マガジンのカバー画像

𝚂𝚘𝚞𝚟𝚎𝚗𝚒𝚛.

12
旅の記憶 Ⅱ( May 2022~ )
『 旅の記憶 』の バックナンバーです。東京を離れ、直島で暮らしはじめてからのこと(2冊目)
¥900
運営しているクリエイター

#絵画

Day1. はじまりの記憶をめぐる旅│大塚国際美術館 Ⅰ

Day1. はじまりの記憶をめぐる旅│大塚国際美術館 Ⅰ

Feb.2023

美術を好きになったのは、高校生のときのこと。
芸術研修のために、イタリアへ行ったことが はじまりだった。

当時のわたしは レオナルド・ダ・ヴィンチだけは辛うじて知っているものの、ミケランジェロもラファエロさえも知らない、絵を描くことが好きなだけの学生だった。そんな無知な学生ながらもイタリア美術史を学んだ一年後、その地を踏んだときの衝撃は、今でも忘れることができない。

もっとみる
Day1. はじまりの記憶をめぐる旅│大塚国際美術館 Ⅱ

Day1. はじまりの記憶をめぐる旅│大塚国際美術館 Ⅱ

Feb.2023

イタリアのことを書くだけで、楽しくていくらでも書けてしまう。ルネサンスだけでなく、バロックのこともゴシックのことも、その先のほかの国の芸術のことも書きたいけれど、思い出を綴ろうとすると終わりがない。

現地で観た絵画だけでなく、日本にやってきた世界中の絵画と、ここで再会することができたのも嬉しかった。「あの展覧会で観た」とか「あの子と一緒にみて、二人とも好きな絵だった」とか。そ

もっとみる
Day2. 奥村土牛の "翡翠" の海を見る│鳴門・渦潮

Day2. 奥村土牛の "翡翠" の海を見る│鳴門・渦潮

Feb.2023

絵画って、自由だ。
草木を "緑色" で 描かなくてもいいし、たとえば海だって、"青色" で 描かなくてもいいのかもしれない。

日本画の展覧会に足を運ぶようになったのは、大学生の頃に、東山魁夷の絵に出会ったことがきっかけだった。

寺院、そして日本庭園。大人になると味覚が変わるというけれど、その良さがわかるようになるまで時間を要するものがあるかもしれない。日本画の展覧会に足を

もっとみる