stand.fm 09 :: 『SjQ++ 続編 , 映像におけるプログラミングと感性』


前回に引き続き 映像アーティストの Kezzardrix ( Ryo Kanda )を迎え、
即興音楽を映像で拡張するプロジェクトSjQ++の話を起点に、映像アーティスト/VJとしての彼の様々な側面に迫ります。

アルゴリズムをVJ的感性で補完する

→ アルゴリズムとVJ的感性との関係
→ VJを目指す人へのアドバイス
→ テクノロジーへ対応し続けるということの楽しさ
→ Maxは保守化しつつある?
→ プログラムを使って映像を作ってるから偉いわけではない。映像にプログラミングを用いるメリットは、細かい制御とレンダリング時間
→ インプットが苦痛な人は、おそらくこの世界に向いてない
→ SjQ++の最大の魅力は、不可能性が生む構造

などなど、アルコールも良い感じで廻ってきて、様々な方面に話題が飛び交います。

放送13分あたりでは、仕事としてVJを目指す人へのアドバイスなども聞けました。


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課題映像

SjQ++ Ars Electronica 2013

1分30秒付近で、話題に出ている「煙」をルールに使ったドローンとノイズの即興演奏の様子が見られます。

煙と煙の絡み合いで、持続的なドローンやノイズのペアリングが行われていく内容。単発的な音と異なって、持続音を使った即興では、反応や呼応が起こる頻度が下がる傾向があったり、誰がどういった音を出しているのかが、分かりにくくなります。
波形を縦にして煙りに「見立て」た映像を介することで、これらを解決しつつ演奏を進展させていきました。

このパフォーマンスは金沢の21世紀美術館で初演。SjQ++は映像の印象と相乗するサウンドの音圧と輪郭が特徴なのですが、そのせいでリハーサル時に、建物自体が振動し、関係者の方に収蔵品に影響出かねないとご注意を受けたのは懐かしい思い出。



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