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夏お勧めの出雲観光コースを作りながら自ら感じた癒し

イントロダクション

出雲の旅館「湯宿 草菴」です。
ここ近年、夏を迎えるたび感じることがあります。
それは、猛暑を理由に夏の旅行を躊躇される方が増えているということ。

無理もありません。
昨年(2023年)の夏は日本中で記録的な猛暑日が観測され、連日にわたって熱中症への注意を呼び掛ける報道を目にしました。
リフレッシュしたくて旅に出ていたはずが、リフレッシュできるような気がしない。
出かけるのが億劫になるのも、頷けます。

旅に出ることは、癒しや活力を得る体験であってほしい。
私たちにできるおもてなしや新たな旅の魅力を伝えられるはず。そんな思いに駆られました。

暑い夏にこそお楽しみいただけるような出雲のドライブコースを提案したい。
そんな考えのもと、涼やかさと心身のリフレッシュを得られるような場所を訪ねて、車を走らせてみました。

これから自然いっぱいの場所に行くので、虫よけスプレーと熊鈴を。準備ばっちりです。


立久恵峡 - 壮大な自然の息吹を感じる

まず向かったのは「立久恵峡」。
出雲市街地からほんの20分の距離にありながら、壮大な景色が広がる渓谷です。


約1キロにわたって岩壁がそびえ立ち、高さ100〜200メートルの奇岩が立ち並びます。
柱石は約100万年前に起きた連続の噴火活動によって出来上がったと言われます。
その岩肌にからまる老松古木が、大自然が描くアートのような美しさを作り出し、目を楽しませてくれます。

駐車場に車を停めて、吊り橋を渡ってみます。

立久恵峡の大自然

360℃大パノラマで、自然のありのままの姿が眼前に広がります。
野鳥のさえずりが耳に心地よく響き、まるで大地と一体化したような感覚を覚えます。

心が穏やかになるひとときでした。



須佐神社 - 神秘的な時間を過ごす

次なる訪れは「須佐神社」。

日本神話の英雄として知られる須佐之男命の御魂を祀るこの神社は、神秘的な雰囲気に包まれています。
静かな境内には樹齢1300年の大杉が威厳を放ち、訪れる者の心を静めます。


日本最強のパワースポットとも言われる本殿裏の大杉


二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。

目を瞑って、手を合わせる。この行為自体が心をリラックスさせてくれるように思います。
実際、世界のさまざまな大学で、祈りや宗教的実践が心身の健康に与える影響についての研究がなされていて、祈るという行為や瞑想は脳内の特定の領域の活性化を引き起こし、ストレス反応を調整するという調査結果が示されているのだそうです。

心が洗われたような、すっきりとした気持ちで神社を後にします。


静謐で神秘的な雰囲気が漂います


八雲風穴 - 天然の涼しさを求めて

今回、個人的に印象的だったのが「八雲風穴」。
天然クーラーと呼ばれていて、山腹から吹き出す冷風が、訪れる人々に心地よい涼を提供しています。

中に入る前からほのかに冷気を感じます
緑豊かな周辺環境です

ここは隣接するお寺「福泉坊」の住職が所有されていて、夏季限定で一般開放されます。
実は、本記事作成中(2024年5月)はまだ閉園期間中だったのですが、住職ご夫妻のご厚意で内部を見学させていただけることになりました。


四季を通じて5~10℃を保つため、昔から農林産物の保管に役立ててきたのだとか。

中に入ると、予想以上にひんやりとしていました。
昔の火山活動によって形成された岩と岩の隙間に、冬季中に外気が入り込み、地下の空気が冷却されて、春から夏にかけて地表に流れ出してくるのです。
住職によれば、真夏は外気温との差が大きく、さらにひんやりと感じられるのだとか。
自然の生み出す不思議な力に感嘆としました。

風穴の下に湧き出る地下水は「福寿泉」として知られ、長寿の象徴として親しまれています。
水に触れてみると、本当に、冷たくて気持ちいい。

住職ご夫妻にちゃっかりお茶までご馳走になり、思わず長居してしまいましたが、次の場所へと向かいます。


龍頭が滝 - 自然の迫力と涼しさを満喫

最後に訪れたのは「龍頭が滝」。

上流部の雄滝、下流部の雌滝から成るこの滝は、中国地方随一の名瀑とされ、日本の滝百選にも選出されています。

約40メートルの高さから流れ落ちる雄滝の迫力は圧巻で、滝の裏側から見ることができる貴重な絶景も魅力のひとつです。


まさに龍が舞い昇るような姿の「雄滝」。

水しぶきが舞い、マイナスイオンを全身に浴びます。

ザーーーーーーー・・・という自然の響きに耳を傾けていると、このまま時間を忘れてしまうようでした。


裏側から水が落ちる様を見られる「裏見の滝」でもあります。まるで異世界のような光景。

ちょっとの間、思考することをやめて、ただ生きていることを感じる。人間にはそういう時間が必要です。

この場所に訪れた人が、そんな贅沢を感じてくれたら素敵だなと思いました。


雄滝とは対照的に、繊細で滑らかに流れる「雌滝」も心を穏やかにしてくれます。


まとめ

今回のドライブコースは、立久恵峡の壮大な自然、須佐神社の神秘的な雰囲気、八雲風穴の天然の涼しさ、そして龍頭が滝の迫力ある景観と、出雲の多様な魅力を巡るものでした。各地を訪れることで、暑い夏でも涼やかさと心の安らぎを得られることを実感しました。

これらの場所を巡るドライブで、私自身、爽やかな涼を味わい、心身をリフレッシュすることができました。
そして、この体験を、旅を愛する多くの人と共有したいと思いました。

夏の暑さから逃れて、心身をリフレッシュしたい方は、ぜひこちらのコースで出雲の夏を満喫してください。


周辺の長閑な田園風景にも心が洗われるようでした。
伊藤牧場直営のパン屋「カウベル」にて。ここのソフトクリーム、絶品です。

ドライブコース詳細

夏の出雲で涼を感じる観光名所を巡るドライブコースを以下のページで紹介しています。興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください!

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