ふと思うことの積み重ねが人生を動かすきっかけとなるのかもしれない。
私は保健師として地域の高齢者の支援をしている。
自分の担当する圏域に住む高齢者の方のお宅にお邪魔することが多い。
移動はほぼ自転車。
地域の役員さん達の会議に出たり、地域資源を知るために地域の方と仲良くなったり、色々地域に出ていくことが多い。
日々、自転車で走っている。
自転車で走る中、お散歩中の保育園児に遭遇したり、下校中の小学生に出会ったりする。
ここ最近は春休みに近いから、小学生たちの下校時間がだいぶ早くて、仕事中に聞こえてくる子供たちの声を聞き、「もう下校時間かあ、早いなあ」と思いながら仕事をしている。
午後、これから訪問だ、これからまだひと仕事、という時に下校する小学生たちをみると、みんな下校早いんだな~とも思う。
そして、我が子に思いを馳せる。
息子は学童に行ってるんだなとか娘は保育園なんだよなと思う。
先日は、午後の早い時間の訪問が入っており、いつものように自転車をこいで目的地に向かっていた。
給食も終わり、早く自宅に帰った小学生達が友達同士で、路地で遊んでいた。
自転車に乗ったり、キックボードに乗ったり、走ったりしていた。
その姿を通り際にじっと見つめた。
息子には、こういう放課後はないのかもしれない、と思った。
夕方、仕事を終えて学童にお迎えにいくといつも走り回り、笑い転げていてとても楽しそうだから、同じように息子も遊んでいるのだろう。
だけど、放課後に自分で友達と約束をして、遊ぶことはなかなか体験させてあげられないことなのかもしれないと思った。
私が小学生の頃、母は専業主婦だったので、私は自宅に帰った後、近くの友達たちと集まり遊んでいた。それが普段の放課後だった。
私が働くという選択をしている以上、今のところ息子には学童に行ってもらう必要がある。
学童の良さは充分感じていて、本当に感謝している。
そして、実際、私は仕事が好きなのだ。
自分が好きな仕事を続けたい以上、今の選択は考えられる中ではベストな選択であるとは思っている。
だけど、やっぱりもうちょっと学年が上がっていったら、色んな選択肢の中で自分で選んで放課後を過ごす体験をしてもらうこともいいのだろうなと思っている。
3つ下に娘がいるので、また娘の育ちや娘の放課後についても考えつつ、自分の働き方も考えたいなと思っている。
ふと目にしたことから、自分の未来の働き方までも遠く見通してしまい深く考えた。
今、息子から学童をやめたい話なんてひとつも出ていない。
安心安全、そして居心地がよくて楽しいところ。
そんな場所に出会えたことにとても感謝している。
だけど、そうじゃない場所で遊ぶことも体験させてあげたいなんてまた欲張りに思ってしまう。
きっと色んなタイミングで変化は起こるのだろう。
だけど何度もぐるぐる考えても、今は今がいい。
働き方、働く量、預け先など色んな塩梅がなんとか上手くいき、日々がなんとか回っている。
時折無理があって、だいぶ背伸びしていて、度々キャパオーバーになっているのかもしれないけれど、それでもこの日々を続けたいと思っている。
ふとした気づきを積み重ねていくうちに、変化していきたいタイミングを掴んでいきたい。
色んなところにヒントはあるのだと思う。
ふと思うことの積み重ねは、人生を動かす大きな力やきっかけとなるのだろうと思った。
今日も読んでくださり、ありがとうございました。
そら
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