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言葉はイキモノでナマモノ

あるロックミュージシャンが言っていた。

「今、作りたいものがあるなら
 今すぐ作ってください。
 なぜなら、その感情は消えるから。
 優しい言葉をかけてあげることはできるけど
 君のその想いを
 僕が作品にしてあげることはできないから。」

元ネタはコレです。

ドレスコーズの志磨遼平さん。
彼の音楽や歌詞の世界観は本当に素敵です…。



最近、人生で初めて「講演」をする機会に恵まれました。

今でこそ「恵まれた」という表現ができているけれど
最初は嫌で嫌で仕方がなくて。

ギリギリまで取り組まなかったものだから
日々、睡眠時間を削りながら準備する羽目になりました。

私の職場では講演をする前に
先輩たちの前でデモンストレーションを数回しないといけないという
ありがたくも苦しい関所があります。

その初回のデモンストレーションで
私はあまりに自分の話がつまらなくて、どうしようもなくて
自分でもダメだと分かっている内容について
たくさんの意見をもらって
心がいっぱいいっぱいになって
上司の前で号泣してしまいました。

その時に初めて自覚した感情が
「良いものを作りたい、伝えたい」
だったのです。

良いものの定義なんて私には分かりません…笑

わからないけど、ただ
「ああ、私も誰かに自分の作ったもの見てほしいし
それを見て心動かされてほしいんだな」
と思った。

今まで「私の作品を見て、心動かされてほしい」
と思うことが、なんだか気恥ずかしかったのです。
表現するということが、すごくエゴイスティックな?行為のような気がして。

でもそうじゃないんですね。
人は生きていく上で「自分の作品で、心動く人がいればいいな」
と思うことはとても自然なこと。

そして、そう思う人がいてくれたから
私はたくさんの大好きな作品に出会えているのであって。

表現をするためには、日々、想いを形にしていくことが
大切なのだと思います。

言葉も想いも生きている。
イキモノでナマモノ。
賞味期限は今、この時。

形にしたものは、きっとどこかの誰かの心に届く。
そう思いながら、私は、今の私が感じた想いを
どんどん形にしていきたい。

そしてこれを読んでくださった
たった1人のあなたの
今感じていること、想っていること
わたしは聞きたいです。
ぜひ形にして、この世に残してほしいなあ、と思いながら。




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