記事一覧
Spetsnaz サロン 第41夜
第41夜 「本当のスマートパチスロと人生の無駄と成長について」
馬券を買うならフォーメーション派。人生も仕事も無駄を省いて生きてきた。そんな私が堅い浦和7RでBOX買いをしたのは、何を隠そう馬券を当てたいからであった。
なけなしの3,000円が減ってもいい、ただ当てたい、ギャンブルで払い戻しを得る高揚感が欲しい。それだけの思いで12頭中4頭を選び、盤石を期してワイドBOXにした。もはや的中は当然
Spetsnaz サロン 第40夜
第40夜 エスカレートするドしろーと娘
木々の葉の甘いにおいと爽やかな花の香りがほのかにしみこんでいる、爽やかな夏の朝、私はいつものようにFANZAにアクセスし鈴村あいりの今月の新作をチェックしたのだが、何故か検索に引っかからなかった。スマホの画面を搔きむしるように、『すずむらあいり』とか『鈴 あいり』とかなどの思いつく限りの別ワードで半狂乱しながら検索を繰り返すも、出てくるのはクソみたいなイメ
Spetsnaz サロン 第39夜
第39夜 アーユーグッドマン? ノー アイムギャンブラー
ゴールディンウィークのこの時期になると、毎年思い出すことがある。
X JAPANのhideの訃報がワイドショーの話題を席巻した1998年5月2日の少し前、青春を生きているという雰囲気に酔うことに至福を感じていた高校2年の私と佐藤は、いつも一緒につるんでいた健太に彼女ができたことを、本当は大して悲しくもないのに「取り残された俺ら」という悲
Spetsnaz サロン 第38夜
第38夜 完璧な計算と1.0という概念について
伸び過ぎたテトラポットの苔が、潮風に撫でられてひらひらと踊っている。遠くに見える波の形は、年老いた数学者が証明した何かを表した線グラフのようで、まるで私がここにいること自体、誰かの計算の結果の様にすら思えた。常滑競艇の有料席は平日にもかかわらず、年配の男性で溢れている。そのほとんどが濃い茶色のジャケットに薄汚れた紺色のキャップ帽という出で立ちである
Spetsnaz サロン 第37夜
第37夜 あのスニーカーはもう捨てたかい
翌朝、買ったばかりのソフトバンクの携帯に一通のメールがたんぽぽから送られた。そのメールはお別れを示唆する内容だったが、あまりに表現が稚拙だったので、一瞬高度なアメリカンジョークかと見紛ったが、どうやら本気のようであろうことは、絵文字もなにもない飾りっ気皆無の文面から察した。初デートの翌日に一方的な破局宣言。何を間違ったのか、何を失敗したのか、その答え合わ
Spetsnaz サロン 第36夜
第36夜 若かった 何もかもが
私の乏しい人生経験から申し上げると、携帯ショップの店員さんには2種類のタイプがいる。異常なまでにフレンドリーなタイプと、異常なまでに機嫌が悪いタイプだ。「フォトビジョン」に初めに食いついたのは、たんぽぽの方だった。私が機種選定に真剣になっている間に、何やら店員と話しこんでいるなと思ったら、前者のタイプの店員による「フォトビジョン」のプレゼンに洗脳されかけていたのだ
Spetsnaz サロン 第35夜
第35夜 それを許さないのは女の罪
小太りの友人(女)は、ホテルのフロント業務に従事している女性を紹介するとは言ったが、ギャルとの合コンとは言っていない。そんなこと誰も言っていない。だのに話を勝手にギャルとの合コンへのすり替たのは、何より私が愛に怯えていた証拠である。誰かを愛することが怖い。愛ゆえに人は傷つかねばならない。ギャルとの合コンに愛が無いと言いたいわけではなく、ギャルと合コンに愛はそぐ
Spetsnaz サロン 第34夜
第34夜 わがままは男の罪
かつてソフトバンクが提供していたフォトビジョンというサービスを知っている方は多くないだろう。いや、仮に知っていても知らないフリをするだろう。
今から10年以上も前、ソフトバンクが通信業界を席巻していた頃、他社にとどめを刺すがごとく打ち出した画期的サービス「フォトビジョン」。
ハガキより一回り大きいサイズのその端末は、一見してただの液晶画面だが、れっきとした通信機器で専
