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デジタルへの道・1 

31会議網(31Event)セミナーから分析、オンライン、オフライン、ハイブリッド化の拡大とは?前編

今回は3/1、3/2に開催された31会議網(31Event)セミナーの中国のオンラインイベントを全2回に分けてレポートします。中国の展示会業界のDX、デジタル化、SDGsなイベントについて私見も併せてシェアしますのでお楽しみに!

31开会网(31Event)とは?

中国领先的数字会展新基建服务商。为会展行业提供线上展会、活动管理、电子签到、直播平台、智慧场馆等数字会展SaaS系统。

百度 https://baike.baidu.com/item/31%E4%BC%9A%E8%AE%AE%E7%BD%91/3591455

翻訳・中国をリードするデジタル展示会の新しいインフラサービスを提供。展示会業界に、オンライン展示会、イベント管理、電子チェックイン、ライブプラットフォーム、スマートホールなどのデジタル展示会SaaSシステムを提供している企業です。

31会議は毎年3/1、3/2に31开会网(31Event)が主催、中国国内の展示会業界の動向分析などをセミナー形式で開催しています。2021、2022年は社会情勢を鑑みてオンラインでの開催でした。

業界内のホットな情報や動向を知ることができるので注目されています。
しかしながら、毎年春節明けの3月は上半期の展示会の準備と開催の繁忙期のため見送り。ようやく会議への参加が叶いました。

2022年の会議テーマは、中国の展示会業界のDX、デジタル化、SDGs(持続可能)なイベントです。

急速にオンラインイベントが拡大した背景

中国では、2020年に新型肺炎の影響でオフライン(リアルイベント)の延期、中止を余儀なくされオンラインイベントが急速に広まりました。

もちろん主催者ごとの対応もまちまちで、オフラインのみ開催の展示会もあれば、内容は粗削りなもののオンラインを取り入れ、オフラインとのハイブリッド化を試みるチャレンジングな主催も。延期になったオフライン開催まで定期的にウェビナーでの情報発信を続けるなど出展キャンセルを避けるために試行錯誤していたようです。

裏話をひとつ。
驚くことに、設営最終日に展示会の開催中止になったこともあるのです…。こうなるとオフラインだけではという危機感が生まれるのも無理はありません。

そのような状況下で、オンライン、オフライン、ハイブリッド化に一役買ったのが31のイベント管理システム。

今までエクセルや複数のシステムで管理していた情報を一元化。出展社、参観者名簿、同時開催のセミナーへの申し込み、withコロナ、アフターコロナのイベント感染防止対策、PCR検査の状況、健康コード、出展パスの管理、発行、本人確認(ワンパーソンワンパスワード)、セミナー開催、データ分析、領収書発行などの財務手続きを可能にしました。
一つのプラットフォームで、オンラインとオフラインのハイブリッドイベントの管理もできるそう。
導入しやすいリーズナブルな価格というのがセールスポイントのようです。

一般企業向けのイベント管理システムもあり、ウェビナー、社内オンラインイベントの開催用に導入している企業も増えているそうです。

その一方で、日本の展示会はどうでしょう。
筆者は2021年6月に東京で開催された展示会へ行ってきました。


デジタル化とは距離がある、という印象を受けました。
招待状は紙で郵送、もしくはオンライン申請したものをプリントアウトして名刺と一緒に持参。
感染防止対策として某アプリをダウンロードするよう勧告があったので指示に従いましたが、あくまで任意のため会場内で特に提示する必要はなく拍子抜け。
もちろん、感染対策用の消毒用アルコールの完備、マスク、参観者は時差参観を心がけているようで、ピークを避けるなどの対策はしていました。

非接触を推奨しているにも関わらず、オンラインで登録したものをプリントアウトして持参する理由がイマイチ理解できませんでした。
参観者の事前登録情報やパスの番号などは主催のシステムに登録されているはずだと思うのですが…。
事前の展示会の告知メールや会期中のメールマガジンなどは定期的に届いていました。管理システムからの自動配信だと容易に推測できます。

システムがあるなら、便利かつ簡単に使えるようにする必要があると感じました。
例えば、登録ページを見せるだけ、QRコードにする、申し込み番号を伝えるなどで対応してもらえたら使いやすいですよね。
スマホで申請したものをプリントアウトする機会ってそう多くないと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。
デジタルツールの導入が間に合わない参観者に配慮し、プリントアウトしたものを持参するのも選択肢の一つであれば親切ですね。

中国と日本、国と政治が異なるので、比べるのはナンセンスという意見はごもっともです。

ここで伝えたいのは、これからのイベントがどうなるのか?サバイブするにはどうしたらよいのか?なので、どちらが良い悪いということではありません。こんな対策しているんだ、業界も過渡期だということです。

後編はメタバース、持続可能なイベントなどについてレポートします。

現地のホットな情報が欲しいなら・・・。最新の中国展示会ビジネス情報は、SOPHIADISPLAYにご相談ください。代理視察、出展のご相談も。

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