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スパークの、一歩手前
3連休の最終日、いい天気でしたね。
先週から東京は春らしい気候の日が増え、まちゆく人の服装のトーンや素材もだいぶ軽やかになってきました。
行楽者たちをわき目に、私はひとり大学の研究室にこもっています。私は最近では日本人よりも外国人のほうが多くなった観光地に住んでいるのですが、窓の外から聞こえるにぎわいに家から出るのにはだいぶ勇気がいりました。
こんな日には、私だって休日らしくまちを歩いたり、
気配を感じて振り向いたらきっともう、春は私のすぐ後ろにいるのだろう。黒タイツが好きだから、春よもうちょっと待っておくれ。急いで肌を磨くから。ストッキングの季節はもうすぐそこ。
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敵わないなぁ、への飢え
フリーランスのライターをしているシェアメイトから突然1枚のショップカードを渡された。
「あのね、明日から日本酒バーを開くことにしたの」
10月に移ったシェアハウスはお酒が苦手な子も多く、ウチ飲みの機会は限られていたのだけど、ミネラルウォーターもワイングラスで飲むぐらいにはお酒が好きな女子がいて、リビングで居合わせれば、どちらからともなく酒瓶を持ち出しては杯を交わしたりしていた。それが冒頭の子だ
教えることと学ぶこと
新年の高揚感が少し落ち着いたこの時期、大学は集中講義シーズンを迎える。
私は昨日から3日間に渡る集中講義のTA(ティーチング・アシスタント)を務めるべく、所属大学の別キャンパスにせっせと通う日々だ。
ふだんは起きる時間も研究する時間も気ままな大学院生のわたし。(そのへんの大学生よりも自堕落…)そんな生活に慣れきった身体に連日の早起きと長時間労働はだいぶ堪える。
集中講義は学生にとって、1日の
命の次に大事なものは?と訊かれたら迷わず本を挙げる。この10年で蔵書は200冊をゆうに越えた。
本との別れは、自分の右腕をもぎるような痛みを伴う。けれど、新しい風が吹き込むためには、やっぱり心にも本棚にもスペースが必要。
私の20代を支えてくれてありがとう。きっとまた、どこかで。
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深夜のおみくじは悲喜交々。
大吉!全方位オールオーケイ!と言われてしまうと逆に不安になるのは、人間が本質的に不幸や苦しさの対比のなかに相対的な『幸せ』を感じる生き物だからなのかもしれない。ほんとうは、私たちは生きているだけで、驚くほど満たされているというのに。
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夏に溺れよ
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「幸せ」ってあるときは植物のかたちをしていたり、人のかたちをしていたりと、いつもかたちが違うからおもしろい。時には目に見えないものだったして、あやうく見落としそうになる。日常にじっと目を凝らして、ひとつ、ふたつ、と幸せを数えてるうちに、人生のゴールテープを切れたら最高。
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『あんた、10年も大学に行って親のスネかじって研究して、おまけにライターとかもしてるらしいけど、結局あんたの武器ってなんなの?人に誇れるものとか、譲れないものとかあんの?』
そんな風にnoteに聞かれてる気がして、ドキッとしちゃう銀座線。
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この半年、28年間でいちばんの長考状態にある。もがき苦しむ毎日は終わりのないトンネルのよう。
長い暗闇の中で掴んだのは「いまの私の悩みがいつか誰かの役に立つとしたら?」という発想の転換。それなら悩み尽くそう。苦悩すらも味わい、咀嚼し、血肉にすることが出来たら、私の勝ちだ。
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スーパーで食材を吟味するかのごとく大型書店の書棚を眺めたり、初めて行くまちの小さな古書店で一期一会の出会いに心躍らせたり。帰り道、本を抱えて浮足立つ感覚は子どもの頃のままだけど、大人になったわたしは、寄り道して冷たいビールを飲みながら、ふわふわと本の世界を泳ぐのが最高の贅沢。
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