桑原正浩 (創造的問題解決コンサルタント)

「モヤモヤ」解決のアイデアファシリテーターです。 熊本拠点で旅仕事しています。ZOOM…

桑原正浩 (創造的問題解決コンサルタント)

「モヤモヤ」解決のアイデアファシリテーターです。 熊本拠点で旅仕事しています。ZOOMを使ったオンラインワークショップも対応しています。 強み領域:発想法、統計データ解析、ファシリテーション。 株式会社創知堂代表取締役 https://lit.link/trizkuwahara

最近の記事

2024年は何をする?:第15回創発のKuruma-Za

2024年が始まりました。 元日の令和6年能登半島地震で被害にあわれた方には謹んでお見舞い申し上げます。2日も羽田空港での事故が起きてなんとなく気持ちがふさぎがちな状態ですが、自分たちの日常は普段通りに生きていかなければいけないと改めて感じているところです。 1月3日に第15回創発のKuruma-Zaを開催しました。 今回のテーマは「2024年はなにをする?」です。 抱負や目標というより、「これからのあなたの人生で取り組んでいきたいことはなに?」というトーンでの問いかけを

    • 第14回創発のKuruma-Za「発想の雑談」

      第14回創発のKuruma-Zaを昨夜(12月15日)開催しました。 創発のKuruma-Zaはオンラインなので日本のどこからでもいろいろなバックボーンを持った方が参加できるというのが強みで、今回も関西から関東への移動新幹線の中から参加いただいた方もいらっしゃいました。 今回は埼玉県熊谷市や東京、福岡や熊本など9名の参加で「発想」という言葉をキーワードにして雑談をしました。 多くの方は継続して参加して頂けているのですが、とりあえず自己紹介と最近の出来事などを一人1-2分で

      • マルチスクリーンで新しい図書館サービスを考えてみた。@第16回大津アイデア塾のまとめ

        6月28日におおづ図書館で第16回大津アイデア塾を開催しました。 前回の第15回大津アイデア塾の発展形として「新しい図書館サービスを考えよう」というテーマにしました。 新しいサービスについて考える時にも、実はSCAMPER法はとても役に立つ方法なのですが、今回は私の専門分野であるTRIZの1手法である「マルチスクリーン(9画面法)」を使ってみました。 アイデア塾はそこに参加する人々の創造的な活動体験を主な目的にしていますので、同じようなテーマを別のツールを使うとどうなるの

        • これからの図書館を考えよう!@第15回大津アイデア塾のまとめ

          2017年から熊本市近郊の大津町(熊本空港から北に約10km)で創造性開発に関する活動として「大津アイデア塾」を主宰しています。2020年途中からコロナ禍でリアルでの開催は中断を余儀なくされたが、先日3年ぶりに大津町図書館で開催することができました。 今回のテーマは「これからの/新しい図書館を考えよう」です。 とはいえ、今のおおづ図書館をどうにかしようというわけではなく、アイデア創出の手法を適用するための仮のテーマとして設定したものです。 これまで大津アイデア塾では、ブレ

        2024年は何をする?:第15回創発のKuruma-Za

          地域周遊物語つくりにむけて

          先日ある地方紙で「地域周遊 物語仕立てに」という記事を見かけた。 ちょうど新型コロナが5類に移行するタイミングでもあり、海外からの観光客を呼び込みたいという想いが伝わる内容でもあった。 かねてより海外からの観光客の動線の変化は耳にしており、例えば東京や大阪・京都などの有名観光地巡りではなく、「あまり知られていない土地」へ旅行するの方が増えているというのである。 それら「あまり知られていない」土地の情報源は、SNSであったり友人からの口コミであったりさまざまであろうが、逆

          対話型AIと大学教育について

          最近対話型AIと言われるChatGPTの話題がSNS場を賑わせている。 ChatGPTに自分が知りたいことを入力するとそれに対する回答を教えてくれる。使ってみるとなかなか面白く、時間を忘れるほどのめりこむ要素を持っている。 先日、新聞で「対話型AI 論文作成利用禁止/授業取入れを検討」など大学教育の場での取り扱いが話題になっていた。 ChatGPTは与えられた問いかけについて、データベース上にある膨大な情報からそれなりのしかし優れた回答を返してくれる。中には間違った回答

          目にしたことが行動につながらないという選挙分析データが面白い

          今日(2023年4月4日)の熊日新聞の8面の記事はとても面白く興味深いものでした。 『「誰に投票?」政策見極めて』というタイトルで、早大マニフェスト研究会の中村事務局長の解説記事でした。 詳細な内容については今日の熊日新聞を読んでもらうとして、僕がとても興味をひかれたのがそこにあったグラフです。 前回の統一地方選で「見聞きしたツール」と「役に立ったツール」を2軸でマッピングしたもので、要は「前回の統一選挙であなたはどういう情報をもとに投票をしましたか?」という切り口での

          目にしたことが行動につながらないという選挙分析データが面白い

          リスキリングと螺旋的発展の話

          一周まわって…。 四季は一年毎に繰り返します。 一二干支は12年で一回りし、六十干支では60年で一回りします。 60歳を還暦というのはその六十干支からきています。 その他にも「回る」という概念で認識されるものはたくさんあり、例えば「禍福は糾える縄の如し」とか「因果応報」とかもなんとなく丸く回るイメージではありませんか? ところで最近はやりの「リスキリング」。 「学びなおし」と訳されることが多いですが、ビジネス環境の変化によって新たに必要となる業務・職種にも対応できるよう

