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【絵本で子供にビジネスの話と自己開示】はだかの王様
◎今回のトピックスは
・子供に絵本を読むことが日課になっている
・1分でいいので自分のことや“社会”のことなど、『外の世界の話』を子供に伝えたい・話したい
・子供といると、ふと過去の自分に情けなさを感じてしまうけどどうしたら・・・
という人に向けた内容です。
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はだかの王様
土曜日に図書館で「はだかの王様」を手に取りました。
「このお話知ってるよね?」と息子に聞くと、なんと知らないとのことだったので、王道中の王道ですし、借りることにしました。
いつも通り寝かしつけをする際に読んだのですが、読みながらこっちの心に響くものがあったのです。
嘘つきで愚か者には見えない布。
それを織って服を仕立てるという嘘つき2人組。
不安を隠して家来たちに見せびらかす王様。
見えない服とそれを自慢する王様を褒めちぎる大臣や家来たち。
これ、どれも仕事をしていて見かけたなって思いました。
そして自分も、この人たちと同じような時間を過ごしたなって。
悲しい気付きでした。
・嘘つきで愚か者には見えない布
⇒小難しいビジネス用語、効果も中身も不明な提案や企画、聞きにくい会社や業界の謎ルール
・それを織って服を仕立てるという嘘つきの職人
⇒海外での経歴、過去のクライアント、ビジネススクールや昔働いていた会社の知名度を押し出してやってくるコンサル、研修講師、社長のお友達アドバイザー
・不安を隠して家来たちに“服”見せびらかす王様
⇒一度決めたことを変えたり、他の案を検討したりすることができない経営者、責任者
・見えない服とそれを自慢する王様を褒めちぎる大臣や家来
⇒事業や会社の未来を見ず、社長(の機嫌)に意識を集中させる社員たち
読み終えてから伝えたこと (そのまま)
「このお話に出てくる嘘つきの職人も、裸の王様も、その家来たちも、こういう人実際いるわぁ、と思ったよ。それに、お父さんもこの人たちの気持ちが凄くよくわかったんだよ。
だって皆、嘘つきで愚か者と思われたくない、と思っている。
お父さんもそうだった。というか、今でもそうなんだ。
馬鹿だとかわかってないって思われるのが怖い。
でも、どうやら分からないことや変だと思ったことは、その時に伝えた方が良さそうだよ。
この世界では。もちろん伝え方の問題もあるけどね。
このお話では「嘘つきで愚か者には見えない布」って出てきたけど、現実では嘘つきや愚か者っていうのは“見えない人”じゃなくて、目の前にあるものを自分から“見ない人”だと思う。
怖いとか、めんどくさいとか、自分人は関係ないとかいろいろ理由をつけてね。
だから最後に出てきた、おかしいことをおかしいって言えるこの子供は、ただ正直なだけじゃなく、強い子だったんだなと思うんだ。
○○には、もしできれば、最初は時々でもいいから、そうできるといいなと思うよ。お父さんも今からでも少しずつ、そうなれるようにしていこうと思う。」
息子:「話長ぇな」
って思われてないと良いな、と思いつつ。
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