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空を飛ぶ土竜
2022年9月2日 21:47
■ Ⅰとりとめもなくなつかしい手触りのたとへば耳たぶのやうだ 鬱は君のおなかに顔を埋めているやうな やはらかきやはらかき 鬱やわらかい取り留めもないものとして「鬱」を詠んでみました。「耳たぶ」「おなか」。人肌の温みとともに、どこか懐かしい閉塞感。ネットの検索ですが、「鬱」の解字は次のように書かれていました。そこに隠れ込んで埋もれてしまいたいような「隠れ家」かもしれません。
2021年11月27日 23:21
君のおなかに顔を埋めてゐるやうな やはらかきやはらかき鬱鬱の歌です。以前にもこんな歌を。とりとめもなくなつかしい手触りのたとへば耳たぶのやうだ 鬱はとらえどころのない「やわらかい鬱」・・次のは、明確に迫って来る「硬い鬱」・・広重の雨その明確な直線の鋭く鬱は差し迫りにき驟雨いま晩夏の道を白く打ち すばやく耳ゆ滑り入る鬱もう昔々のことですが、「薔薇って書ける?」と安田成美が
2021年3月14日 22:05
[ 鬱の心象 ]驟雨いま晩夏の街を白く打ち すばやく耳ゆ すべり入る鬱広重の雨 その明確な直線の 鋭く鬱は さし迫りにき今回は激しい「鬱」を詠んでみました。夏の終わりに 突然の驟雨がアスファルトを叩きつけている。忽然と胸に走った緊張と、押しつぶされるような圧迫感。なぜ不安なのだろう。わかるわけもないのに、どうしても、そう問うてしまう。二首目も同じ趣。広重のイメージを借りて
2021年3月5日 21:45
[ 鬱の心象 ]とりとめもなくなつかしい手触りのたとへば耳たぶのやうだ 鬱は