穏やかな水槽

短歌を詠む。 言葉を愛する。

穏やかな水槽

短歌を詠む。 言葉を愛する。

最近の記事

ちょっと嬉しくて ちょっと複雑だった話 今日小さな図書館に立ち寄ったら、受付さんに「いらっしゃい、児童書は2階よ☺️」と言われた、今年で29歳。 (≧∀≦)←内心こんな感じ

    • 日々のことば

      「いのちとは時間のことだ」と言う人がいて あなたは何に命を燃やす 弱虫は幸福すらも恐れると 言えり作家の悲しみを想う 「さくら味もいちご味も全部同じ味なの」と 教えたり君の頬は桃色 反芻する 君との会話 さりげない癖 持ち寄りしもの 育てゆく日々 「よくふってからお飲みください」って 先に言ってよ つれないじゃない 熱かろう マグの取っ手じゃない方を 持てる君の 隠れたる愛 なんだか久々に投稿します。 にもちゃんの良い匂いのする温かい日記読んでたら、書きたくなって

      • 夫婦を超えてゆけ

        愛する友達の結婚によせて 私の言葉では本当に足りないのだけど この想いを残しておきたいと思う。 彼女と出会ったのは、16歳の頃。 わたしは高校生向けのホームステイプログラムに参加すべく、地元の小さな空港に向かっていた。 行き先はアメリカ。 その当時、洋楽にしっかりかぶれていた私は 英語はほとんど喋れないのに、外国に行けることが嬉しくて仕方なかった。 空港に着くと同年代だけど知らない子ばかり… 完全に人見知りしている最中に 突然母が 「ねえ、あの子あんたと同じ楽器

        • 早くおばちゃんになりたい

          突然ですが 女性の皆さん、早く「おばちゃん」に なりたくないですか? 私はめちゃくちゃおばちゃんになりたい。 それも、いるとまあまあ便利で いなくてもちょっと気づかれないくらいの 汎用性の高いおばちゃんになりたい。 理想のおばちゃんが、私の職場にたくさんいる。 面白エピソードは数知れず…だけど 今日イチ笑ってしまったのは 1人のおばちゃんが 「ねえ、あなた1番好きな果物って何? ミカンでしょう?」 と別のおばちゃんに聞いている。 多分ミカンをあげたくて、この質問

        ちょっと嬉しくて ちょっと複雑だった話 今日小さな図書館に立ち寄ったら、受付さんに「いらっしゃい、児童書は2階よ☺️」と言われた、今年で29歳。 (≧∀≦)←内心こんな感じ

          ギザギザハートには肉まんを

          イライラ… カリカリ… ここ1週間のわたしの様子。 近づく締め切りと、終わらないタスク。 やってもやっても片付かないのに 仕事はどんどん生まれていく。 でもやりたいことも山積みだから休日も動き回る。 そんなことばかりしていると 体はバキバキ 睡眠もなんとなく浅い。 色々なことが重なって 自分はあんまりイライラしないタイプだと思っていたのに 気がつけば 「締め切りまでに絶対出してください!」 「なんでそれ今言うんですか!」 あ〜これ全部わたしが言った

          ギザギザハートには肉まんを

          あのねスピッツさん

          人生で初めて、スピッツのライブに行って来た。 スピッツを聴き始めたのは、Twitterで1人の女の子をフォローしてから。 その子はスピッツが大好きで、よく歌詞を味わい、それをツイートしていた。 その頃の私は社会人2年目。 仕事に疲れて半年間のお休み期間をもらい、実家で休みながら退職か復帰か悩む、悶々とした毎日を送っていた。 どうやらその子も辛い毎日を過ごしているようで、その子と自分を重ねては慰められていた。 聞いたのがスピッツの「春の歌」 平気な顔でかなり無理して

          あのねスピッツさん

          言葉はイキモノでナマモノ

          あるロックミュージシャンが言っていた。 「今、作りたいものがあるなら  今すぐ作ってください。  なぜなら、その感情は消えるから。  優しい言葉をかけてあげることはできるけど  君のその想いを  僕が作品にしてあげることはできないから。」 元ネタはコレです。 ドレスコーズの志磨遼平さん。 彼の音楽や歌詞の世界観は本当に素敵です…。 最近、人生で初めて「講演」をする機会に恵まれました。 今でこそ「恵まれた」という表現ができているけれど 最初は嫌で嫌で仕方がなくて。

          言葉はイキモノでナマモノ

          ものすごい音楽を聴いた話〜丈青”Quiet Passion"九州ツアー〜

          こんばんは〜。 久しぶりのnote更新は先日行ったライブの記録です。 同じ文章をinstagramにも投稿しているのですが、こちらは記録用に。 先週、天文館カフェさんへ「ジャズピアニスト丈青」のライブを聴きに 行ってきました。 ツアーテーマは「Silent Passion」 丈青さんについての予備知識は「Soil & pimp sessions のキーボードの方」 という具合で、天文館カフェさんの投稿を見て「ジャズピアノ聴いてみたいな〜」と何となくチケットを購入。 私

