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最近のnoteを見ていて感じること

私は2020年の12月にnoteにて執筆活動を始めました。当時主にやっていたTwitterでは140文字という文字数から表現の限界を感じ、他の媒体を探していたので見つけた時はとても嬉しかったのを覚えています。だから私としては大体2021年組に入るのだと思っています。

これはもしかしたら懐古厨と思われかねない発言なのかもしれませんが、たまにそのころの空気というか体制が懐かしくなることがあります。今のnoteとはまるで投稿される記事の傾向性や、クリエイターさんのタイプが違っていたと感じるからです。

最近でも私はフォローして下さった方の記事を見に行くのはもちろん、スキを押して下さったクリエイターさんの記事を読みに行くことも続けています。だからこそこの記事を書いていますし、傾向についてもある程度分析していました。


今回はレポート的な記事です。考えたことをまとめたくて書きました。




まず大きな違いというのは、やはり注目記事の選定の仕方が全く変わってしまったことだろうと思います。2023年までは一日に大体10人弱が選ばれ、TOP画面にも広く表示されていました。今のように各項目ごとに選ばれたものが表示されたりはしていませんでした。そして何より「優先される記事のタイプが全く違っていた」ということが挙げられます。

今は「料理」「旅行記」「マンガ」などタグでわかりやすく分類された記事が優先されるようになりました。そしてそれ以外のエッセイなどがぐっと選ばれる確率が減っています。相当の実力がないと掲載されないですし、されたとしても他の記事より早く表示されなくなっているような気がするのです。

それまではもっと広くエッセイの道が開かれ、文字数は少なくともきらりと光る表現があった場合などに掲載されることも多かったです。これは同じクリエイターとして表現の自由の幅を感じましたし、個性的な文章に触れて一層の向上心を持つことができていたと私は考えています。

それでも、以前と同じように注目記事として選ばれるものは記事として素晴らしいものが多く、読みごたえがあるものばかりだと感じます。


現在は企業の記事が載ることも多く、より専門的な内容での掲載が増えたように見えます。専門的であるが故に評価が伸びるとは限らず、関係のない人には敬遠されてしまうのか、広く認知されることなく消えていってしまうこともあるのがなんとなく見ていてもったいないと感じることもあります。

そして一般のクリエイターによる記事で今のところ一番掲載される可能性が高いのが旅行記の記事です。その結果、noteでは旅行記の記事がとても流行っているように思います。風景や料理の画像をいくつも貼り、説明や感想などを書き込んだ記事がたくさん見受けられるからです。

この傾向性が悪いとは思いません。自分の知らなかったいろんな世界を知って学ぶことのできることもたくさんあるからです。ただ私が思うのは「なんだか画一的な記事が多くなってしまったなあ」ということと、「エッセイをはじめ本格的な文章を書く人が減ってしまったような気がする」ということです。


多くの人は私が通ってきた道とは違って、周りの人を見ることから始めるのではないかと思います。いくつかの記事を読んで「こんな風に書いていけばいいのか」と学ぶのでしょう。その中には注目記事を見ることで始める人もいるはずです。そのため、必然的に旅行記の記事が多くなります。

そしてこの周りを見てから始めるということは決して悪いことではありません。周りの空気感を見てから動き出すというのは、社会性の高さの表れでもあるからです。一方でnoteでは「好きなものを書けばいいんだよ」というアドバイスが飛び交います。これはもっと前からのことかもしれませんが、それだけ周りの目を気にしてのびのびと書けなくなる人がたくさんいるということでしょう。

誰だって承認欲求というものはある程度持っていますし、やはり公開する以上は誰かに見て欲しいという気持ちがある方が多いのではないかと考えています。そのため、私はそういった葛藤があるのはnoteではよくあることだと思っています。そういった記事もけっこう見掛けますし、私自身もまだまだそのせめぎあいに悩まされている面があります。


他に気になっていることと言えば、先程も挙げた通り本格的なエッセイを書いていたような文章力のあるクリエイターさんがやめてしまうことがなんとなく多くなったような気がしています。これは注目記事に選ばれることが少なくなり、やりがいを感じる人が減ってしまったということが関係があるのかもしれないと思っていました。

けれども実際にはそれだけでなく、交流のほうが盛んにおこなわれるようになったような面があるのではないかとも考えるようになりました。SNS的な用途で使っている人が多くなっているのではないかと思います。だからこそ必然的に身近な話題の方が盛り上がることが増えていきますし、自分との親和性の高い人が人気になり、人が集まっていくのです。

これは考えたことなどを優先して書いている私としてはとても羨ましい反面、自分にはうまくできないと劣等感を感じてしまうところでもあります。といっても、私自身ちょっと特殊な環境で暮らしているのと、それほど実力がないことも原因としてあるのかもしれませんが――。

とはいえ、もちろん今も昔も私はnoteが好きです。自分を表現していくのに一番いい場所だと考えていますし、これからも続けていきたいと思っています。ただふと懐かしくなることがあるという話です。


今回はnoteで活動して感じた点についてまとめさせて頂きました。いかがだったでしょうか。この記事を読んでいて、もし不快に感じた方がいましたらすみません。単なるnote街の一市民の所感としてとらえて頂けたら幸いです。


ここまで読んで下さってありがとうございました。




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