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無敵になれる言葉#4

 無敵になれる2つめの言葉、いきます。

 2つめは「ごめんなさい」です。
 
 でも謝罪することは負けを認めること、許しを乞うことだと思っている人も少なからずいます。
 「ごめんなさい」が言えない人に共通しているのはプライドの高さと未熟さです。そして何よりメタ認知が全くできていないということです。ですから
「何で思い通りにならないんだ!世の中間違っている!」
「自分は何も悪くないのに、何でなんだ!」
と本気で憤る機会が多く、基本的に不幸です。
 そしてそういう人の多くは
「謝ることは負け」
と思っているので、人間関係についても、「身内づくり」をする以外は、上か下か、敵か味方か、の関係を取り結んでいくだけです。つまり他者と対等な関係を結べない、他者へのリスペクトを持てない、貧しい人間関係しか築けないわけです。めんどくさいので周りは一応調子を合わせてはくれますが、距離を置きます。最終的にスポイルされた本人は裸の王様となります。または『山月記』の李徴みたいな人になってしまいます。
 例えば、友だち相手に
「オレ、本当に信頼できるって思えるやつに出会ったことないんだ」
とか、パーティーの場で
「何かさ、こういうシチュエーション、イマイチ楽しめないんだよね。オレって冷めてるっていうかさ」
とか、先輩相手に
「ここには尊敬できる人はいないんです」
とか、後輩相手に
「どいつもこいつも使えないやつしかいない」
とか、先生相手に
「もうこれ以上ここで学ぶべきものはありません」
とか、社長相手に
「長くここにいるつもりはありませんから」
とか、彼女相手に
「オレがいなくなると困るだろ?」
とか、彼氏相手に
「私がいないと何にもできないくせに」
とか、本気で言います。
 自分が属している環境(人も含めた)を平然とディスるという、もうこれはアレとしか言いようのないことを、なぜか雄弁に語ります。これらの発言に対する返事は、どう考えても
「OK、じゃあ早くやめよう」か、「うん、別にいらない」以外にありません。そういう人に
「あなた様は余人にかえがたい存在なのですから、ウチのことを捨てんどいてぇっ」
と思う人も会社も世界のどこにもありません。

 今隣にいる友だちは、あなたが上から目線で一方的に選んだわけではありません。相手もまた、あなたを選んでくれているのです。今通っている学校は、あなたが上から目線で一方的に選んだわけではありません。学校があなたの入学を許可して選んでくれたのです。
 つまり、お互いに選びあっているのです。これが事実です。だからこそ「対等な関係」「良好な関係」「豊かな関係」が築けるのです。

「ありがとう」
「ごめんね」

 この言葉を使うのがいかに難しいことか。これらの言葉は他者へのリスペクトを表明する言葉です。他者へのリスペクトがない、なめた態度を取る人は、常に不本意入学、不本意入社、不本意人生の繰り返しの中で、不幸を嘆くか、「いつかギャフンと言わせてやる」と、ギャフンと言い続けます。イタいですね。

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