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青春の後ろ姿のその先79 〜子どもの宇宙〜

 この本が繊細だと思うのは、こころについて書いてあるからであり、子どもについて書いてあるからなのでしょう。河合隼雄の著作物の中でも特に好きな一冊です。大人は子どもだからまだわからないのだとよく言います。子どもが成長して大人になっているはずなのに、多くのものを忘れたり失ったりして、すっかり別の生き物になってしまっているのかもしれません。子どもだからまだわからないのではなく、大人だからわからなくなってしまっているのかもしれません。

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