          リスキリングと螺旋的発展の話

          温水器の配管などの凍結対策の備忘録

          明日から強烈な寒波が来る予想に震えています。 2016年の1月24日にも強烈な寒波が来まして、その時と似ているようです。 ちなみに2016年の時には温水器のバルブが凍って壊れてしまい、その修理に1週間くらいかかった記憶があります。あの後多少の防寒対策などはしてきましたが、やはり自衛するに越した事は無いので、今更ながらメモとして残します。 1. 給水配管、給湯配管の凍結防止 これは、「水を抜く」か「水を流しておく」のどちらかです。 ただ「水を抜く」のは、配管の破裂防止が目的

          温水器の配管などの凍結対策の備忘録

          鏡開きの時に鏡餅を簡単に料理するための様々な工夫について考えてみた。

          1. 鏡開きについて 昨日1月11日は鏡開きでした。 鏡開きとは、「お正月にやってきた年神様をお祀りし特別な力が宿ったお餅(鏡餅)」をお汁粉やぜんざいなどにして食べ、その年の無病息災を願う風習です。 みなさんも鏡餅を開いてお汁粉やぜんざい、その他お餅料理にして食べましたか? ちなみに、焼餅の食べ方は醤油派ですか? それともきな粉(あべかわ)餅派? 他にも海苔をまいたり納豆をつけたりいろいろな食べ方がありそうです。そういえば最近、Twitterで「絶対、砂糖醤油!」とい

          鏡開きの時に鏡餅を簡単に料理するための様々な工夫について考えてみた。

          ものごとに対する先入観やバイアスについて:その一

          今日の熊日新聞の新生面に「認知バイアス」の事が載っていました。 リスクについて人は「珍しいものの頻度を高く見積もり、よくある事の頻度を低く見積もる傾向にある」いう事です。 たまたま最近読んだNewtonの特集が「バイアスの心理学」で、バイアスという言葉に僕のアンテナが立っているようです。 バイアスでは「正常性バイアス」がもっともよく知られているのではないでしょうか。 正常性バイアスとは「日常ではめったに起きない出来事に直面した時、「これくらいなら大丈夫だ」と思いこみ、

          ものごとに対する先入観やバイアスについて:その一

          2023年あけましておめでとうございます。

          2022年はお世話になりました。 2023年も引き続きよろしくお願いいたします。 今日は1月6日。 仕事は順調に始まりましたか? 「創造性開発の専門家として2023年をどうする?」 という感じで始めてみました。 創造性は想像力から生まれるという信念が僕にはありまして。 (僕のセミナーやコンサルを受けた人は耳タコだと思いますが…) イメージする時には、画像や絵が得意という方と、文章の抽象的な情報が良いという方といろいろなバリエーションがあります。 画像や絵からのイメー

          2023年あけましておめでとうございます。

          2022年の年の瀬の雑感

          2022年が暮れようとしている。 さすがに12月31日のカレンダーを見ると年越しという気分になる。 今日の11時59分59秒…までが2022年で、その1秒後には2023年に変わると聞くと、なんかとんでもないギャップ=変化が生じるようにも感じるが、1秒は1秒であって何のことは無い。2022年12月31日11時59分58秒から59秒に変わる1秒も、2022年12月31日11時59分59秒から2023年1月1日00秒に変わる1秒に物理的な差は無いはずである。 しかし、TVを見

          ここ最近の活動をふりかえって、自分の研修スタイルに対するメモ的なもの

          ここ最近の活動は、小学生向けのワークショップから地域おこしへ向けたファシリテーションなど多岐にわたっています。 それらをふりかえって感じた研修スタイルについてのメモを備忘録として箇条書きしてみました。 ワークショップ対象が小学生なのかご年配の方なのかという参加者属性はもちろんのこと、ワークショップの目的を把握して作りこみを丁寧にするという事が大切だと実感しています。

          ここ最近の活動をふりかえって、自分の研修スタイルに対するメモ的なもの

          暗黙知を形式知化するプロセスの変化

          野中先生が提案したSECIモデルでよく知られている暗黙知と形式知。 暗黙知は「個人の中で伝えにくい状態で存在している経験的実践的なもの」で、形式知は「組織内の誰でもがそれを読んだり見たり聞いたりできる状態にしたもの」と言える。 形式知は、これまでレポートや論文にまとめられる事が多かった。文字おこしするためには自分の中にある「言葉にしにくい知識」を客観視する必要があるわけで、そこでは「改めて自分のその知識を精査する行動と思考実験」が行われるのが利点であろう。 一方で、客観

          暗黙知を形式知化するプロセスの変化

          問題解決の「標準的」なプロセスに対する一考

          すべての問題はユニークであるという前提に立てば、その解決策へのプロセスも多様性に富んだものになる。 しかし、そうすると属人的な部分が占める割合が多すぎて、いわゆる「標準化」が難しい。 ユニークな問題を、標準的なプロセスで対応するために必要なものの一つは、「問題の抽象化」だろう。 ただ、問題を抽象化しすぎると、解答も抽象的になるのも事実。 そこは抽象と具体の間を往復する「想像力」が求められるのだろう。 抽象的な解決策を、具体的な解決策に転換する部分に、何かもやもやする

          問題解決の「標準的」なプロセスに対する一考