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青春の後ろ姿#111 〜20代は、清志郎と、バイクと、文学以外に何もありませんでした〜システムと儀式

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 大塚英志氏の『システムと儀式』はとてもおもしろかった記憶があります。当時はまだアニメやマンガを真正面から解釈したり論ずるものは少数で、その先駆けが中森明夫氏であり大塚英志氏でした。まだまだオタクへの偏見が強く残る中、オタクであることを公言しながら、しかも著作もマンガ、アニメ、アイドルなど、その王道を取り扱っていました。 サブカルチャーを体系化して築いていった方だと思います。
 この本なんかの凄さは、大胆な解釈と商業面まで言及している点だと思いました。
 80年代って、今から思えば、本当の意味で戦後が終わって社会が良くも悪くも成熟した10年だったんだなあなんて思います。

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