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こどもの読みもの

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こどもにおすすめの本。 かつて、こどもだった大人におすすめの本。
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#海外小説

床下の小人たち

床下の小人たち

🖌メアリー・ノートン 1952

📖ファーバンク邸の床下にはもうひとつの家がありました。狭小空間でミニチュア家具に囲まれて暮らしている小人の一家がありました。父、母、そして娘の「アリエッティ」。アリエッティは父が暮らしのルールを変えるまで、廊下より先に出たことがありませんでした。桜が咲く春のこと。アリエッティが初めて床下から出ることを許された日、玄関の扉は「夢に見たおとぎの国の入り口のように」

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オズの魔法使い

オズの魔法使い

✏ライマン・フランク・ボーム 1900年

📚少女ドロシーが住むカンザスは「灰色の大草原」。畑も灰色なら、家もペンキが色褪せて灰色です。そこへある時、空がいつもよりもっと灰色になり竜巻が襲ってきて、家ごと「素晴らしく美しい真っ青な国」へと飛ばされてしまいます。そこは小さい人マンチキンの国でみんなが青色の服を着ています。カンザスへ帰りたいなら、と、マンチキンたちは偉大な魔法使い「オズ」の住むエメラ

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クマのプーさん

クマのプーさん

🖌A.A.ミルン 1926

📖ひとりの男の子が階段を降りてくる音。「パタン、パタン….。」男の子の後ろで手を引かれているクマのぬいぐるみが頭を階段にぶつけている音です。パパにお話をおねだりに来たのです。この男の子「クリストファーロビン」は「クマのプーさん」が出てくるお話が大好き。パパはプーさんのお話の中に、ちゃんとクリストファーロビンのことも出してくれる。100エーカーの森を舞台に繰り広げら

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ドリアン・グレイの肖像

ドリアン・グレイの肖像

🖌オスカー・ワイルド (1890)

📖美貌の青年ドリアン。彼の理解者バジルが描いたドリアンの肖像画もまた完璧なまでの美と若さにあふれていた。「若さがある間に楽しむのさ」・・・・快楽主義者のヘンリ卿の影響で次第に「悪行」の道へと突き進む。そして肖像画を見て気づく。やがて自分は老いていき、この美貌を失うのだ、と。「永久に若々しいのが僕で、年老いて行くのがこの肖像画だったら!・・・・そのためなら・

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