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給食を残す悪者だった私が、言って欲しかったこと

人の行動には、
背景に理由があるという話をします。






小学校の何年生だったか…


好き嫌いが激しすぎて給食はほぼ食べられず、
太っていてろくに運動も出来ない。
よく熱を出す、不健康なおデブさんだった。

当時は給食を残すのは
校内暴力レベルに悪事だったので
食べようとしない私に、先生は
「バイタリティが足りないよね」と言った。

それを聞いて、周りの生徒も真似して言うようになった。

お前は頑張りが足りない、頑張っていないと
毎日言われるようになり、
私は給食の匂いがすると体調が悪くなった。




物事には、背景があります。
不適切な行動にも、そうなる理由があるのです。

当時、私の周りには、
その背景に目を向ける大人はいませんでした。

頑張らせようと、引っ張り上げる大人は
いたのかもしれません。




家庭で食事が出てこないこと。


外食か買い食いで育ったので、
野菜などを一切食べられなかった。

風呂や洗濯も不十分だったこと。
母親の帰宅が遅く、水で空腹をみたしていたこと。

何十年も昔のことなので脚色しているかもしれませんが、
姉から聞いてもだいたいそんな感じ。





生きているだけで、充分頑張っていた私。


そんな背景を、
小学校の先生は感じ取れなかったのですね。

「それ以上頑張らなくていい」と
言ってくれる大人がいたら、
私はどれだけ救われたでしょうか。




いま、
目の前にいる子供
パートナー
鏡に映る自分

その人たちが不適切なことをするには
理由があります。

理由があれば、
他人を傷つけて良いわけではありません。
何をしてもいいわけではありません。




だけれども、
背景に目を向けて接することが出来れば、
それ以上傷つかず、救われるかもしれません。


そんな大人でいたいと思います。

ということを伝えたいと思って書きました。



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