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埼玉、東京でピラティスとバレトンのインストラクターをしています。大好きなバレエがもっと…

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埼玉、東京でピラティスとバレトンのインストラクターをしています。大好きなバレエがもっと上手になりたい!という思いから始めたピラティス。身体の使い方や動きに興味津々だった事に気がついた、身体オタクの研究日誌です。

記事一覧

仙骨をゆるめる

仙骨とはお尻の尻尾の骨である尾骨の上についている逆三角形の平らな骨です。 この仙骨左右の寛骨(骨盤の耳の部分)が挟み込むようにして骨盤と脊椎を安定させています。 仙…

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6年前
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肩関節の可動域

アンオーの間違ったやり方として多いのは、肋骨が開いてお腹が抜けてしまうこと。もしくは肩が一緒に上がってきてしまうことも多いと思います。 これは肩関節の可動域を越…

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6年前
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股関節の外旋と外転

股関節の動きには屈曲・伸展、外転・内転、外旋・内旋の動きがありますが、バレエでは必ずと言っていいほど外旋つまりターンアウトを行います。 例えばアラセゴンに脚をあ…

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6年前
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腸腰筋(iliopsos muscle)

腸腰筋は大腰筋、腸骨筋、小腰筋(ある人とない人がいる)からなる複合筋です。 股関節の付け根から脚を前に出したり、振り上げたりする時に使う筋肉です。つまり歩いたり走…

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6年前
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エロンゲーションの感覚をカンブレに活かす

カンブレで美しいバックベンドの背中のラインが出したいと思った時、私は頑張って腰で反っていました。 腰椎の過伸展をおこし、当然腰痛になりました。 胃が出た状態で反る…

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6年前

エロンゲーションの感覚(脊椎)

エロンゲーションとは軸伸長を言います。 ピラティスのエクササイズも、バレエの動きもこのエロンゲーションを感じられるかどうかは非常に重要なポイントになります。 軸伸…

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6年前
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頭蓋骨の位置

本来、頭蓋骨の中心が背骨の延長線上にあるのが正しいとされています。身体を横から見たときに、頭の頂点、耳、肩、腰骨、膝、腓骨が一直線のライン上に並びます。 おそら…

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6年前
2

ニュートラルポジション

ピラティスのエクササイズはほとんどがニュートラルポジションから始まります。 ニュートラルポジションとは、身体の本来あるべき正しい姿勢。どこにも負担がかからず、バ…

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6年前
2

ディープフロントライン

筋膜について学んだことがある人なら必ず聞いたことがあるであろう、ディープフロントライン(DFL)。ピラティスエクササイズにおいても、このDFLというものは、コアの引き上…

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6年前
1

アンディオールとピラティスポジション

バレエを踊る上で必ず必要とされる技術、基礎のひとつにアンディオールがあります。 アンディオールを正しく行うためには股関節からの外旋が必須で、誤ったやり方をすると…

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6年前
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自己紹介part2ピラティスインストラクターになる

会社員をしながら、バレエの稽古は週一ペースで、決してモチベーションが高い状態ではなかった頃「ピラティスがバレエに良いらしいよ」という話を聞きました。 それまでピ…

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6年前
1

自己紹介part1 黙々バレリーナがピラティスに出会うまで

細く長くかれこれ25年以上続けているクラシックバレエですが、「本質的にバレエを踊っている」という実感を持って稽古できるようになったのは大人になってからです。 こど…

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6年前
2

仙骨をゆるめる

仙骨とはお尻の尻尾の骨である尾骨の上についている逆三角形の平らな骨です。
この仙骨左右の寛骨(骨盤の耳の部分)が挟み込むようにして骨盤と脊椎を安定させています。
仙骨と寛骨との間は仙腸関節で繋がっているのですが、ここはほんの少しだけ動かすことができます。
仙骨は自律神経と密接な関わりがあるとされているので、仙腸関節を緩めたり温めてあげることでリラックスの効果もあるとされています。

ただ、緩めっぱ

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肩関節の可動域

アンオーの間違ったやり方として多いのは、肋骨が開いてお腹が抜けてしまうこと。もしくは肩が一緒に上がってきてしまうことも多いと思います。
これは肩関節の可動域を越えて腕を上げてしまっていたり、肩甲骨を下制させる筋肉が使えていないからです。
腕を上げる目安としてはアンオーにしても視界の中に手のひらがちらっと見えるくらい。実は結構前までしか腕は上がらないように肩関節が付いているのです。
同様に、2番ポジ

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股関節の外旋と外転

股関節の動きには屈曲・伸展、外転・内転、外旋・内旋の動きがありますが、バレエでは必ずと言っていいほど外旋つまりターンアウトを行います。
例えばアラセゴンに脚をあげる時にも、外旋をしてから上げて行かないと、股関節の可動域の限界があり高くあげることが出来ません。
この外旋という動きの為に必要なのは、臀筋です。臀筋にもたくさん種類がありますが、まず深層筋である股関節外旋六筋を働かせることが何より重要です

