ソラ初華

すきなものが、すきです❗️

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最近の記事

21歳わたし怠惰シチュー

 みなさん、シチューはお好き?わたしは好き。とろみがあってすくう度にたぷんとこぼれるあの感じ、煮込みすぎて具材が原型を留めていないあの感じ、口に入れると柔らかい甘みが広がってうっとりするあの感じ、ロールパンの真ん中をほじくってそこに入れてみちゃうあの感じ、好きだなあ。好きなのだけど、ひとり暮らしが始まってからわたしにとってのシチューは変わってしまったの。悲しいけれど、変わってしまいました。  シチュー。現在21歳を生きるわたしにとってのシチューは「怠惰の煮込み」です。とろとろ

    • 部屋が汚い

      部屋が汚い。みんな汚い汚いというが、わたしの部屋は別格である。こどもの頃、子供部屋を与えられなかったわたしは、片付けがものすごく苦手だ。嫌いなのではなく、苦手なのだ。本の巻数は1から順に並べたいし、クローゼットの扉は絶対に閉めたいし、家具の色は統一したいし、埃をかぶせたくないし、靴はきちんと揃えたい。なのになぜか部屋は汚い。 父親から「片付けできない女の子なんか絶対にダメ」と言われて育ったはずなのに。全てわたしのせいなのだけれど。 部屋が汚い。まず服が散乱している。しかもお

      • ソラ

        わたし、あなたのためならなんでも出来る。そういう人としかいたくない。 小さい頃からの気持ちですよ。自己犠牲でしか自分の必要性を感じられなくて、なんでもかんでも引き受けて、なんでもかんでも代わりになっていました。気がつけば便利屋さん。関係が広がれば広がるほど実感する無力さと惨めさが、本当にすごいですよ。最近になってそうじゃなくなってきた、やって好きになってもらおう、から、好きだからやろう、に変わってきました。でもね、それはそれで辛いです。自分の中ですきなひとにしか適用できなく

        • 酔生くりぃむそ〜だ

          酔生くりぃむそ〜だ わたし やさしさとか 味付けとか愛情とか 玉ねぎのレンチンとか やりすぎちゃうみたい しどろもどろ あの上にのったさくらんぼ 似てるから 食べずにそのまま ぜんぶの指に名前をつけた きらきら ぜんぶ きらきらららきら きらきら ぜんぶ きらきらららきら 愛おしさの追求点 溶かして甘さはまやかして 強がらせてくれた グラデでデコった胸元に 酔生くりぃむそ〜だ ちがう苗字だけど 確かにかざしたあの小指 不安症なわたしだから 絵文字で誤魔化したりした

        21歳わたし怠惰シチュー

          地底廃棄

          地底廃棄 煩かったどこもかしこも 私専用のモスキートーン 喉元まで埋まってるからさ はやく だれか たすけにきてよ 目の前だけが真実なんて嘘だ だってあの子は あの子は 雑草の手入れなんかして 気持ち悪いったらありゃしないのね 偶像で誤魔化さないで 私たちは生きている 確かに この形で 窮屈に感じるでしょ 酸素なんかないの 世界は誰にも味方しない でも 私は君と閉じ込められても 笑い合える自信がある ここは私のアンダーグラウンド アンダーグラウンド 呪い(まじない

          傷口

          傷口 作詞 鈴木朴哉 作曲・歌唱 ソラ初華 私のいう「世界」って言葉は あなたが思っているような 大きな意味なんか持ってない 思ってない? そっか、よかった ねえ、なんで泣いてるの? やっぱり君は本当に馬鹿だよ そんなことわかる日は来ないのに 誰も知らない世界の隅っこで ひとりと、ひとりと、 ひとりと、ひとりが もういいやってスイッチを切ったり 「今日」という日を捨てたり拾ったり 朝ごはん色のネックレス 宇宙から来た生卵 あれ、いつの間にか麻痺してる? うるさいな

          はちさんに

          はちさんに 二四六九士しょうの月 八は永遠に続くのです 水鉄砲を握り走る あの子は溺れていきました 答え写しばかりして 腱鞘炎になりました 脳内はずっと冷戦で 和解すら出来ませんでした 俯くひまわり 魔法かけるから お願い上を向いて 火照ったコンクリート みるのはわたしだけでいい みるのはわたしだけでいい 8月病 と言われました やまい とかけば きから になる 9になればさようならなんて コトン 花瓶 コトン 花瓶 近所のおばさんが 打ち水をピシャッとかけました

