Yuta Uozumi ( Sonir , SjQ )

電子音楽家、メディア表現家。バルセロナ、ベルファスト、コペンハーゲンなど、国際的な公演…

Yuta Uozumi ( Sonir , SjQ )

電子音楽家、メディア表現家。バルセロナ、ベルファスト、コペンハーゲンなど、国際的な公演を行う。2013年、「SjQ++」としてアルス・エレクトロニカ Award of Distinction受賞。慶應SFCにて特任講師(非常勤)。都内某社シニアプランナー。『産・学・芸』境界民

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    音とメディア、人と社会の未来としつつ ふと思いついたり、考えたことたち

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18 :: コロナ禍のニューヨーク、留学、音楽

今回のゲストは瀧本花乃介さん ( Hananosuke Takimoto / Sound Artist , Maker , Qux Founder )。 NYCから帰国直後、横浜にてCOVID対策で隔離中という貴重なタイミングで収録。 SjQのUozumiとは、彼が学生時代に教え子として知り合っていて、SjQなどいくつかのプロジェクトにテクニカルとして参加してもらっていました。 そこ後、彼はニューヨーク大学大学院にアートを学びに渡米。そこでCOVIDのパンデミックに直面し

    • 17 :: 米をつくりながら、音楽を売り続ける

      お待たせしました。 SjQ radio, ゲストにpastel records 寺田さんを迎えた第二弾。 - SjQの音楽を初めて(!) 気持ちいいと思えた楽曲。『co/o - CDか配信かはもはや重要ではない。正しく届くことが重要 - 「作品」として考えるとCDは破格。 - CDは俳句。やがて再評価される - 米作をはじめ、いろいろなものを兼業しながら音楽を売り続ける - 続けることで生まれる価値 Pastel Records https://www.pastelre

      • 16 :: 様式の創造 vs 様式化

        今回は Pastel Records 店主 寺田兼之さんをお迎えしてお送りします。 SjQ radio 史上最もプライベートな対話の前編 彼は奈良を拠点に、古今東西の良質かつ先鋭的なCDやアナログレコードをキュレーションして、取り扱う店舗を経営しており、エレクトロニカや音響といった音楽の盛衰に関わってきました。 結構放談的な内容になっているので、はからずもネガティブな発言になってる部分があるんですが、音響派やエレクトロニカという音楽は、様式ではなく当初は様式の創造そのもの

        • 【完結編】「音楽」と「ソーシャルメディア」2つの即興空間

          前回に引き続きターンテーブル奏者のヤマモトタカヒロさんをお迎えします。「シャープさん」で親しまれる家電メーカーのSNS広報をしている彼と、即興音楽とSNS広告の類似点について、深く切り込みます。 SNSとDJの類似性から話ははじまり、 即興的な広告としてのSNSを成功させている「恥の感覚」 アンビエント音楽とアンビエント広告 微音系広告 = SNS時代の広告の姿勢と、2000年代、代々木オフサイトで行われていた微音系ライブは、共振する などなど、音楽の話をしているのか、広

        18 :: コロナ禍のニューヨーク、留学、音楽

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          「音楽」と「ソーシャルメディア」:2つの即興空間

          ターンテーブルとコミュニケーションを即興する今回は、ターンテーブル奏者のヤマモトタカヒロ ( Yamamoto Takahiro ) さんをお迎えします。 彼は非常に独創的な音像を持つ、実験・即興的ターンテーブル奏者であると同時に、シャープのtwitterの「中の人」というもう1つの顔があります。 
ターンテーブル奏者としては、プリペアドされたレコードや、「レコード以外」をターンテーブル上で即興演奏するスタイルで、SjQは初期から共演を幾度もさせていただいています。 タ

          「音楽」と「ソーシャルメディア」:2つの即興空間

          stand.fm 13 :: 『即興の拡張概念“Creface”、”現象する音楽” 』

          即興的創造を拡張する概念 "Creface" 引き続き佐々木敦さんを迎え、Uozumi (Pf)が用いる即興的創造を拡張する概念 “Creface” (くれふぇいす , 創造を意味する creo と 表面を意味する face の造語) について話題にします。 即興的な創造には、(演奏や作曲などの)概念的なルール以外にも、物理法則、身体や空間、エージェント(演奏者やロボット、プログラミング)に観察者(観客)などが暗黙または明示的に関わっており、これらを意図的にhackすること

          stand.fm 13 :: 『即興の拡張概念“Creface”、”現象する音楽” 』

          stand.fm 12 : 『佐々木敦さんとの対話』

          12回目は、元批評家でHEADZ主宰の佐々木敦さんを迎えます。 作品『Torus』を起点に、SjQがやっている即興と設計とはなにか?について対話。 制作エピソードを起点に、 - 人とソフトウェアが互いに模倣し合って進化するグルーヴ - 同期 vs 非同期(カオス) の均衡 - 不可能性を設計する など、SjQで用いられている様々なトピックの本質について鋭く話題が及びます。 #SjQ #headz #電子音楽 #即興性 佐々木さんは、最近は音楽以外の領域でのアウトプッ

          stand.fm 12 : 『佐々木敦さんとの対話』

          stand.fm 10 / 11 :: 『サウンドウォーク・兼業作家について』

          stand.fm 10 / 11今回は、フィールドレコーディスト Shoya Maruyamaさんをゲストにお迎えして話を伺います。 課題曲課題曲1 : サウンドウォーク https://soundcloud.com/marusho/sets/fieldrecording 課題曲2 : Rite Of Passade To Modern ( from Does The Outside Contract ? ) https://tonestrukt.bandcamp.co