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腸腰筋(iliopsos muscle)

腸腰筋は大腰筋、腸骨筋、小腰筋(ある人とない人がいる)からなる複合筋です。
股関節の付け根から脚を前に出したり、振り上げたりする時に使う筋肉です。つまり歩いたり走ったり、階段を上ったり自転車を漕いだり、と日常生活でも必ず使う筋肉です。
大腰筋は胸椎の12番から腰椎の4番から骨盤の前面を通過して大腿骨の小転子(大腿骨の内側)についていて、腸骨筋は腸骨(骨盤の耳の部分)から同じく小転子についています。

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エロンゲーションの感覚をカンブレに活かす

カンブレで美しいバックベンドの背中のラインが出したいと思った時、私は頑張って腰で反っていました。
腰椎の過伸展をおこし、当然腰痛になりました。
胃が出た状態で反るのでお腹が抜けて引き上げの意識も消えていました。
そして頚椎も過伸展し、顎が上がり、とても苦しかったです。
そういうやり方をしている人は結構多いと思います。しかもバレエをやっている人は関節も柔らかいので意外とそのやり方でも反れてしまったり

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エロンゲーションの感覚(脊椎)

エロンゲーションとは軸伸長を言います。
ピラティスのエクササイズも、バレエの動きもこのエロンゲーションを感じられるかどうかは非常に重要なポイントになります。
軸伸長の軸とは身体の長い部分を指します。
つまり脊椎や、腕や、脚です。
そして伸長とはその通り、伸ばすということですが、ただやみくもに引っ張れば良いというわけではもちろんありません。
大切なのは「関節と関節の隙間を作る」ということです。脊椎だ

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頭蓋骨の位置

本来、頭蓋骨の中心が背骨の延長線上にあるのが正しいとされています。身体を横から見たときに、頭の頂点、耳、肩、腰骨、膝、腓骨が一直線のライン上に並びます。
おそらく現代人のほとんどは頭頂や耳が肩よりも前に落ちていることが多いでしょう。
いわゆるストレートネックと言われる状態です。
スマホやパソコンを使っている時、電車で座っている時、料理を作る時、掃除をする時、前に頭が落ちていませんか?
頭はボーリン

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ニュートラルポジション

ピラティスのエクササイズはほとんどがニュートラルポジションから始まります。
ニュートラルポジションとは、身体の本来あるべき正しい姿勢。どこにも負担がかからず、バランスのとれた身体のポジションを指します。

背骨で言えば、頚椎やや前弯、胸椎やや後弯、腰椎やや前弯というS字カーブによって、重たい頭蓋骨を重力に逆らって支えることができているのです。
クラスではエクササイズの前に必ず仰向けで確認しますが、

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ディープフロントライン

筋膜について学んだことがある人なら必ず聞いたことがあるであろう、ディープフロントライン(DFL)。ピラティスエクササイズにおいても、このDFLというものは、コアの引き上げ、正中化、正しいアライメントといった視点からも非常に重要な位置付けになっています。
簡単に言えば、身体の最も深部を走る筋膜のラインであり、人間の身体の核とも言えます。ここがしっかりすると軸がまっすぐとか、体幹が安定しているとも言え

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アンディオールとピラティスポジション

バレエを踊る上で必ず必要とされる技術、基礎のひとつにアンディオールがあります。
アンディオールを正しく行うためには股関節からの外旋が必須で、誤ったやり方をするとひざ下や足首のねじれ、足裏のアーチの低下、腰椎過伸展もしくは骨盤後傾、大腿四頭筋の肥大、などなど...
綺麗に見えない以前に怪我にも繋がります。

股関節は骨盤の寛骨にある寛骨臼に大腿骨頭がぱこっとはまっていて、そこがくるくると回転する事で

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自己紹介part2ピラティスインストラクターになる

会社員をしながら、バレエの稽古は週一ペースで、決してモチベーションが高い状態ではなかった頃「ピラティスがバレエに良いらしいよ」という話を聞きました。
それまでピラティスという単語は聞いたことがある、という程度でしたが、ちょうど家の近所にオープンしたばかりのピラティススタジオがあり、体験にいくことにしました。
これがピラティスとの出会いでした。

初めはただレッスンについていくのが精一杯。しかし、バ

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自己紹介part1 黙々バレリーナがピラティスに出会うまで

細く長くかれこれ25年以上続けているクラシックバレエですが、「本質的にバレエを踊っている」という実感を持って稽古できるようになったのは大人になってからです。
こどもの頃、体操教室の様な感覚で大人数がひしめき合う中で始めたバレエは、協調性のない私に集団の中で努力することや仲間と切磋琢磨する意義を学ばせてくれました。
しかし残念ながら"引き上げ"や"アンディオール"といった、バレエの基礎中の基礎すら築

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