春鮫

中九州やや南下

春鮫

中九州やや南下

最近の記事

#NoBarbenheimer

怒りを持ってキノコ雲を見る。これを遊びものにした人々の行為に怒る。心の底から怒る。なにはなくとも目の前にあるこれらに怒りを表明しなければならないのだ。あなたがたの行為は絶対に許せない、と。 レゴ人形とピンク色のキノコ雲を見て、昨夜一晩中、正しい怒りとは何だろうと考えていた。今朝は映画会社公式が好意的に取り上げた他の画像も目にした。急に何もかものやる気が失せる、というかこの世界に生きていられるのかという無気力さに足元が崩れるようだった。暗い底なしの穴に陥るような感覚。私たちは

    • 映画『ONE PIECE FILM RED』感想(2022.11.28)

       初見である。紅白出場歌手にウタちゃんの名前が出た、更に後に見に行ったのである。ロングランに感謝だ。  『ONE PIECE』の連載が始まったのは中学生の頃だった。第1巻を手にした時のワクワク感は今でも思い出せる。同じように胸が高鳴る訳ではないけれども、再現し得ない当時の空気、自分の視界の色合いを思い出す。思えば遠くへ来たもんだ。グランドラインに入って、しっかり追ったと言えるのがブルックさん登場くらいまでだろうか。コミックスを集め続けるのも、これはこれで大変なんだなあ。その後

      • 映画「LAMB」思い出し感想

         「ビバリウム」は赤ん坊を手に入れることで、皮肉にも安全で波風立たない恒久的な家をで終生を過ごすことになる話だった……と一文でまとめるには無理があるし、この言い方は正しくない。しかし「異質な生命である赤ん坊が突如男女ふたりの生活に組み込まれる」ことによって「人生が大きく変わる」という大まかな要素では「ビバリウム」と「LAMB」は似通っている。どっちも同じ配給会社ということは関係するのだろうか。  昨夜「ビバリウム」を観たことによって「LAMB」の評価が自分の中で上がっている

        • 映画「ビバリウム」感想(2022.11.7)

          パスワードを発掘してこっちで投稿できるようになった。大きい文字が見やすくなったことに感じ入るものがありますよ……。  さて、「ビバリウム」。嫌な気持ちになると評判の映画である。実際、嫌な気持ちになる。  映画っていうのは、やっぱり映画館で観たいなあと思う。映画館という空間で全てが完結するからだ。勿論、余韻は残る。帰り道にいつまでもその映画の感想を考えたりする。家でDVDや配信を観るのとどう違うかというと、空間と体験だよなあ、みんな言ってることだけど。この映画は、映画館で観た

        #NoBarbenheimer

          2020.12.19早朝のマシュマロお返事

          エピローグを書き終えるまで油断してはいけない…。 初期から書くことが決まっていたものも、その場に至っては形を変えることが多い。 それは嬉しい。 私も私が知らない物語を見たい。知らない光景を見たい。 だから最後までしっかりと舵を掴んでいないと。 と、言う訳で連続殺人事件トレケイにいただいたマシュマロのお返事です。 2020.12.19 早朝にマシュマロをくださった方へ こんばんは、今、いただいたマシュマロを印刷したものを横に、ストーヴの火で背中を暖めつつこのお返事を書いて

          2020.12.19早朝のマシュマロお返事

          昨夜、マシュマロでSSRケイトをお祝い下さった方へ(2020.11.18)

          こんばんは、そもそもSSRがほとんどおらず、仕組みをあんまりよく理解しないまま進めていたので、DUO魔法は何かの偶然で一度しか見たことがなかった気がします。接待SSRのエースくんが何か…やったような……。 と言うわけで今夜初めて、準備し、意識してDUO魔法を発動させたのですが、衝撃的すぎてその後数秒記憶がありません。 うわあ。 うわあ。 これはすごい。 語彙力をなくしたまま、マシュマロお返事です。 11/17の夜、SSRケイトのお祝いマシュマロをくださった方へ ありがと

          昨夜、マシュマロでSSRケイトをお祝い下さった方へ(2020.11.18)

          「神と共に 第一章」感想(2020.11.18)

          ごく内輪のことながら突如製本作業をしようということになった。 気楽にやろう、どれくらい時間や手間が必要か、作業のポイントはどこかという感覚を取り戻すためなんだから。 と言う訳で作業を楽しく進めるために「神と共に 第一章」を再生したんだけれども、後半は泣いて全く作業が進みませんでしたね……。 「神と共に」を知ったのはTL経由で、多分接点のない全く別の方々がそれぞれご覧になり、ハマってらっしゃるのを眺めていたのが始まり。最初は「ゲーム・オブ・スローンズ」みたいな連続ドラマだと思

          「神と共に 第一章」感想(2020.11.18)

          マシュマロでいただいた現在連載中のtwst二次小説感想のお返事(2020.11.16)

          諸事情あって国道を南下し、海辺の薔薇園に行きました。先月も出かけたのですが、今日の方がたくさん咲いています。どこを見ても咲いています。周りに人もいなかったので、しばらくベンチに腰掛けて本を読んでいました。時々鼻に香るのが薔薇の香りなのだと、気づくようになったのは、何だかんだでゲームで薔薇を塗るようになってからです。 さて、いただいたマシュマロのお返事です。 11/14~11/15の夜にかけて「胡乱な殺人」の感想マシュマロをくださった方へ こんばんは、初めまして。春鮫と申

          マシュマロでいただいた現在連載中のtwst二次小説感想のお返事(2020.11.16)

          マシュマロでいただいたtwst二次小説の御感想のお返事(2020.11.16)