          stand.fm 10 / 11 :: 『サウンドウォーク・兼業作家について』

          stand.fm 09 :: 『SjQ++ 続編 , 映像におけるプログラミングと感性』

          前回に引き続き 映像アーティストの Kezzardrix ( Ryo Kanda )を迎え、 即興音楽を映像で拡張するプロジェクトSjQ++の話を起点に、映像アーティスト/VJとしての彼の様々な側面に迫ります。 アルゴリズムをVJ的感性で補完する→ アルゴリズムとVJ的感性との関係 → VJを目指す人へのアドバイス → テクノロジーへ対応し続けるということの楽しさ → Maxは保守化しつつある? → プログラムを使って映像を作ってるから偉いわけではない。映像にプログラミン

          stand.fm 09 :: 『SjQ++ 続編 , 映像におけるプログラミングと感性』

          stand.fm 08 :: 『音と映像が主従なく連鎖する即興, SjQ++』

          今回は、映像アーティストの Kezzardrix (Ryo Kanda)を迎え、 アルスエレクトロニカ準グランプリ(音楽部門)を受賞したプロジェクト ”SjQ++”を振り返ります。 音と映像が相互に影響する即興とは?SjQ++では、音と映像が相互に影響する即興手法が用いられています。 音と映像に主従がなく、互いが互いに言及していくことで、即興を拡張しています。その内容と意義をKezzardrixとUozumi自身が語っています。 SjQ++は、映像がヒトの演奏の創造性を拡

          stand.fm 08 :: 『音と映像が主従なく連鎖する即興, SjQ++』

          stand.fm 07 :: 『声を用いたSjQ初の作品 “rad” について』

          作品『Torus』リリース後初放送。 本作CDバージョンにのみに “rad” というスペシャルトラックが収録されています。 SjQ初の女性ボーカルをfeatureしたトラック。 今回はその声を担当していただいた、gakiさんをお迎えしてお話を伺います。 中盤では全尺プレイバック。bandcampにも未収録。オンライン上で、音を聴くことができるのは、この放送のみ(9分目あたりで音が聴けます)。 gakiさんは実験的アカペラユニット「ばきりノす」や「Satanicporn

          stand.fm 07 :: 『声を用いたSjQ初の作品 “rad” について』

          stand.fm 06 :: 『作品の物質化としてのCD』

          3rd アルバム『Torus』のアートワーク担当 Aim Design 根岸さんを迎えて、音源をデザイン化するプロセス、そして、モノとしてのCDと印刷について。 収録時はプレス発注したタイミングだったんですが、 完成品が到着しました。 今の時代、CDというフォーマットそのものが特異な意味を持つようになっていると思います。 「音」を銀盤という物質に定着し、所有するということ。作品をモノとしてわざわざ部屋に置くということに、モノとしての価値やある種の贅沢さが生まれています。

          stand.fm 06 :: 『作品の物質化としてのCD』

          stand.fm 05 :: "bure(ブレ)" と 即興するシステム "gismo(ギズモ)"

          シングル "bure(ブレ)" の秘密SjQ Radio, 新譜『Torus』より2つ目の先行シングル "bure(ブレ)" のスペシャル回です。 --- --- その制作に用いられている即興するシステム "gismo(ギズモ)"は、Uozumiの音楽手法として20年近く使われており、SjQの今の技法と密接な関係があります。 作品 "bure"では、実は人間の手による演奏は行われていません。 gismo(ギズモ)という、微生物を模した無数の小さなサウンドプログラムの

          stand.fm 05 :: "bure(ブレ)" と 即興するシステム "gismo(ギズモ)"

          11年ぶりの作品名は『Torus』

          SjQの作品名が『Torus』となり、12月9日に発売決定されました。 つい先日、ようやくマスターを納品。アートワークも色校正を終えて、印刷工程に辿り着いています。 発売に先行して収録曲の ”motsure” と ”bure”がシングルリリースされています。 
今なら、bandcampにてmotsureとbureの高音質版をダウンロードできます。 Apple Musicを使っている人は、クラウドから既に聴ける状態になっています(Spotifyでもリスニング可能になったそうで

          11年ぶりの作品名は『Torus』

          stand.fm 04 :: SjQの「はじまり」

          SjQ radio 第四弾今回はSjQベース奏者の OtaniShuhei を迎え、
SjQの「黎明期」、SjQのアプローチを生むきっかけとなった
1つの「楽曲」について話します。 前回から引き続き、NakagaitoIsao と AsariDaikiが参加。SjQフルメンバーでの談話収録は、これが初めてとなりました。 課題曲04 1stアルバム再発について12月初旬のアルバムリリースを目前としたタイミングで、ファーストアルバム “meme?” をbandcampにて再

          stand.fm 04 :: SjQの「はじまり」

          stand.fm 03 :: 「シングル第一弾 “motsure”とギターについて」

          SjQ ギター Nakagaito Isaoを迎えて、アルバム『torus』からシングルカット “motsure”(全曲)を聴く。 本作では、”seed” と呼ばれる、三音程度の簡単なフレーズと、そのやりとりのルールで、無編集で録音、制作されている。その方法とルールの外側にある身体について話が及ぶ。 ・即興と身体(motion) ・壊れたギター ・Nakagaitoの独特な語り口(4度目の正直) 初出となる独特なナカガイトの語り口とキャラも要注目。そして、その相互作用で

          stand.fm 03 :: 「シングル第一弾 “motsure”とギターについて」