頭蓋骨の位置

本来、頭蓋骨の中心が背骨の延長線上にあるのが正しいとされています。身体を横から見たときに、頭の頂点、耳、肩、腰骨、膝、腓骨が一直線のライン上に並びます。
おそらく現代人のほとんどは頭頂や耳が肩よりも前に落ちていることが多いでしょう。
いわゆるストレートネックと言われる状態です。
スマホやパソコンを使っている時、電車で座っている時、料理を作る時、掃除をする時、前に頭が落ちていませんか?
頭はボーリングの玉ぐらいの重さがあり、非常に重たいです。
その頭が前に傾くと頚椎の前弯が失われて首が伸びきった状態になります。
その状態が長く続く事で首回りの筋肉(胸鎖乳突筋や斜角筋群や板状筋や肩甲挙筋)も一緒に引っ張られて伸びきってしまったり、固められたりしてしまうことで首こりになり、さらには筋膜で繋がっている肩こりや背中の張り、頭痛にも繋がります。

よく「顎をひく」という表現を聞きますが、顎をひく前に、後頭部で後ろの壁を押すようなイメージで頭を引いて、頭蓋骨の中心が背骨の延長線上に来るようにし、そこからかるーく顎を引いてみてください。
初めは違和感があるかもしれないし、逆にそれで疲れを感じてしまうかもしれません。
けれど、気がついた時だけでもこの頭蓋骨の位置を確認していると、それを保つための筋肉がついてくるのです。
正しい姿勢を保つ為にも筋肉が必要ですからね。

そして首こり肩こりがある人はストレッチも併せてやってほしいです。
前後ろだけではなく左右、そして斜め上と斜め下も忘れずに。
目を閉じてゆっくり頭を動かし、伸ばしたい角度で30秒キープするだけでも十分です。

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