自己紹介part1 黙々バレリーナがピラティスに出会うまで

細く長くかれこれ25年以上続けているクラシックバレエですが、「本質的にバレエを踊っている」という実感を持って稽古できるようになったのは大人になってからです。
こどもの頃、体操教室の様な感覚で大人数がひしめき合う中で始めたバレエは、協調性のない私に集団の中で努力することや仲間と切磋琢磨する意義を学ばせてくれました。
しかし残念ながら"引き上げ"や"アンディオール"といった、バレエの基礎中の基礎すら築くことは全くできませんでした。
その為下半身のみがっちり筋肉がつき、股関節は左右でアンバランス、アームスの可動域は狭く表現力に乏しく、背骨の動きも悪く腰から反る為腰痛になりました。
それでもバレエが辞められなかったので、高校生からは教室を変えました。
初めての稽古の日、1番ポジション、アンナバンやアンオーの形。そう、バーの最初のポールドブラから全てやり直しでした。
「今までのバレエはバレエじゃなかった。」
あの時のショックは今でもはっきりと覚えています。
「高校生からバレエを始めたわりには頑張ってる」という気持ちに切り替えて、プチ挫折から立ち直っては落ち込み、奮起しては砕けを繰り返しながら、プロを目指す訳でもなく、かと言って他のダンスに転向することもでもなく、黙々と、そう、本当に黙々と続けていきました。
大学生になり、就職もしましたが、バレエが続けられる環境を選び続けてきたのも、家族からしてみれば不思議でしかなかったようです。

そんな私に転機が訪れました。
ただ黙々と続けてきたバレエに光が射してきたのもこの頃かもしれません。
ピラティスに出会ったのです。

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