きみがいないとつまんないからさ
「もう生きてるだけで百点満点だよ」
何度もそう伝えたら
優しすぎて気味が悪いと言われたけれど
きみが追い詰められて消えてしまうよりは
ぐちゃぐちゃなままでいいから一緒に生きていてほしい
きみがいないと、つまんないからさ
器用貧乏で何事も百点にならない自分に
うんざりしつつ
まあ0点ではないからいいかと
そう思ったときに
きみに送った言葉がそのまま私に還ってきた
なにかの百点を目指すまえに
もう生きているだけで満点だった
そうだった、そうだった
そして少しずつ、わたしたちは
点数をつけたり、点数にしばられる呪いから
解きはなたれていけるだろう
まずはわたしが抜け出すよ
そして道をつくるよ
平原の風の香りをきみにおくるよ
たんぽぽの綿毛をくれというならそっちにするよ
きみはその道を辿ってきてもいいし
辿ってこなくてもいい
もう頑張らなくてもいいから
充分頑張ってるのは知ってるから
でももしついてきたら、その手はちゃんとひっぱるよ
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