          寒くなると共に、特に朝方は日の暮れた後は秋から冬へ移り変わろうとする季節の匂いがします。寒さに弱い中九州の民ですので一週間ほど前からストーヴを出しています。 これから灯油代を考えると無茶はできないなあと思うのですが、黒レースに表情を隠してケイト・ダイヤモンド氏にどうしても来て頂きたく課金したところで、さて、いま98/100ですか。 ツイッターでは毎晩新鮮な悲鳴をお届けしています。 前置きはここまでにしておいて、マシュマロのお返事を。 11/9~11/10にトレケイ小説の感想

          マシュマロでいただいたtwst二次小説の御感想のお返事(2020.11.16)

          Song of Oct(2020.10.22)

          新しく聴いた歌の記憶、などなど。 「コバタツ」という愛称を知ってしまったのである。 小林竜之さん。スマホゲーム「ツイステッドワンダーランド」ではケイト・ダイヤモンドの声をあてている。 先月ゲームを進めていてキャラクターの歌声に接し、中でも吃驚したのがケイトだった。ケイトがお気に入りでもあるから、これから歌うとなると何だか緊張してスマホの画面を見つめた訳だけど、自宅の台所で「ふぇぇ……?」と小さな声を上げてしまったのである。上手い人の歌唱は当たり前のように響きすぎてこっちの頭

          Song of Oct(2020.10.22)

          7月14日にいただいたマシュマロのお返事

          とりとめもない話から。 二次創作とはいえパンデミックものの小説を書いていると、完全にライブ感覚ではなく未来からの視点、全てが終わり解決した時点の視点を持って書く必要もある訳ですが、自分が汎疫禍の只中にあると、なかなか事態の収束のビジョンが見えないものだなあと実感しています。 歴史の中で何度も疫病は発生し、それでも滅びずに人類史は紡がれてきた訳だけれども、その先例を見ることはできるのだけれども。 ハッピーエンドは作者の甲斐性、とは常々考えていることですが、作者の地力が試される

          7月14日にいただいたマシュマロのお返事

          6月1日0時をまわった深夜のメルフォお返事(2020.6.2)

           以前、作家の半藤一利さんだったと思うけれども「自分の小説をもっと読み返しなさい」とおっしゃっていた。当時、私は大学生で、自分の小説を何度も読み返すのは当たり前のことだった。大学生だったからできたことでもあろう。講義と講義の間に時間があった。バスを待つ時間、電車に揺られる時間があった。私は好きな本と同じように、またwebにアップされた尊敬すべき方々の小説を印刷したものと同じように、自分の書いた小説を、テキスト形式から印刷された文字間も行間もみっちり詰まった小説を繰り返し読んで

          6月1日0時をまわった深夜のメルフォお返事(2020.6.2)

          アニメ「彼方のアストラ」感想(2020.5.26)

           三食食べること、運動すること、夜は早めに寝ること。  以上をベースとし動かさない基本とした上で楽しみを楽しむためには、時間を効率よく使う必要がある。一番はツイッターを閉じる……というか閉じる前に開かないことだろう。開いて私は何を得たいと思ってるのかしら。友達と呼びたい人との会話、公式からの情報、知らない絵や面白い小説の投稿、それから?  何か知りたい。  今はまだ知らないわくわくすることを知りたい。  「彼方のアストラ」という作品を知ったのはアニメ最終回の週。スケダンの作

          アニメ「彼方のアストラ」感想(2020.5.26)

          映画「コンテイジョン」感想(2020.5.18)

           疫病の蔓延、致死率の高い謎の病気の恐怖を描いた映画として記憶に残っていたのは、例のエボラ出血熱が世を騒がせた頃作られた「アウトブレイク」。今となっては胡散臭く感じ観るかどうか少し悩んだが、駄作も凡作も、そう呼ばれずとも瑕疵や欠点を持った作品も観ることは己を開拓することである。最初から観ないと決めて観ないならそれも良しだし、観終えて唇をひん曲げたとしても、自分の中で未開拓だった荒れ地に鍬は入れられたのである。きみの繊細さが一つ明らかになった訳だ、おめでとう。  と言うわけ

          映画「コンテイジョン」感想(2020.5.18)

          遙かなるパライソ(2020.5.11)

           パライソは遠くなりにけり。刀ミュこの春の新作公演がとうとう東京凱旋公演と千秋楽ライブビューイング、配信ともに中止、円盤も発売中止となった。再び演じられるのは来年の秋……。この報せを目にしたのは仕事上がりの駐車場で、私は半時間ほど運転席に斜めに腰掛けたまま動けなかった。  予想はついたことである。これだけの疫禍の只中だ。贅沢だから行えないのではない。行わないことこそが感染を拡大させない死者を増やさない為の行動なのだ。新聞に掲載された日本地図の中、赤や黄色に塗られた東京都を見れ

          遙かなるパライソ(2020.5.11)

          かわいそうではない40歳くらいの女の人(2020.5.1)

           あと二ヶ月半で不惑に手が届く。  実年齢を吹聴したい訳ではない。自分がどれだけの時間を生きてきたかを体感できる数字で見てみたかっただけだ。たとえば今、死を選ぶとして何年生きたことになるのか。この先何歳まで生きたいとして人生の何合目にいるのか。何も恐れず幸福だった時間からどれほどの距離にいるのか。  実際、それぞれの出来事から何年生きているのか数字を書き出してみたのだが、人生において褒めるべきところが少なく、自分の汚点を晒すのがあまりにも恥に感じられたので打ち込んだのを全

          かわいそうではない40歳くらいの女の人(2020.5.1)