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【箸休めvo.1】ロジカルなコミュニケーションのお作法

こんにちは。ブッシン株式会社でプロダクトマネージャーを担当しております、児玉です。

本日は少し軽めの記事として、「(誰でもできる!)ロジカルなコミュニケーションのお作法」と題した内容の記事を書こうと思います。

仕事において、「ロジカルに話せ」「それってロジック通ってる?」「どういうロジック?」など、ゲシュタルト崩壊を起こしそうなくらい「ロジック」という言葉が飛び交っているかと思います。(僕自身、1日1回ペースで見聞きしている / or口にしている気がする)

自分はロジカルに話すのが得意ではないな...。
ロジカルに話すってどういうことだろう...。

そういった方でもすんなり理解できるよう、僕自身が普段から気をつけていることをまとめました。
朝の通勤時間、寝る前、お昼ご飯を食べながら、空き時間に気軽に読んでもらえると嬉しいです。


・そもそもロジカルって何?


Google先生に聞いてみましたが、「Logical」とは「論理的な/合理的な」といった意味合いがあるようです。「論理・筋道」を表す「Logic」の形容詞で、ギリシア語の「Logos(概念・理論)」が語源みたいですね。
つまり、ロジカルなコミュニケーションとは、「合理的かつ論理的なコミュニケーション」ということになります。
とはいえ、人間は非合理的な生物でもあるので、強く意識しなければロジカルにコミュニケーションを取ることは難しいわけですね。

・なぜロジカルなコミュニケーションが求められるのか?


人間が非合理的生物であるのに、なぜロジカルなコミュニケーションが求められるのか...。
それは、各自が多様なバックグラウンドを持っている一方で、共同のコミュニティで生きていく必要があるからだと思います。例として、「海外でずっと暮らしてきた人」と「ずっと日本にいる人」との間では少なからず生活価値観や倫理観の違いなどがあるはずであり、双方にとっての「当たり前」が違ってくる場面も発生してくるかと思います。その時に、「当たり前じゃん!」だけではコミュニケーションが通じなくなるわけです。そういった大小様々な価値観の違いを抱えながらも、納得するためのコミュニケーションのお作法が「ロジカルに話すこと」だと思っています。決して声が大きい人、偉い人の言葉がロジカルなわけではありません。

・ロジカルなコミュニケーションを行う上で大事なこと3つ


新卒から今まで、多少なりともコミュニケーションに苦労してきた僕がコミュニケーションを行う上で大事だと思うことを3つまとめました。日々のコミュニケーションの中で意識するだけでガラッと変わると思うので、是非試してみてください。

1.コミュニケーションの前に、自分と相手の頭の中を揃える

前提がずれていると話が食い違ってしまうことがある

これは自分が意識するようになってから、「意外とできていない人が多いなー」と思うことランキング1位です。
建設的にコミュニケーションを行う前に、兎にも角にも、まず相手の頭の中と自分の頭の中を揃えましょう。
ここでいう揃えるとは、相手と知識量や思考速度を揃えるという話ではなくて、前提や背景を揃えるということです。
例えば、何かの課題に対しての施策で「これをやります!!」と発言した際に、マネージャー陣にかなり詰められたなどの経験があるかと思います。
具体的には、

  • 何を目的としてそれをやるのか?

  • 他にどんな選択肢があるのか?

  • なぜそれをやらないといけないのか?

  • なぜ今やるのか?

などの観点で突っ込まれることが多かったかと思いますが、これは相手と自分とで認識や理解の差分があったことが要因です。
コミュニケーションの前に、

  • この人はその話をどこまで知ってるんだろう

  • この人が気にかける観点ってどこだろう

  • 誤解させるようなノイズはないんだっけ?

など、相手のパーソナリティや職位、性格、キャリアなども含めて事前にちょっと気になけて前提(頭の中)を揃えるだけで、会話が格段にスムーズに進むようになります。

2.相手に期待するリアクションを示し、自身の主題を伝える

聞き手に何を期待しているかを先に伝えると、望んだリアクションを得られやすい

これも意外に多いなと思うランキング上位で、自分が話す時は意外に気づかないのですが、相手から話を受けた時によく感じる内容です。
よく「結論から話す」ことの重要性は説かれますが、これとセットでコミュニケーションを取ることで効果は倍増すると思っています。
聞き手の理解も変わってきますし、無駄なコミュニケーションも発生しにくくなります。
コミュニケーションには必ず目的が存在する(飲み屋で駄弁ってる時ですら誰かに話を聞いて欲しいという目的が存在します)ので、自分がどういう目的でコミュニケーションをとっていて、相手にどうして欲しいのか、そしてその要件とは何についてのことなのか(≒結論)を相手にきちんと知らせるようにしましょう。
聞き手も、それを受けて自分がどうすればいいのか、どういう内容の話だと思って聞けばいいのかがわかるので、コミュニケーションのずれを回避することができます。

3.主題を構成する重要な要素/支える主な根拠を網羅的に伝える


自身の持ち込む主題と、それに対して相手が持つであろう疑問に対してドリルダウン的に

これはいわゆるピラミッドストラクチャーというやつですね。
かなり有名な書籍でも紹介されている内容です。下記にリンク貼り付けますので、突き詰めたい人は読んでみてください。読みにくいですが大変勉強になります。

(参照:考える技術・書く技術)
社会人になって、このピラミッドストラクチャーの有用性を日々痛感しています。本によれば、人間の頭は、情報を構造化することで理解が促進されるそうです。前項でお伝えした「相手に期待するリアクションを示し、主題を伝えること」と絡めて、それを受けて生じるであろう聞き手の疑問(≒ Question)に対しての回答(≒ Answer)を構造的に話すようにしましょう。
こんがらがってしまうので、間違っても細かい情報をボトムアップ的に伝えてはだめです。あくまで主張をトップダウン的(ドリルダウン的)に。
また、この構造化を進めていくに当たってのヒントは、相手の疑問点を想像することだと僕は思っています。
ある主張があった際に、聞き手にはある疑問が浮かぶはずです。まずは、それに対しての回答を用意しましょう。その後、最初の段階では、その回答に対しても新たな疑問が浮かぶはずです。それに対しても、聞き手の納得のいく回答や根拠を過不足なく用意しましょう。
また、特に意識すべきは下記かと思います。

  • ①理解しやすいよう、疑問に対して筋の通った回答となっているか(論理整合性)

  • ②観点の抜け漏れが起きるような、他に根拠となるものは存在しないのか(MECE)

スライドなどの資料を作成する中で...ということならわかりますが、普段のコミュニケーションの中で①②を実践することは特に難しいです。
そのため、①②ともに80%の精度を目指し、コミュニケーションの中で補填していくようにしましょう。
「ここまでで他に気になりありますか?」「この主張に違和感ありますか?ある場合どの観点ですか?」などの些細な問いかけで、コミュニケーション後には構造化した内容になっていることが多いです。
是非実践してみてください。

■最後に


今回は、簡単な読み物としてロジカルなコミュニケーションのお作法について箸休め的に書いてみました。

  • 新卒に今からロジカルシンキングの本を読ませるのはちょっとめんどくさいし時間がかかるしな…というマネージャーの方!

  • 早急に上司とのコミュニケーションラインを改善したい…というメンバーの方!

といった方に軽く読んでいただいて、日々の業務のちょっとした瞬間に役立てていただけると嬉しいです。
がっつり系の記事も書きますが、今回のような軽い読み物系も書いていければと思います〜!

気温も下がり、2023年ももう間も無くですが、皆様お身体にはお気をつけください〜!

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