          ものすごい音楽を聴いた話〜丈青”Quiet Passion"九州ツアー〜

          「もの書き100問100答」やってみました

          おはようございます!水槽です。 鹿児島に住んでいる私の家の外はひどい嵐。 そうです、台風がやってきました。 今日は大切な友人の誕生日だというのに、直撃。 なんだかすごい運を持ってるね、なんて思ったりしました。 台風が通り過ぎたら、美しい秋晴れがやってくるのです。 私は小さい頃から台風一過が大好きです。 良い天気になったら存分にお祝いしようね。 今は、雨の音しとしと聞きいている。 偏頭痛持ちだけど、実は悪天候のことがそんなに嫌いではない。 こんな天気の中で出勤している

          「もの書き100問100答」やってみました

          そっくりなオトン

          私は父親にそっくりだ。 どこがそっくりなのかと聞かれると、容姿にはじまり小さな癖や好きな食べ物まで、打ち合わせもしていないのにすっかり一緒である。 まず容姿。 4人兄弟の長女に生まれ、私以外の兄弟(みんな弟)は178〜179cmと日本の平均身長を上回っている。 それに対して、私は調子が良い時で154cm、時々153cm。 背が高い方に分類されたことは、これまで一度もない。 私の父は160cm前半と男性にしては小柄である。 (そして本当の身長を教えてくれない) 一方で母

          そっくりなオトン

          すみません、って言っちゃって、すみません

          「すみません、あっ、すみません」 口癖みたいに言う。ことあるごとに言っちゃう。 そしたらこの間、パートのおばちゃんに困った顔で 「も〜すみませんって言わなくていいよ」と笑われた。 そうか。すみませんって言うと相手を困らせることもあるんだな、と思った。 気づかいのつもりだったけど、1周まわって気をつかえてない。 自分の気持ちをおさめるために、すみませんって言ってたんだね。 その日からすみません、って言わないように気をつけてみたけれど、喉にグッと力を入れる感じ、まあそんな

          すみません、って言っちゃって、すみません

          ひとり暮らし

          ひとり暮らしを始めました。 もうすぐ27歳になる。 人生のステージが目まぐるしく変わっていくことに、心がついていけない時がある。 結婚していく昔の友人、お腹の中にいる子どもの名前を考えている同僚。 昔は横に並んで、一緒に他愛もない話をしたはずなのに あれ、なんだか話が噛み合わない。 生物はきっと、次の世代へ生命をつなぐようにできている。 きっとそういう年になったのだ。 半ば強制的に人生のステップみたいなものを進んでしまった気分。 彼氏もいない、結婚の予定もない。 小さ

          ひとり暮らし

          「スピッツ/子グマ!子グマ!」

          スピッツの子グマ!子グマ! ものすごい愛だなと思わされる。 訪れる「別れ」に対して、ここまで爽やかに、相手へ対する愛を絶やさずに見送れるものだろうか。 「白い熱い中華まんを半分こにした君。」 「間違いが怖くて、こだわりが過ぎてしまう君。」 「僕の分身である君。」 「君にこっそり褒められたら、あと90年は生きられそう。」 ものすごく近くにいて、それでいて放っておけない愛おしい存在。 「喜びの温度はまだ 心にあるから  君が駆け出す時 笑っていられそう」 君が駆け出すと

          「スピッツ/子グマ!子グマ!」

          となりのせんぱい

          わたししか知らぬと思ったこの曲を 「あっスピッツだ」好きです先輩 「東京事変知ってる?」と聞かれて頷く 好きです先輩 コーヒー缶当たり外れを話す朝 今日も変わらず好きです先輩 好きなこと、嫌いなこと、腰を据えて話したわけではないのに、ほんの小さな音で鳴る有線放送の曲当てゲームで先輩も同じもの好きなんだって分かって、すごく嬉しかった。

          となりのせんぱい

          昨日の私が明日の私のために用意したハンカチ

          カバンの中に入ってると、おっ、って嬉しくなりませんか? 私はめちゃくちゃ嬉しくなります。 昨日の私が明日の私を気づかって入れてくれたのかと思うとものすごい愛だなって思います。 でも今週は3日ハンカチをわすれてあ〜あってなりました。

          昨日の私が明日の私のために用意したハンカチ

          夏の夜

          大切なものを失ったはずなのに 思い出せず満たされている 酔い心地 夜空の月と目が合った 静かな女神に 正気になる我 静かな笑み 美しき人の如き月 孤独を想う 夜空にひとり 良く飲んだ日の帰り、何か大切なものをなくした気がするのに、思い出せないのはどうして? 恋人と別れた後のような感覚。 こんな風に忘れていくのかなって、それもそれで幸せかと、ふと空を見たら月と目があった。 お辞儀をしたくなるくらい、静かで美しかった。 夜空にひとりで寂しくないのかな。 三日月の線の細さ