Spetsnaz サロン 第33夜
第33夜 PUSSY BAR ~愛、しりそめし頃に~
2020年年末。ホープフルSが堅く決まると、有馬と大賞典は2着に穴馬が突っ込んだ。大賞典は◎カジノフォンテンで馬連をぶち当てるも、ファイナル中央2日間の負債のヤバさの前でははっきり言って焼石に水。
望みを託したガールズGP、ヤングGPは共に3連単2番人気の安すぎて買わない例の現象が発生し私の逆鱗に触れ、残った競輪GPは9車中唯一無警戒とした和
Spetsnaz サロン 第32夜
第32夜 壊れそうな物ばかり集めてしまうよ
張りつめた糸は切れやすい。
車のブレーキや拳銃のトリガーに遊びがあるように、何にせよ余裕を持つことはとても重要な事だ。ゆっくりと破った紙はきれいにセロテープで張り合わせることでその形を取り戻すが、張りつめたまま弾けてしまった紙は、前者とは異なる断面となり、それを修復することは非常に困難である。
ただ、コップ一杯に注がれた水が表面張力ギリギリで均衡を保
Spetsnaz サロン 第31夜
第31夜 苦しいから逃げるのではなく、逃げるから苦しくなるのだ
常夏のタイにも、ささやかながら季節がある。
12月はタイで最も気温が下がる時期だ。体感的には夕方にとてつもなく死にたくなる、あの日本の晩秋に近い。沈む夕日と、徐々に強まる冷気。とは言え25度くらいはあるので、長袖を着る気にはなれない。タイ人はこの時期、すぐに風邪をひく。日本人でも毎年風邪をひく人がいるが、私は風邪というものにここ数十
Spetsnazサロン 第30夜
第30夜 名も知らぬ虫
朝は5:30に目を覚まし、起き抜けに近いまま車に乗り込む。11月16日にスタートした禁オナニは今日でめでたく8日目を迎えた。
通勤時間は車で約一時間。最近は会社近くの道路で長期の謎工事が行われており、犬も食わないひどい渋滞がデフォルトなのだが、私には専属のドライバーがいるため、移動時間は基本的に後部座席で睡眠をする。歳のせいとはいいたくないが、10代20代のような睡眠のと
Spetsnazサロン 第29夜
第29夜 次の恋でもしてりゃ辛くないのに
8月。少し長めの歯痛が続き、結局歯医者には赴かないまま何をする気にもならない時を過ごした。
人生において何もする気が起きないという事態は、我々が思う以上に精神を蝕み、我々が思う以上に心を衰弱させる。あれほど熱狂した麻雀もいつしか開くことすらなくなった。
世間ではマリファナを吸った男前の俳優が逮捕され、薬物に対する風当たりはいつもに増して強くなったが、人
Spetsnaz サロン 第28夜
第28夜 TOO MUCH PAIN
数年振りに襲った、歯茎に五寸釘でも打ち込まれたかのような歯痛は、何をどうしても治まることなく、数時間に渡り私の身体を拘束した。不思議なことに、耐え難い歯痛を耐えている時、人はほとんど全ての物事がどうでも良くなる。痛みによって麻痺した口からは、止めどなく涎が流れ落ち、そのシミはベッドの嫁が寝るゾーンまで浸食していたが、そんなこと本当にどうでも良かった。歯痛が本
Spetsnaz サロン 第27夜
第27夜 セガサターンメモリアル 〜デップと藤崎詩織のナイトメア〜
相変わらず麻雀が盛んである。
理論派と根性派、データ派と感覚派、勢い派と感情派、そして確率派が絶妙なバランスで混じりあい、皿リーグ個室2511で日々バトルを繰り広げている。麻雀はゲーム性がシンプルに見えて実に複雑であり、理詰めで説明できるようでオカルトが介入できる余地も許している。故に様々なスタイルのプレイヤーがいるのだが、それ
Spetsnaz サロン 第26夜
第26夜 夏競馬とノーブラタンクトップ、そして死に至る笑い
春のG1戦線も落ち着き、今週からいよいよ函館開催であるが、既報の通り私には金がない。一般的に夏競馬として区分けされるこの時期は、なぜか一部の競馬ファンのテンションが上がる。彼らは負けているにもかかわらず「夏競馬が得意、勝てる」という呪いに憑りつかれているのだ。そんなもの、ありはしないのに。
できない競馬を憂いていても仕方ないので、無料