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"YOLO"="人生一度きり"という解釈ではもったいない

皆さんご無沙汰です。辻田創でございます。ただの大学生が激動の大学生と自称することで根拠のない自信をつけながらおおっぴらに滑るnoteですが、前回は2021年3月末ごろでしょうか。久しぶりの更新になります。

新年のあいさつ代わりに今回は"YOLO = You Only Live Once(人生は一度しか生きられない)" について自分の考えをシェアしようかと思います。

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実は今日の朝カナダのバンクーバーから帰国して、今は3日間政府指定隔離施設にて生活しています。カナダ渡航は、10日間カナダ留学中の彼女とクリスマスと年末年始を過ごすことが目的でしたが、オミクロン株の蔓延があり日本ではメディアを中心に危機感と絶望感による日本特有の市民間監視社会のようになっていて「この時期に海外渡航はやめたほうがいい」と家族や友人含めいろいろな人に言われました。

これに対して、渡航にリスクが無いという屁理屈は成立せず、言う通りにして日本で年末年始を過ごすことが日本社会的には正しくて、また自分自身もコロナ感染に身を投じることが無いので健康で過ごせる。ましてや海外渡航は二度のPCR検査と証明書が必要で、一回2万円を超えるまさにPCR検査バブルを迎えている。そこに追い打ちをかける形で岸田政権の水際対策として日本入国後2週間は自由に外出ができない。それに私の旅の目的は仕事ではなく"ただ大切な人とホリデーを過ごすだけ"ですから、反対されることは百も承知でした。

ではどうしてこのタイミングで渡航を決意したかというと、理由は2つあって、まず今回の渡航それ自体は実現不可能ではない事、そして次に彼女と長く過ごせる時期がいつになるか確定していない事があります。

まず、今回の渡航で言うと、カナダ入国・日本帰国時のPCR陰性証明書、ワクチン接種証明書、帰国後の隔離施設、カナダ入国後の隔離施設が確保できていれば渡航できます。感情論的に、オミクロンの感染リスクを恐れて海外渡航はできないと思い込むことはできますが、今日2022年1月6日時点で世界のルールに則って海外に渡航することは可能です。また、すでに10月に航空券を買っていたので新規航空券予約停止の影響を受けてブラックマーケットでチケットを購入したわけでもありません。

次に、彼女と長く過ごせる時期がいつになるか確定していない、という事ですが、彼女はカナダのバンクーバーで来年8月末まで留学予定です。自分は今年の10月から東京でインターンが確定、12月から来年3月のどこかで海外現地インターンを考えています。これは完全に私の野心の話になりますが、東京でのインターンを終えてから国連などの国際機関でインターンを経験し、大学卒業までに外国人と外国語を使って仕事をしてみたいと大学入学時から考えていたためです。つまり、コロナが無事落ち着いて彼女が今年8月末に帰国できたとしても、彼女は大学が始まり、私もインターン等でバタバタしたり、最悪今回は私が海外に長期滞在する可能性さえあります。

また、逆に2020年初旬のようにコロナ拡大による海外渡航禁止、ロックダウン、商業施設の閉鎖が起きたとき、彼女が日本に帰国できなくなる可能性も出てくるわけです。

つまり、今の自分にとって「カナダに彼女に会いに行く」という選択肢は、今後また得られるか分からない不確実性が高いものであり、激動の世界情勢と今後の私たちのプランを踏まえて、非常に自己満足度の高い決断であり、覚悟であり、行動だったと思います。

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ここでタイトルにある「"YOLO"="人生一度きり"という解釈ではもったいない」に戻りますが、ここで私が言いたいのは、「選択肢の伸縮性を認識して今おいしい木の実を食べること」が、一度の人生を大切に生きることであり、今を生きることなんじゃないかと思います

例えば、どんなに筋トレ好きな70歳のおじいちゃんでも20歳で同じぐらい筋トレ好きな若者には敵わないですよね。また記憶力においても、年齢が若い方が外国語習得や新しい知識を身に着けやすいことが分かってたりします。ことわざにも、"老木は曲がらぬ"という言葉がある通り、老人と若者では持っているポテンシャルと成長にかかるレバレッジが違い過ぎる

またシニア層と若者層の比較といった長期スパンだけでなく、例えば10年後、20年後の自分と比較して、今自分がやりたいと考えている事が10年後20年後も同様にできるかと考えれば難しい事も多いでしょう。例えば、新しく言語を身に着けようにも忙しかったり結婚して子育てがあったりと学生である今以上に毎日集中して勉強に勤しむことはできないでしょうし、友達とカラオケオールしたり一人バックパックで世界一周することも難しいかもしれません。逆に言うと、大人になってお金を得て、家族を作り、初めてできることもたくさんあるでしょう。

つまり、"今"自分が持っている選択肢は不変ではなく常に移り変わり、伸び縮み、増えたり減ったりするものです。

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今の自分にしかできない事。今できて10年後にはできない事、70歳になってできない事が存在することを認識したうえで、

「じゃあ今何ができるか!」と少し口角をあげながらわくわくして紙に書きだし、

「じゃあこの順番でこのスケジュールで一回動いてみよう!」と行動に移すことが重要だと私は考えています。

"YOLO" = "人生一度きりだから大切に過ごそう"はもちろんそうですが、さらに一歩踏み込んで、今食べるととてもおいしい旬の木の実を見つけてそれを食べながら、時にまだ渋かった~と涙目になりながら生きていくことが、YOLOの本当の意味なんじゃないかなと考えてます。

はい。ということで、今回私がカナダ渡航に際して認識した「今もっているカード(選択肢)はずっと持てないよね」とふと感じたところからちゃんと言語化して書いてみました。地球上の誰かの心に響けば幸いです。

それではまた!

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