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お金が貯まるミニマリストと貧乏になるミニマリスト

ミニマリストには2種類いると思う。

1つは、こだわりが少ないミニマリスト。

こちらは、根っこから物欲がなく、周りに自慢する気もなく、使っているものが古くても問題ないし、家がボロくても自分が快適ならそれでいいと思っているタイプである。

もう1つは、こだわりが強いミニマリスト。

こちらは、キラキラした生活をしたいと思っていて、本当は物欲があり、周りが良いと思うものを欲しいと思っているタイプである。

前者は何もしなくても勝手にお金が貯まり、後者はミニマリストになったが故に逆にお金を使ってしまうタイプだと私は考えている。


おしゃれなミニマリストに憧れて、ミニマリストになった人は要注意である。

おしゃれなミニマリストの情報発信の裏側には、実はかなりのお金をかけている可能性があるからだ。

少ない持ち物でおしゃれに見せるには、一つ一つそれなりに良いものを買う必要がある。

物が少ない部屋でもおしゃれに見せるためには、一つ一つデザインや素材感に優れた家具や、築浅の元々おしゃれな物件が必要になる。

持ち物が少ないから、1つのモノにこだわることは、基本的に良いことだと思う。

小さな無駄遣いを減らし、その分本当に大事なところにはお金を惜しまないスタンスは、賢い買い物の仕方だと思う。

しかしそれが自分の予算を超えたものを買うための言い訳になってはいけない。


これは実体験だが、モノが少なくなると、一つ一つのモノのにお金をかけがちになる。

ミニマリストになると確かに物の数は減る。
一方で、持ち物のクオリティは上がっていく。

一見良いことのように思えるが、持ち物のクオリティにこだわりすぎるあまり、持ち物全ての合計金額が実は増えているなんてことになりかねない。

ミニマリストになる前のモノをたくさん持っていた時代の持ち物の合計金額よりも、ミニマリストになった後の持ち物の合計金額が上回ってしまうと本末転倒である。

今までユニクロで5着買っていた服が、ハイブランドの1着になり、その1着の値段がユニクロの5着よりも高ければ、今までよりも多くのお金を使っていることになる。

至って普通のことだが、持ち物の数にこだわると意外とこの辺が見えなくなってしまう。

ミニマリストの情報発信において、持ち物の数には注目が集まるが、持ち物の合計金額に注目が集まることは滅多にないのである。

節約という観点においては、結局のところどれだけお金を使わないか、これに尽きる。

持ち物が少ないことが、完全に節約に直結するわけではないのだ。


もちろん節約がしたくてミニマリストになったわけじゃないという人もいるだろう。

ミニマリストのメリットは『節約』以外にもたくさんあるし、ミニマリストがお金を使うことを否定しているつもりはない。

ただ一度、ミニマリストになる前のあの頃の自分と比較をしてみると良いかもしれない。

ミニマリストになったが故に、過剰に良いものを求めていないか?と。

昔よりも高額な商品を買うことに抵抗がなくなっているのではないか?と。

昔よりも金払いが良くなっているのではないか?と。

ミニマリズムが、自分の予算を超えたものを買う言い訳になっているのではないか?と。

ミニマリストのあなたはすでにわかっているはずだ、お金なんて使わずとも毎日を楽しむ方法を。

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