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色んなステージにいる看護師さん達へ届くといいなと思って書きました。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

「星の王子様」

昔々に星の王子様は読んでいたし、目に見える世界が全てではないと言うことはなんとなくはわかっていたつもりであった。

自分の中の固定観念や常識、育ってきた環境から培われた思いや考え、そして今現在の生活に至るまでにあったすべての出来事から創り上げられた自分の価値観や理想の世界。

そんなもので見ているのが私の世界。

関わった人や物事の背景を知り、思ったり考えたりすることも自分というフィルターを通して見た世界。

それはある人にとっては共感できるものであるかもしれないが、ある人にとっては、全く共感できないものである、ということ。

そんなことを考えていると、頭の中がぐるぐるしてきて、じゃあ何をどうしたらいいの?と思えてきた。でも、だからこそ、個人が思いを発信していくことは、とても価値のあることであるように思えてくる。

世の中をありのままに見ていくことは、とても大切なことであると思う。

物事のある一面を捉え、明るい部分に惹かれることもそりゃあある。
でもそういったものにも明るさの裏には影があるということをしっかりわかるということも大切なこと。

物事を思い悩み、考えることは時に頭でっかちになる。
何かを見た時に、心突き動かされるような思いになって、もうそういう風にしか進めない、と思うようなことに出会うことがある。

私の場合は、それは仕事に当てはまるような気がしている。

昔の私は、今よりずっと頭でっかちであった(今もかもしれない・・)。
看護を学ぶ中で、考えすぎて、「これは偽善行為?!」みたいに思うような節があった。
でも、ありのままの現状を見渡すと、私が体験したことのないような困難や苦労を日常に抱えている人が目の前にはたくさんいて、自分のもてる力が彼らにとっては力になることを知った時、もう頭でどうこう考えるよりも身体を動かさずにはいられなかった。
なんでこんなに動けるんだろう、と思う自分の心の奥には、もうそう動かずにはいられなかった、という理屈を超えたところにあるような思いに突き動かされることが往々にしてあった。

そういう時は、目標や夢というものはどこかへ行ってしまうほど、心と身体がもう動いちゃってるという感じ。

私にとっての看護はそんな感じ。

こんな文章をご紹介したい。

吉野源三郎さんが若い看護婦さんへと向けて書いた言葉。

「あなたがたの仕事には、私などから見てうらやましいほどの、りっぱな意義があります。それは迷わずに打ち込める、はっきりと意味のある仕事です。あなたがたは自信を持って生きていっていただきたいと思います。」

吉野源三郎 「人間の尊さを守ろう」

これを読んだ時、自分のやっていることは、おそらく間違っていないんだろうな、と思った。
やっていることが正しいのかわからなくなることも多くて、心がフラフラさまよってしまうことも多い。でも自分の中にある芯の部分を信じて、感じることを感じて、思うように進んでいけたらいいなと思った。

目に見えるものが全てではない、という言葉はとても心を柔らかく、強く、そして自由にもさせてくれる言葉であると思う。

何が正解なのかな、なんてわからないことも多いけれど、思いを込めて進んでいる毎日はきっと間違ったものではなくて、心打ちこめる意味あるものなのだと思っている。だから自信をもって歩んでいこう。

うまくまとまらなくて、とりとめのない話にもなってしまった。
言いたいこともボヤっとしている気もするけれど、今いろんなステージにいる看護師さんたちに届けばいいなと思って書いてみました。

読んでくださり、ありがとうございました。

そら



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