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20211203 通院メモ ブレーキの利かないADHDの性質だからこそルーティンが大切

12月3日。
毎日クリニックへ出向いているのだけれど、リハビリ中に違和感を感じた。
そして、理解できた。
12月になったことで、復職した人たちがかなりの数、居たのだ。

およそ10人くらい。

自分よりもあとにクリニックに通い出した人が、卒業して復職していく。
色々な思考が浮かんできそうになる。
自分に対してのマイナスなイメージが出てきそうでもあるが、「自分は自分」という適応的な思考を持つことで、鬱な気分へと落ち込まないことが出来た。

今日は、リハビリのあとにリハビリの先生とマンツーマンでお話。
日常の生活や、リハビリ中の行動についての質疑応答。

その中で、自分の特性というものは自分で見えないところも有るということがよくわかる。
というのも、自分ではブレーキをかけているつもりでも、やっぱり「つもり」で、本当のブレーキになっていない。
そんなことを指摘される。
そしてなおかつ、調子が悪くなったら立ち止まってしまいがちな対処を撮りやすい自分の認知もまた、再発の種になるということも指摘される。

これまで何度か紹介した、認知再構成(通称:7コラム法)のテーマをグループワークで水曜日に出した。
テーマとしては、同じ職種の妻の仕事場の人の仕事具合に対する愚痴から出てきた自動思考をテーマにした。
自分の思考としては、
「復職したら、自分は仕事の量などを配慮してもらいながら生きていくのだから、妻が言っていた様な『あの人は役立たず』とか、『あの人の仕事なのに、しないからそれをかぶらないといけない』なんて言われる様な立場になるんだろうな。」
というのが浮かんできた。
こうした事をテーマに、7コラム法で認知を変える事へとチャレンジすることとなる。
グループワークのまとめのところで、リハビリの先生が言われた言葉がよく理解できなかった。

「『自分が仕事に合わせる』のではなく、『仕事を自分に合わせる』としないと、このテーマを出された本人さんだけで無く、ここのクリニックに来ている誰しもが再発してしまうことになります。」

どういうことなのか、今日のマンツーマンでのお話の時に質問してみた。
答えは、こうだった。

「仕事に合わせるということは誰しも必要なときがあるでしょう。しかし、長い目で見てその仕事の仕方をしていて、毎日ちょっとずつ疲れがたまる様な働き方ならば、それはもう既にオーバーワークで再発へと進んでいることになります。毎日の仕事をしても、そのあとに体調を整えるための回復行動というルーティンが出来る範囲で仕事をする。これが、「自分に仕事を合わせる」ということです。たまに無理をする日もあるでしょう。しかし、回復行動でしっかりと数日以内にその波を落ち着かせることが出来なければ、その無理は致命傷になりかねないということです。ルーティンがしっかりしていれば、疲れなどについても気付きやすいですし、しっかりと休養を意識することも出来るわけです。
あなたの場合は、どうしてもしんどくなってくると立ち止まって何も行動しなくなってしまう癖がある。これが、さらに悪循環を呼んでしまうことになりやすい。しんどくなったからこそ、ルーティンを回す行動が必要になるし、ルーティンが回せないというのは、かなり仕事や活動量が大きすぎたということを把握できるということです。
ルーティンという行動で取り戻す。
ルーティンが出来ないのならば、仕事を減らす。
ADHDの性質を持っているだけに、やり過ぎに気付きにくい。
だからこそ、その気付きにくさをカバーするには、徹底してルーティンの行動をとり続ける必要があるんです。
これは、例えばこれから戻る仕事を辞めることになり、転職することになっても、変えてはいけないところです。
職場が合わないからという理由で、仕事を辞めるということは今は棚上げしておいた方が良い。これまで何十年か仕事をしてきたわけだから、合わないということは無いはずで、どちらかというと特性を理解して行動できる様になった方が、これまで頑張ってなんとか仕事をしていたという状態よりもパフォーマンスが上がる可能性だってある。
どんな仕事に就こうが、特性は変えられないわけで、だからこそ必要なスキルを身につけるのがとても大切になります。」

自分にとって必要なことが何かを明確に伝えてくれた。
まあ、めんどくさい特性を持ち合わせてしまったからこそ、変な状態になりやすいということもよくわかる。
二度と苦しい思いをしないためにも、必要なことが何かという大切なところを言ってもらえたと思う。

一生っていうと、大変だなぁと思うところもあるが、毎日の積み重ねでしかないので、一日一日をこれから大切にしなければいけない基準で生きていくだけとも言える。

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