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夫婦を超えてゆけ


愛する友達の結婚によせて

私の言葉では本当に足りないのだけど
この想いを残しておきたいと思う。



彼女と出会ったのは、16歳の頃。

わたしは高校生向けのホームステイプログラムに参加すべく、地元の小さな空港に向かっていた。

行き先はアメリカ。

その当時、洋楽にしっかりかぶれていた私は
英語はほとんど喋れないのに、外国に行けることが嬉しくて仕方なかった。

空港に着くと同年代だけど知らない子ばかり…
完全に人見知りしている最中に
突然母が

「ねえ、あの子あんたと同じ楽器背負ってるよ」

と指差す。

おっ、ほんとだ。
たしか赤色のサックスケースを背負っている
ショートカットの小柄な女の子。

私はその当時サックスを吹いていて
ステイ先でも練習する気満々で持参していたのだ。

こんな重い楽器をわざわざ持ってくる人が
自分以外にいるなんて。

確かめたいけど、話しかけられない…笑
グズグズしているうちに、程なくして空港を立ち羽田空港へ。

羽田空港で彼女へ話しかける機会を伺うも
話しかけられず…(ほんとに人見知り)
と思っていた矢先に

「ねえ、マーチングシューズ履いてるの?」

と、なんと彼女から声をかけてくれたではないか…!!

そう、当時マーチングをしていた私は「履きやすいから」という理由でマーチングシューズを履いていた。

どうやら彼女もマーチングをしていて
しかも吹奏楽部でサックスを吹いているらしかった。

異国の地において、たくさんの共通項を持った彼女との出会いは、私を本当に安心させてくれた。

ステイ中も色んな話をして
色んなところにみんなで行って
色んなものを食べて

最後のお別れ会(Farewell party)では
彼女とウィンターワンダーランドを演奏した。

クリスマスになるといつも思い出すのはこの時の彼女とのセッション。
ああ、また一緒に吹きたいなあって気持ちがムクムクと湧き起こる。


それから時は過ぎ、私たちは中学・高校・大学を卒業して、気づけば社会人になっていた。

ホームステイ以来あまり会う機会はなかったけれど、彼女の近況はFacebookを通して知っていた。

その頃、私は県外で就職するも転職し地元に戻ってきていた。
奇しくも彼女も県外の大学を卒業し、就職のため地元に戻ってきていたようだった。

「え、こっちにいるの?会おうよ」

なぜだったか覚えてないけれど、久しぶりのメッセージを交わし、仕事終わりに彼女と飲んだ。

不思議なくらい空気感とか
好きなものとか
考えることとか
似通っていて、時間があっという間にすぎた。

それから何度か遊ぶ中で
彼女が突然こう言った。
「ねえ、ポッドキャストやろうよ」

あの時の彼女の笑顔と
私の心のキラキラは忘れられない。

すぐにマイクを買い、他愛もない話を繰り広げながら、1年近くかけて全25回収録した。

何を報告するにもラジオの収録時というのが2人の通例のようなものになっていて、彼女に恋人ができたことも収録の時に聞いた。

途中で彼女は引越しや転職をして本当に忙しかったと思うが、続けてくれたことに心からの感謝しかない。

お互いの仕事が忙しくなり、時間が取れず収録できない日が続いているが、2人のネタ帳である「ノート」は変わらず更新されている。
(…不精者の私はあまり更新していませんごめんなさい泣)

そんな彼女から、今年は最高のクリスマスプレゼントが届いた。

それは彼女らしい、とてもシンプルな文面で
「結婚したよ〜」
という知らせだった。

思わず職場で1人で「ンフッ!!」と鼻息を荒くしてしまった。

隣の同期にはバレていた。

お相手には何度かお会いしたことがある。

紹介してもらった時「◯◯さんだよっ」と名前を教えてもらったが、それより先に「くまさん…」と思ったことは内緒にしておこう(笑)

そんな彼は、とても美しい写真を撮り、ゆっくりと言葉を紡ぎ、温かく彼女を包みこむ、とても素敵な人だった。

親でもないのに偉そうだけど「安心して任せられるなあ」と思ったのを覚えている。


そんな2人は、快晴のクリスマスに夫婦になりました。

他に会ったことがないような珍しい彼女の姓が変わり、より一層そのことを実感する。

やわらかで優しくて、何やらいつも楽しげな2人の家庭は、きっと笑顔で溢れるだろう。

2人の本棚はこれからどんな風に育つだろう
写真はどれくらい増えていくだろう
3人でまた特別回の収録できるかなあ

楽しみで仕方ない。

これからもゆる〜く仲睦まじい2人でいてね。

本当におめでとう。

最後に、一言。

言わずにはおれません

\マジおめでとう〜!BIG LOVE🫶/
※ミシェウさんボイスでお楽しみください

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