          はちさんに

          feat.少女

          feat. 少女 卵焼き器の音を聞く なにを入れても焦げるの も一度じっくり音を聞く なにをしても転げるの ママが言っていたあの言葉 腕にピーッと彫ってみて 彫ってみてそれでなんとなく 何も見なかったことにした 招かないと戻ってこないの わたしがもっとわがままなら 何度も死なずに済みました レベ上げ重視の人生 Lv20になった瞬間に 全部がリセットされたんだ feat. 少女 賃貸の白い壁を剥く 下もただの白だった 自分の表面に纏う無垢 下はなんにも、なかった パパ

          うたかたのゆめ

          うたかたのゆめ 柔い肌に書いた ハートは歪だった すき より きらう 画数が多くて だから難しいの それだけ 海を眺めたときに 全部洗われたって 勘違いしたんだ もうすぐ迎えが来る 誰にも見つけてもらえなかったけど この右手だけは閉じたまま うたかたのゆめを 僕は大人しいから 花丸はもらえなかったいつも 今度のプレゼントは その赤ペンがいいな それだけ 前を向いたときに 靴ひもがきれたんだ もう歩けないや もうすぐ迎えが来る 誰にも教えてもらえなかったけど その左

          うたかたのゆめ

          SHOUTING SPRING

          SHOUTING SPRING 桜が舞う度に 永遠を願うの 落ちたら廻って また春になる 作ったものから 離れるのが苦手で 逃げるのが得意で 吸い込んだ 甘い 春ってこんなだっけ ああまた忘れた いや忘れたかった? 別れるのなら出会いなど 叫んだ 喉から花びら 踏み場にさくら色が滲む かき集めて零れたいち枚 あの子の 散る季節に散らぬ ひとつ 違う歩幅みる度 永遠を誓うの 散らばったリズムが 私の心拍になる 春ってこんなだった 纏い付く風 目をゆっくり閉じて PK

          SHOUTING SPRING

          レミラヴ

          レミラヴ 缶チューに 口づけするときだけ 大人になればそれでいいよ 経ると長くなる丈を 受け止められるほど別に 強くなれなくたって 遊具が凶器になる夜に 会いに来てよ 合わせに来て ネイルを剥ぐ感覚で 触れさせて欲しい 愛を刺せよ あんなやつなんかよりねえ 汚い私の方がいいよ 哀を出せよ 歪んでみえたワンピース すくい上げて曖昧でいいよ レミラヴ 音楽が奴隷になる夜に 会いに来てよ 合わせに来て 角砂糖的なそんな 存在でいいから 愛を刺せよ 午前2時 羽を縫い付け

          レミラヴ

          スーサイドミュージック

          スーサイドミュージック 呼ばれたきがする 「きみの酸素になりたい」 消費するだけの夢をみる 循環できない幸せと 循環される体内の存在 大丈夫なんて無責任だよ 無責任だから優しいんだよ 優しいから無責任なんだよ 大丈夫はきっと優しさだよ スーサイドミュージック 歌わなければよかった スーサイドミュージック 歌わなければよかった スーサイドミュージック 歌わなければよかった スーサイドミュージック 歌わなければよかった 泣いてたきがする スマホで文字を打つたびに 実感な

          スーサイドミュージック

          啼泣少女

          啼泣少女 独りの夜に落ちる時が 冬の風にのる 多分 そんな感じ 意味もない涙とかウソとか なんの証でもなくて 泣くな少女よ 涙なんて似合わない 泣くな少女よ そんな言葉が嫌いで 泣くな少女よ 明るくなんてそんなやめてよ 泣くな少女よ 今夜は少し酔う風 痣作って朝つくって 花束は毛布みたいなもので 抽象的なことばっか きっとそんな感じ 臆病な性格 跳ねる足音塞いで あのフリージアが羨ましかった こんな夜だから言うけど とかそんなことばっか言うなよ ちょっと変わった雲を探

          啼泣少女

          8月31日、空は闇

          冷房で喉が焼けちゃった 夏休み。夏休みだな〜。 私は小学生の頃から8月31日(厳密にはバラバラだけど)が死ぬほど嫌い。普段、自分以外には"苦手"を用いる私が 嫌い と断言できるくらい嫌い。 学校を休んじゃダメだ、というストレスと、人間関係で強く出られない自分への嫌悪感と、宿題を絶対に全部期限に出してやるという信念でグシャグシャだった私にとって、夏休みの8月31日は鬼門で。「学校に行かないと」「また悪口言われてからかわれるのか」「先生に負けたくないから宿題出さないと」、何か

          8月31日、空は闇