決していない。火は一見消えたように見えても、火種はまだそこにあるままなのだ。
だからまた似たようなことでケンカをして、また火が鎮静するのを待つ。その繰り返しだった。
今の旦那と付き合い始めた時、初めて家族以外と大きなケンカをした。
悲しいけれど、何か言おうとしても、ただ涙があとからあとからこぼれ落ちるだけで、言葉が出てこない。
それでも必死に一言一言を探しながら、思っていることを伝えた。まるで心臓をえぐられる様だったけど、それでも言葉を絞り出そうとしたのは、彼との関係が何をしても壊したくない大切なものだったからだ。
長い時間をかけてひとつひとつ言葉を放つ私のはなしを、彼は忍耐強く聞いてくれた。
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私はずっと、きちんとしたケンカの方法を学んでこなかったのだと思う。
そもそも人との争いがとても苦手で、いつも避けて通ってきた。そんな面倒なことに巻き込まれたくないと思った。避けられない時は自分が折れた。ケンカや争いに巻き込まれるくらいなら、自分が折れる方がましだと思ったからだ。
そんな風にネガティブな感情をなるべく経験しないようにしてきたからか、今でも、嫌悪とか、怒り、悲しみなどのネガティブな感情の表現がとても苦手なのだと、最近になってやっと気付いた。
嫌な気持ち、怒りなどの感情はそこにあるのに、自分でもその実態が掴めないから、消化できずもやもやとイライラが募ってしまう。
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以前カウンセリングの体験ノートで、自分のネガティブな体験を改めてNoteに書いたとき、「やっと消化できた」と思った。
きっと自分の気持ちの原因や、何に悲しんだり怒ったりしているのかを言語化できて初めて、自分の気持ちに決着がついた。
私はまだまだネガティブな感情の表現は苦手だ。できるなら何も言わずに逃げてしまいたい。
でも、やっぱり大切な人と接する上で、時にはネガティブな感情もさらけ出して伝えなければいけない時がある。
それにカウンセリング体験記でも、不安はワクワクのもとという以前のノートでも書いたように、ネガティブな感情の裏に自分の大事にしていることや気持ちが隠れていることもとても多い。
ネガティブな気持ちと向き合わずモヤモヤを抱えたまま、自分の大事なものに気がつかず、時には周りの人を意図なく傷つけてしまうなんて、本当にもったいないことの様に思える。
だから目をそらすのではなくて、日記を書いて言語化してみたり、時にはカウンセリングの力を借りて、少しずつでもネガティブなことを表現できる様にしていきたい。
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